梅雨の体調不良に効く四神湯のレシピ!だるさ・むくみ・食欲不振を解消する神の薬膳

四神湯の漢方生薬材料を散らばせたアイキャッチ画像:ヨクイニン、芡実、茯苓、山薬の構成
梅雨の体調不良に効く四神湯の材料:ヨクイニン、芡実、茯苓、山薬を散らばせた様子。紙包装で届く生薬も並べて。
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梅雨の湿気で体調不良?四神湯でスッキリ解消!

こんにちは。李哲です。
梅雨の時期になると、湿気が体にまとわりつき、さまざまな体調不良を引き起こしますよね。2025年の今も、気候変動の影響で梅雨の湿気が長引く傾向があり、多くの人が悩まされているようです。

特に、湿気が原因で起こる症状は、日常の活力まで奪ってしまうほどです。この記事では、そんな梅雨の体調不良を根本から改善する、中医学の伝統的な薬膳料理「四神湯」を詳しく紹介します。歴史的な背景から材料、作り方まで、ステップバイステップで解説しますので、ぜひ実践してみてください。

梅雨の体調不良で、こんな症状に悩まされていませんか?湿気の影響は人それぞれですが、以下のようなものが代表的です。これらは中医学で「湿邪」と呼ばれる状態が体に溜まることで起こります。

  • 食欲不振:湿気が胃腸を重くし、食べ物が喉を通らない。
  • あせもが増えてかゆい:皮膚の湿気滞留で炎症が起きやすい。
  • 全身の筋肉・節々が重だるくて痛い(梅雨だるい):関節や筋肉に湿気が染み込み、動きが鈍くなる。
  • 足のむくみがひどくて顔色がくすむ:水分代謝の乱れで下肢が腫れ、顔の血色が悪化。
  • 体がだるくて集中力が途切れ、思考がもうろうとする(梅雨眠い):脳や神経に湿気が影響し、眠気やぼんやり感が続く。

これらの症状にぴったり合うのが、中医学の神薬膳「四神湯」です。2~3週間継続的に摂取すれば、湿気の除去効果で体が軽くなり、症状が目に見えて改善します。梅雨の時期に限らず、年中いつでも有効ですが、特に湿気の多い季節に効果を発揮します。

本記事は、信頼できる中医学の情報源である四神汤_百度百科を参考に作成しました。実践的な情報が満載なので、ぜひ最後までお読みください。

四神湯の効能:梅雨の体調不良に最適な湿気除去スープ

「四神湯」は、中医学の長い歴史の中で培われた医食同源の薬膳料理です。漢方薬というと、苦くて飲みにくいイメージをお持ちの方が多いと思いますが、この四神湯は全く違います。豚モツのコクのあるスープに、漢方材料の優しい風味が溶け込み、意外と飲みやすいのが魅力です。家族で楽しめる一品としてもおすすめです。

では、四神湯の主な効能を詳しく見てみましょう。中医学の観点から、湿気を体から排出する「渗湿止瀉(湿気を染み出して止める)」の作用が強く、以下のような効果が期待できます。

湿気除去の効果で、梅雨だるい・関節痛・あせも・食欲不振・むくみに効果的。湿気が溜まると、体内の気血の流れが滞り、これらの症状を引き起こします。四神湯は、そんな滞りをスッキリ解消します。 さらに、痩身・美容効果も抜群! 湿気の排出により代謝が向上し、余分な水分や老廃物が体外へ。女性の方には特におすすめで、むくみによる顔のくすみや体重の増加も防げます。実際、私の鍼灸院でも、梅雨の体調不良で来院された患者さんが四神湯を試して、2週間で「体が軽くなった」「肌がつややかになった」と喜ばれています。

この薬膳は、医食同源の考えに基づいているため、毎日食べ続けても安全です。西洋薬の鎮痛剤、抗生物質、抗がん剤などは、短期使用なら有効ですが、長期で摂取すると肝臓や腎臓に負担がかかり、体を弱らせて早死のリスクさえあります。一方、四神湯は自然素材中心なので、そんな心配は不要。むしろ、日常の食事として取り入れることで、体質改善が期待できます。

四神湯には歴代さまざまなバージョンがありますが、今日はその中で最も一般的な組み合わせ、つまりヨクイニン、芡実、茯苓、山薬をベースにしたものを紹介します。このレシピは、台湾や中国本土で広く親しまれ、家庭で簡単に再現可能です。

