こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医師、倪海夏(ニハイシャ)先生1の治療例、故事篇專講案例給大家聽(2006-9-26発表)を翻訳しました。
10数年も病院の薬を飲まされ、様々な病気をもらった患者さんの話が書かれています。日本にも、このような10年、20年薬を飲み続けて心不全・腎不全になる患者がいっぱいいるでしょう。皆さんは持病が悪化して心不全・腎不全になったと思うかも知れませんが、実際のことは病院の薬を飲まなかったら心不全・腎不全にもならない。
薬の副作用で心臓発作・腎不全になった患者
09/26/2006。
80歳のアメリカ人男性、3年前に心臓とお腹にバイパス手術をして、その後は血をサラサラにする薬(殺鼠剤)を飲んできました。
彼の糖尿病歴は15年。
薬で血糖値をコントロールしています。
初診の時、彼の主訴は以下のとおり。
- 西洋医学の先生に言われたのは、「腎機能はゼロに近い、つまり腎不全です。」
- たくさんの西洋薬を飲んでいるけど、何回も危険な心臓発作になって死にかけた。
- 血糖値を下げる薬などの影響で、腎機能がとても弱くなっている。
彼は今まで漢方薬なんか知らないし、飲んだこともありません。もし彼が台湾で人工透析寸前だと診断されたら、超悪質な台南郭綜合醫院腎臟內科医師:蔡明松は、必ず漢方薬のせいだと言うでしょう。
私の診療所には今まで、何百人の人工透析の患者さんが来ました。漢方薬で人工透析になった人は、一人もいません。逆に、私の漢方薬でみんな体調がよくなっています!
中医学の望診と問診内容
以下は望診内容です。
- 両足は浮腫んでいて細い。
- 上半身はとても大きい。特にお腹が大きい。
- 呼吸は荒くて息苦しい。
- 左手の内側に内出血の跡が残っている。これは血をサラサラにする薬(殺鼠剤)を飲んでいるからです。
以下は問診内容です。
- 便秘。
- 両足は氷みたいに冷たい。手はたまに痺れる。
- 不眠症。
- 夜間頻尿が4回、昼間もすごく頻尿。
- 食欲は良い。
- 喉は乾かない。
- 聴力はとても悪い。
- 体力はない。
- 体内はとても寒い感じ。
脈診:洪、たまに止まる。
尺脈は大、強く押すと更に跳ね上がるくらい強い。
診断は以上で終わりです。
西洋薬で殺される一生を描いた会話
面白いのは彼との対話です。
皆さん、じっくり聞いてください。
脳外科医は血をサラサラにする薬を反対
私「漢方薬.鍼灸を試したことありますか?」
彼「ないです」
私「だから治ってないです。あなたのお医者さんはきっと、血をサラサラにする薬(殺鼠剤)を飲めば、心臓病の予防になると言ったはず。しかし、あなたは知らないでしょう。脳出血で早死するから、脳外科医の先生は血をサラサラにする薬を反対しています。こんな矛盾な説、あなたはどう思いますか?」
彼は無言でした。
血をサラサラにする薬(殺鼠剤)で心臓発作になる
私「あなたは心臓病の手術をしてから、ずっと血をサラサラにする薬(殺鼠剤)を飲んできました。しかし、何度も心臓発作で救急車に乗りました。あなたは血をサラサラにする薬が原因で、心臓発作になったことを知っていますか? そうじゃなかったら、なんで心臓発作になったでしょうか?」
彼は無言。
腎不全になった原因は、血糖値を下げる薬を15年も飲んだから
私「血糖値を下げる薬を15年飲んで、今は両足が氷みたいに冷たくて、感覚もなくなり、腎不全にもなりました。あなたの主治医は、きっと糖尿病が原因だと言うでしょう。
その先生に聞いいてみてください。
先生に言われた通り、15年も飲み続けました。
血糖値はいつも良いです。
しかし、今は腎不全になりました。
どうすれば正常に戻りますか?
