こんにちは。李哲です。
重症な蓄膿症(ニオイがまったく分からない男性)患者さんの治療記録です。蓄膿症以外、抱えている様々な体調不良を鍼治療でどのように改善されたかも記述しています。22回に渡る長編記録になりますが、参考になると幸いです。
患者さんは30代の男性。
最初に来た時の主な自覚症状は、
- 鼻づまり(花粉症もある)
- 1日中疲れている
- 朝起きても眠たい
- 頻尿…
子供のときはよく風邪を引いて、しょっちゅう西洋薬を飲んでいたそうです。
彼の1日中疲れているのは、睡眠時間が短すぎるからです。仕事がめちゃくちゃ忙しいのもあって、1日2~3時間くらいしか寝てない。こんな睡眠時間だと、鉄人でも倒れます。
最初は鍼治療が始まってなくて、足つぼ整体しか受けてない。体調は足ツボ.整体で徐々に良くなりました。頻尿が減って背中は軽くなり、鼻も前より通るようになったけど、花粉症はまだある。
花粉症は鍼治療の効果がとても良いです。
以下は1つの施術例、参考になると幸いです。
今年の4月、鍼灸師の免許を取って鍼治療になってから、更に詳しい話を聞きました。
彼が言うのは、鼻づまりで2回、鼻骨を削る大手術をした。
手術前、鼻づまりがどのくらいひどいのか?
彼の話では、「匂いが全然分からない。 手術すると1ヶ月くらいは匂いが分かるけど、またすぐ鼻づまりで匂いが分からなくなる。」
匂いが分からない嗅覚障害は、鍼治療での効果があります。
以下は1つの鍼治療例。孫のうんちのニオイも分からなかったのが、施術後にニオイが分かるようになりました。
1回目の鍼治療に来た時、彼から話を聞いたのは、左の腎臓に膿疱が見つかって、中に溜まっているのは悪性の癌細胞かどうかは、生検してみないと分からない。ただし、「60%は悪性であるだろう!」と言われ、病院の先生はとりあえず手術しないで、経過観察をすすめたそうです。
腎のう胞以外に、彼の自覚症状は
- 不安感が強い
- 動悸
- 心臓がドキドキする
- 呼吸困難
- 息を吸うのが苦しい
1回目の鍼治療で選んだツボは、公孫穴、内関穴、巨闕、中極、関元、陰陵泉穴、膻中、霊骨、大白、腎関(最後の3つは董氏奇穴)。
施術のあと、彼がいうのは「息を吸うのは楽になった!」
ここに来る前は、安静時でも呼吸困難の状態でした。
3日後の2回目、彼が来て話したのは、
「呼吸困難はもうなくなりました。動悸、不安感は、まだ少し残っています。」
彼は呼吸困難で病院に行った時、病院の先生が言うのが「喘息ではないですかね?」
彼は不思議に思って、私に質問しました。
「大人でも急に喘息になるんですか?」
私は答えました。
「喘息は急になるものではありません。急になる呼吸困難は、薬物中毒.打撲症などのケガです。」
病気は徐々になるもの。
ケガは急にできるものです。
食べ物アレルギー(そばアレルギーなど)、急にできるものではない。
徐々に体内に老廃物が溜まって、ある日誘導体で爆発するのです。
病気とケガ。
皆さんはこの2つの言葉、間違わないで下さい。
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