【※本記事は2020-03-11更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日はアメリカでの中医師:鄭智城先生*1の治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、中医很慢?老妈急发心脏病一日治好_郑智城_新浪博客
(発表日付:2011-06-29 09:31:06)
翻訳文
一般の方は「中医学の効果は遅くて、西洋医学の方が早い」と思いますが、完全に誤解です。中医学の治療効果は、早くて安い!
今一つの例があるので、説明します。
最近、私のお母さんはガーデニングの仕事で疲れていました。昨日の朝、果物のジュースを飲んでから、左胸にケガしたみたいな、胸が裂けるような痛みが出ました。正面はみぞおちあたりから心臓まで刺さる、背中も同じ高さの位置から心臓に刺さる、両方から攻撃される感じ。
私は聞いてすぐ分かりました。
これは中医学で言うひどい心臓発作、「心痹」とも言います。その時、私は信じられませんでした。自分の親が、こんなひどい心臓病になるなんて。
私は急いで母の内関穴を強く押して、その後はマッサージしたけど、効果はほとんどない。あとで思ったのは、漢方薬でしっかり治療しないといけないかも。
年寄りはみんな寒い食べ物が適してないです。新鮮な果物のジュースは、もともと寒い性質のもの。その上にさらに梨を入れて、ジュースはさらに寒くなっている。
寒いと物は縮まる。
これで心臓発作が起きたのです。
本を調べたら、これは一番ひどい心臓病で、烏頭湯(うずとう)が必要です。烏頭湯(うずとう)の成分は、とても強烈なやつばかり。烏頭(うず)、生のトリカブト(生附子)、乾姜、コショウ、赤石脂。
烏頭(うず)と生のトリカブトには毒があります。しかも、生のトリカブトは市場で買えない。
▼李哲の補足説明:附子(トリカブト)、烏頭の区別は他の記事で説明しています。以下の記事、どうぞご参考に。
乾姜は家にちょうどない。生姜しかありません。この時、本当に後悔しました。家にも生薬の倉庫を持つべきだと。幸いにもコショウがまだある。
思い出したのは清朝の名医:張锡纯先生の生薬がなくてコショウで代用した例。そして、私はすぐコショウを出して、生姜と少しの人参を入れて強火で数分で煮詰めました。その後、母に頓服させました。
頓服はすべての生薬を1回で飲みきる事です。目的は速効性を出すため。
もともと煎じ薬は液体であるため、粉薬.丸薬より効果が早いです。今はもっと大量の煎じ薬を一気飲みすると、さらに効果が高いです。
心臓発作は救急措置をとらないと、患者が死にます。
通常1日3回の服用は、命に関わらない時の飲み方。
一気飲みは緊急救命時のやり方で、強心剤に似てます。
コショウは中華料理、特に四川料理の大事な調味料で、漢方薬の大事な生薬でもある。烏梅丸と大建中湯にはコショウを使っています。
なぜか分かりませんが、アメリカ政府はコショウの輸入を禁止している。仕方がないので、中華スーパーで高いコショウを買うしかない。
アメリカはコショウの輸入禁止をしているけど、アメリカの西洋医学は心臓病治療で良い方法もありません。
私の一人の患者は、リハビリ先生です。白人女性。
彼女は私に住んでいるマンションの出来事を教えてくれました。マンションにいる一人の隣人。ある日、隣人は心臓がつらくて病院に行って検査したけど、正常だと言われ帰されました。
隣人は帰宅したあと、彼女は何日か隣人に会ってない。数日後、マンションにはすごい悪臭が漂って警察を呼んだら、その隣人は死後5日でした。
西洋医学の心電図などは信じてはいけません。
▼李哲の補足説明:以下はもう一つ残念な治療例、病院の検査で正常だと言われたのに、その後心臓発作で死にました。。。
母の事に戻ります。
母は漢方薬を一気飲みして、だいぶ緩和し、心臓が痛いのは消えました。ただし、力を入れるとまだ痛い。
私は急いで診療所に戻って、本物の烏頭湯(加工したトリカブトで生のトリカブトを代用)を準備して、仕事が終わって帰ってから母に飲ませました。
飲む前に、母はが言うのは、「孫の抱っこをしている時はまだ胸が痛い.力が抜ける感じだ。」
飲んで1時間後、母は無意識に孫の抱っこをしたけど(母は力が入れると痛くなる事を忘れていた)、ちっとも痛くないそうです。
私「抱っこしないでと言ったでしょう?痛くないですか?」
母「あい、また忘れてた。でも、本当に痛くないよ。」
母のひどい心臓病は、これで一段落つきました。その後は、飲食で調整するだけ。
▼李哲の補足説明:ほかの漢方医の症例があるので、参考にしてください。強烈な心臓の痛みを1週間で治した症例です。
もし、通常のやり方だったら、母を病院に運んで治療した場合、1日はかかります。一人が通訳と介護をして随従。
その後、いろんな検査をする。血液検査、尿検査、レントゲンを撮ってあれを撮って、大げさにいろいろ。その後、「検査結果で異常がありません」と言われるかも知れない。家に帰らせるか、もしくは入院観察。さらに疲れがピークになります。
これでもらったのは、一枚の大金の請求書。
あとは何も無い!
李哲の感想
鄭先生の治療記事は素晴らしかったです。
遺憾だと思うのは、鄭先生は鍼を使わないこと。
漢方医は鍼まで精通している人は少ないですからね。
いくら素晴らしい漢方薬でも、煎じるのに時間がかかります。
しかし、鍼があればその場ですぐ治療ができる。1秒も待たない。
場合によっては、漢方薬よりも素晴らしい効果があります。
心臓発作.狭心痛など胸の痛みには、鍼が驚くほど早いです。
ニハイシャ先生は話した事があります。
西洋医学の心電図検査などは、信用してはいけない。
胸が痛い、心臓がつらくて検査したのに、正常だと言われるから。
上記の隣人女性は、かわいそうに自宅でなくなっています。
もし中医学の治療だったら、こんな悲しい事にはならない。
ニハイシャ先生は以前話しましたが、
漢方薬治療で一番早く治る病気は、風邪(インフルエンザを含めて)と心臓病。
煎じ薬を待っている間に鍼をすれば、その場で心臓の痛みはだいぶ減る。その後、自宅に帰って漢方薬を飲めば翌日にほとんど治ります。
以下は私の鍼治療例。
参考になると幸いです。
もちろん、完治までは数日かかりますが、ニハイシャ先生の話の意味は、心臓病は治療がもともと簡単であること。
こんな簡単な病気を、今の西洋医学はどうしているのか。
大げさに大手術、死ぬまで投薬治療…
「なに?副作用が出たと?
それは仕方がないんだよ。治療だから副作用は避けられないんだ!」
こんな治療法が信頼され、普及されるのも面白い現象です。
◆1週間で心臓が苦しいのがだいぶ治った患者と、西洋薬で心不全になり心臓移植手術をするしかない患者
◆血糖値を下げる薬で人工透析・緑内障・心臓発作になり、血圧降下薬で腎臓がんになる。女性ホルモン剤は全身性エリテマトーデスを引き起こす。
◆間質性肺炎、心弁膜症は一週間で半分治り、閉塞性動脈硬化は1回で半分くらい良くなって、長年の痔まで治っちゃった
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。
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