あなたの主治医はきっと、人工透析すれば良いと答えたでしょう?」
彼は何回も頷いてました。
運動できない→体重がさらに増える→腎不全でバイパス手術もできなくなり、死亡!
私「あなたの主治医は、きっとダイエットすれば心臓に良いと言ったでしょう?」
彼は頷いてました。
私「その先生は、ダイエットさせてくれましたか?ダイエットは口で言うのは簡単で、実行するのが難しいです。一番ダイエットできるのは運動です。しかし、あなたの両足は氷みたいに冷たくて、足の感覚もなくなっている。これで運動できるわけがない!
万が一、歩いてる時に押しピンを踏んだら、足の傷口が治らない。最後は足の切断になって、あなたは人工透析しながら一生車椅子に座るしかない。運動できないから、あなたは更に体重が増える。
体重オーバで心筋梗塞になったら、あなたの先生はもうバイパス手術もできないと言います。なぜなら、腎不全の人は手術する途中で死ぬからです。
その時はどうしますか?
手術しないと死ぬ。
手術しても死ぬ!
闘病生活で鬱になり、抗うつ剤を飲み始めたら、最後は自殺したがる
あなたは、きっと非常にうつになり、抗うつ剤を飲み始めるでしょう。その結果は、喜んで自殺をしたがる。自殺した時、あなたの親族は、きっと闘病生活に疲れて自殺したと思います。抗うつ剤の副作用で、自殺した事実はみんな知らない。
生まれてから死ぬ日までのすべて、製薬会社は全部あなたのために人生を設けています。
以上のこと、あなたは知らないでしょう?」
彼は私の話を聞いて、すぐ隣りの奥さんに話してました。「今日から西洋薬を止めて、この先生の話通りにする。以前から製薬会社の罠にかかっていたと思ったら、今日やっと詳しい答えが聞けた。」
このおじいちゃんは、賢い類です。
鍼を1回しただけで、大量の尿が出た
治療方法:
針のツボは以下のとおり。
三皇。復溜。公孫。内関。巨闕。関元。水道。中脘。背部は心兪、肺兪、腎兪、京門。
針をとったら、彼は急いでトイレに走って、たくさんの尿を出しました。
処方箋には加工したトリカブト20g、芍薬40gなど入っています。
アメリカ人に中国伝統文化をアピールするのが目的
中医学治療は彼に対して人生初。
彼の残りの人生で、中医学の素晴らしさをあちこちで言わせようにします。彼はきっと子孫に”同じミスをするな!”と言うでしょう。このような患者さんは毎日溢れてます。私の診療所で、珍しくない。
私は言ったことがあります。アメリカに来たのは、中国人の誇り・中国の伝統文化を宣伝する為です。誰の奴隷になるためではない。
今週の土曜日、私はディズニーのプライベートパーティに参加してきます。ディズニー会社の最高責任者から部下まで、全員私の患者さんです。
彼らは病気になったら、中医師の私の指示通りにしています。彼らは西洋医学を知り尽くしているから。今回のパーティーに、ギターを持ってくださいと頼まれました。
皆さん、想像してみてください。
一人の中国人がアメリカ人の前で、英語で彼らのよく知っている名曲を歌う。しかも西洋楽器です。
外国人が古琴など引きながら、中国語の歌をうたうのを見たことありますか?見たことあったら、どんな感じだったでしょう。
もし、世の中の人がみんなこのようにできたら、なんの戦争もありません。
治療が有効な時、両足は必ず暖かくなってくる
彼の奥さんは帰る時、質問がありました。
「主人が良くなっているかどうか、何で判断しますか?」
私の答えました。
「漢方薬を飲んで、両足が更に冷えて感覚がなくなり、体内の冷えがもっと酷くなったら、効果がないので漢方薬を止めていいです。逆に暖かくなったら、良くなっていることです。これは一円も払わず、自分でチェックできる検査法です。簡単で確実。
安心してください。
我々中医学は5000年のあいだ、誤診したことがありません。」
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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