こんにちは、李哲です。
今回は興味深い症状を持つ16歳の女の子の鍼治療記録を紹介します。
肩・腰・背中の痛みや左手首の痛み、そして冷え性を抱えていた彼女が、鍼治療でどのように改善したのか、詳しくお伝えします。長文もあれば短文もあり、読みやすい形でまとめました。
最初の症例では、肩・腰・背中の痛みと左手首付近の痛みを治療しつつ、冷え性が改善された記録を紹介します。鍼治療が整形外科よりも効果的な理由を、実際の症例から感じていただけるはずです。
肩・腰・背中の痛みと左手首の痛みに悩む女の子
患者さんは16歳の女の子。彼女の主な悩みは以下の通りです:
- 肩と背中の痛み
- 左手首付近の痛み
- 目の疲れやすさ

そのほか気になる症状として:
- 冷え性(手足を触ると本当に冷たかった)
- 寝起きが悪い(目覚まし時計2個でも起きられない)
彼女は部活のソフトボールで肩を痛めたそうで、背中の痛みも筋肉の過労が原因だと考えられます。興味深いのは、強い冷え性にもかかわらず、寝付きが速く、生理痛がない点です。通常、冷え性があれば生理痛も出やすいのですが、彼女の場合は違いました。
「健康な女性は生理痛がない」
この点については過去記事で詳しく説明しています。参考にしてください:
生理痛と健康の関係
学校での笑い話
彼女から面白い話を聞きました。学校では生理痛に悩む女の子が多く、みんな西洋薬を持ち歩いているそうです。「お腹が痛い!バファリンが効かない!」と騒ぐ子に、別の子が「私、もっと強いの持ってるよ」と渡す光景が日常的だとか。
中学生から薬漬けなんて驚きです。お灸なら30円程度で生理痛を改善できるのに、西洋医学では簡単な痛みすら治せないのは残念ですね。お灸で生理痛を治した症例はこちら:
かかとが痛い原因と治療例
1回目の鍼治療:肩の痛みが減り、手足が温まる
治療に戻ります。彼女に肩の痛い場所を指してもらったところ、肺の経絡でした。左手首の痛みは「神門」「霊道」「通里」のある筋から上部に広がっていました。
使用したツボ
- うつ伏せ:合谷、曲池、風池、崑崙、委中
- 仰向け:左尺沢(瀉法)、右神門、内関、足三里(補法)、三陰交(瀉法)、太衝(補法)、太陽
仰向けになった時、彼女はこう言いました:
「うつ伏せの時から、手足の中から温かくなるのが分かります」
鍼の即効性は抜群です。冷え性の方でも、鍼を刺した瞬間に温かさを感じ始めます。関連症例はこちら:
冷え性改善の症例
治療後、右肩を回してもらい効果を確認。彼女は笑顔で「痛みが減りました!」と喜び、隣のお母さんも「目つきまで変わったね」と驚いていました。過去には、体調不良の女性が施術後に目つきが明るくなった例もあります:
統合失調症の治療例
鍼治療のメカニズム
なぜ鍼治療がこんなに効果的なのか?
鍼は経絡を通じて気の流れを調整し、血流を改善します。特に冷え性の場合、血行不良が原因であることが多いですが、鍼を刺すことで局所的な血流が促進され、全身の温かさにつながります。彼女の場合、肺の経絡や三陰交などのツボが冷えと痛みの両方に作用したのです。
鍼の効果と機序などは、次の記事でも詳しく説明しています:
鍼治療はなぜ効くのか?
2回目の鍼治療(2020.2.4):睡眠不足と新たな課題
2回目の主訴は:
「目覚まし時計が鳴っても眠くて起きられない」
睡眠時間を聞くと、驚くべきことに6時間。16歳で6時間睡眠は少なすぎます。
若者はもっと睡眠が必要で、6時間で足りるのは中年以降です。私は彼女に「あと30分でもいいから睡眠時間を増やして」とアドバイスしました。
子供は陽気が多く、パワフルです。陽気が多いとはバッテリー容量が大きいこと。つまり、充電に時間がかかるのです。詳しくはこちら:
子供の陽気と睡眠
背中と腰の痛みはほぼ解消
右肩の痛みは大きく改善し、鍼翌日と翌々日はほぼ痛みなし。3日目から少し戻ったものの、ソフトボールを軽くしても痛みは出なかったそうです。
腰と背中の痛みはほぼ治り、左手首の痛みもだいぶ軽減。
関連症例:
手首の痛み改善例
新たに見つかった課題は、寝付きに30分~2時間かかり、夢が多いこと。これは肝臓と心臓の弱さが原因と考え、関連ツボを追加。彼女は「前回より手足が温かくなるのが速い」と実感していました。
寝付き改善の症例:
寝付きが悪い若者の治療
睡眠と鍼の関係
睡眠の質が悪い場合、肝臓や心臓のバランスが崩れていることが多いです。彼女の夢の多さは、肝臓が過剰に働いているサイン。太衝や内関といったツボで調整することで、寝付きが改善し、朝の目覚めも楽になります。鍼治療は単に痛みを和らげるだけでなく、こうした内臓の機能を整える効果もあるのです。
3回目の鍼治療(2020.2.8):痛みがほぼ消失
彼女の報告:
「右肩、腰、背中、左手首の痛みがほぼない」
3回の治療で痛みはほぼ解消し、冷え性も改善。鍼以外に整体も効果的です:
整体での痛み改善例
生活習慣の改善提案
治療の成功には、生活習慣の見直しも重要です。彼女には以下のアドバイスをしました:
- 睡眠時間を7~8時間に:成長期の体を回復させるには十分な休息が必要。
- 冷たい飲み物、ジュース、炭酸飲料などを控える:冷え性を悪化させないために、常温か温かいものを。
- ストレッチを習慣に:ソフトボール後の筋肉疲労を軽減し、再発を防ぐ。
これらを実践することで、鍼治療の効果を長持ちさせられます。
整形外科より鍼灸院がおすすめ
彼女に聞きました。
「ソフトボールで肩を痛める子は多いよね?」
「はい、多いです」
「みんなどうやって治してる?」
「整形外科に通ってます」
「治ってる?」
「うーん…」
鍼灸治療なら早く治るのに、普及が進まないのが現状です。整形外科では痛み止めや湿布が主ですが、根本的な改善にはつながりにくいことも。鍼灸は痛みの原因に直接アプローチし、短期間で結果を出せます。
鍼灸の普及への願い
日本ではまだ鍼灸がマイナーですが、彼女のような症例を通じて、その効果を知ってほしいです。特に若い世代が薬に頼らず、自然な方法で健康を取り戻せれば、将来の医療費削減にもつながります。
次回へ続く:
水太りとお尻の痛み

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