4年間、朝起きた瞬間から“匂いゼロ”の生活……
ある30代女性がたった1週間の漢方薬で「匂いが戻ってきた!」と驚きの報告。
手術を勧められ諦めていた嗅覚が、なぜこんなに早く回復したのか?
スタンフォード大学・李宗恩博士1の症例を李哲が完全翻訳。
4年前から嗅覚がなくなって、原因不明だと言われた女性
週末なので簡単な症例を書きます。もちろん、どんな症状であろうと、患者さんにとっては大変ですが。
患者さんは30代の女性。4年前のある朝に目が覚めたら、嗅覚がないことに気づきました。彼女は非常に悩んで耳鼻科医に診てもらったけど、何が原因なのかわかりません。

手術のリスク詳細を教えてくれる耳鼻科医
耳鼻科の先生は副鼻腔手術をすすめたけど、ほかのリスクも説明しました。「手術すると嗅覚が戻るかもしれない。でも副鼻腔のつまりが原因なのかは、まだ完全に分かっていません。手術した場合は傷口が残る、手術しても効果がない場合など、十分なリスクを把握した上に決めてほしいです。」
患者さんはハイリスクの話を聞いてから、もちろん手術してなくて、ダラダラと今に至りました。嗅覚は相変わらず戻っていません。
関連記事:副鼻腔炎、鼻詰まりで匂いが分からないのを鍼で改善した例
中医学の診断と処方
患者さんの予約した時、診療所のスタッフたちは新型コロナとの関連性を危惧して、ほかの患者さんの健康を守るためにオンライン診察だけ受け付けました。
初診のとき、患者さんを見て私が下した診断は、ただの寒気と湿気の集まり。西洋医学の手術を受けて改善するかもしれませんが、中医学は手術しなくても同じ効果が出ます。また、患者さんは新型コロナではないので、次回は直接診療所に来てもらうことになりました。
では、どうやって治療するのか?
葛根、白芷でほかの生薬を頭まで導く。同時に良い水を汲んできて、悪い水を下に排出。茯苓、白朮、蒼朮で水の流れを良くして、辛夷、石菖蒲で鼻を開ける。また、患者さんの上記によって少しの加工したトリカブトを入れて中下焦の寒湿を取り除く。便通を良くする生薬も入れました。

わずか1週間で、においが分かるようになった
1週間後、患者さんは再診察に来ました。マスクをかけたので一瞬誰かが分からなかったです。患者さんが言うのは、「においが分かるようになりました。まだ完全に正常ではないけど、4年間嗅覚がなかったから大進歩です」
漢方薬以外に針を併用すると効果が高いので、患者さんは鍼治療を受けることにしました。針をしたのは合谷穴、迎香穴透内迎香穴。嗅覚は近いうち回復すると思います。顔にメスを入れる苦痛とハイリスクを避ける事もできます。
関連記事:迎香穴透内迎香穴でひどい嗅覚障害を改善した鍼治療例
責任感がある先生で患者さんが助かる
中医学と西洋医学の理論は違うけど、患者さんに対する責任感は同じです。患者さんにアドバイスしてくれた病院の先生は良心的な人でした。患者さんには副鼻腔手術が必要だと判断しているけど、リスクも細かく説明しています。
たくさんの西洋医学の先生は、現代医学の力不足を認めていて、ほかの治療方法への寛容と開明な態度を示しています。
最近治療した患者さんは血色素が5gm/dl(女性の正常値は11.0~16.0gm/dl)。彼女の主治医はビックリして、大量の補血する栄養剤を出して、緊急輸血の手も考えました。しかし、患者さんは漢方薬を1~2週間飲んだあと、血色素が正常値に戻りました。

患者さんが漢方薬を飲んでいる話をしたら主治医は驚いた結果、当院の連絡先を要求して、今後は似ている患者さんを紹介すると言っています。
実際に当院では尿毒症でクレアチニン4.1→2.8に下がり、主治医も驚いて紹介してくれるようになった症例もあります(→詳細症例)
責任感がない先生たちもいる
上記の先生と違って、「俺たちはすべて把握している」という頑固な西洋医学の先生もいます。数日前、スタンフォード大学医学部の教授が私に電子メールをくれました。内容を簡単にいうと、ほかの医学部教授が、新型コロナワクチンの危険性を否定するニュースをbullshitだと言っています。
その教授は自分の高齢者親に打たせただけではなくて、ほかの高齢者にも強力にすすめていたのです。ところで、昨日スウェーデン政府が公開したのは、23人の高齢者がコロナワクチン接種後に死亡。まだ調査中だというけど、関連性があるのは必然。
上記の教授は非常に自負して責任感がない人です。現在、どの医学専門家でも新型コロナワクチンが100%安全だと保証できません。
責任感がある先生は、患者さんにワクチン接種のメリット・デメリットと潜在的なリスクを話すべきです。自分が習った知識が限られれているのに、自己主張だけが強くて、「俺は医師だ。健康に関してはもっと詳しく知っている。だから、あなたは俺の話を聞くべき!」と患者さんを強制的に誘導してはいけません。
※スタンフォード大学の博士、李宗恩先生の症例、四年聞不到味道(01/17/2021 発表)を李哲が完全翻訳しました。
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李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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