木製トレイに置かれた白い茶碗に入った出来上がり四神湯と箸
出来上がった四神湯を白い茶碗に盛り、木製板の上に箸とセット。湿気除去の温かい薬膳スープ。

四神湯の材料(4人分):各成分の役割も解説

四神湯の魅力は、身近な材料で作れる点です。以下は基本的な分量ですが、家族の人数に合わせて調整してください。各材料の効能も簡単に説明しますので、なぜこれらが湿気対策に有効かを理解していただけるはずです。

  1. 豚のモツ 250g:コラーゲン豊富で、腸のデトックス効果。湿気を排出するベース肉。牛モツで代用可ですが、豚の方が消化が良い。
  2. 山薬 20g:脾胃を補い、消化を助ける。俗にヤマイモですが、漢方薬局の薬用山薬を購入必須。スーパーの食用とは成分が異なり、湿気除去のパワーが格段に違います。粘り気が体内の水分をコントロール。
  3. 茯苓 20g:利尿作用でむくみを解消。心を落ち着かせ、梅雨眠いを防ぐ。
  4. ヨクイニン 20g:皮膚の湿気を除去し、あせもやかゆみを改善。美容の定番材料。
  5. 蓮子(去芯:芯抜き) 20g:止瀉作用で下痢や食欲不振を防ぎ、精神を安定。
  6. 芡実 20g:腎を補い、腰膝の重だるさを軽減。固精作用で体力を底上げ。
  7. 塩などの調味料:適量。甘味が欲しい方は黒糖やキビ砂糖を加えてまろやかに。
新鮮な豚モツのアップ画像:四神湯の主材料
四神湯のベースとなる豚モツ。湿気排出効果を高めるコラーゲン豊富な食材。牛モツで代用可。

※注1:豚モツが手に入らない場合は、牛モツで代用可能。ただし、豚の方が中医学的に脾を温める効果が高いです。

※注2:生薬の購入について。ネット通販が便利で、500g単位で買えば1回あたり数百円と経済的。オススメは以下の漢方薬局です。 温心堂:生薬価格表 – 良心的な価格で、初心者向け。
店舗派の方には、東京・外苑前駅近くの「五行堂」(電話:03-3478-4020)をおすすめ。珍しくバラ売り対応で、必要なグラム数だけ購入可能。ネットより少し高めですが、対面相談ができて安心です。

※注3:山薬は特に注意。漢方薬局のものを選びましょう。食用ヤマイモは栄養価は似ていても、薬効成分が少なく、効果が薄れます。私の患者さんでも、間違えて使って「効きが悪い」と相談されたケースがあります。

四神湯の簡単レシピ(所要時間:約1時間):ステップバイステップガイド

家庭のキッチンで簡単に作れます。ポイントは、材料の新鮮さと火加減。弱火でじっくり煮込むことで、漢方成分がスープに溶け出します。初めての方も、以下の手順に従えば失敗しません。

  1. 豚モツを流水で丁寧に洗い、汚れや余分な脂を除去。スーパーで買うものはすでに小さくカットされ、きれいな状態が多いので、手間は少なめです。食べやすい大きさに調整。
  2. 洗ったモツを鍋に入れ、水を加えて強火で15分煮詰めます。これでアクや臭みが取れます。その後、火を止めて10分間蒸らします。この蒸らし工程が、モツの旨みを引き立て、湿気除去効果を高めます。
  3. 別の鍋に、芡実、蓮子(芯抜き済み)、ヨクイニン、山薬を入れ、1リットルの水と一緒に強火で沸騰させます。沸騰直前までかき混ぜて、材料が均等に熱を吸うように。
  4. 沸騰したら、先ほどの下処理した豚モツを加え、弱火で30分煮詰めます。蓋を少しずらして蒸気を逃がし、トロミが出るまで。時々味見して、材料の風味を確認。
  5. 火を止め、塩や醤油などの調味料を適量加えて完成甘味が好きな方は、黒糖やキビ砂糖を大さじ1杯ほど入れてください。これでコクが増し、子供も食べやすくなります。
  6. 最後に大事なポイント:「四神湯」で食べるのはモツとスープだけ。入れた生薬(芡実、蓮子、ヨクイニン、山薬)は薬効をスープに抽出したら役割終了なので、捨ててください。食べると消化が悪くなる可能性があります。便利なのは、最初から各生薬をお茶パックやガーゼ袋に入れて煮込み、完成後にポイッと捨てる方法。後片付けが楽チンです。

作り方のコツとバリエーション:煮込み時間を短くしたい場合は、圧力鍋を使うと15分でOK。ただし、漢方成分の抽出が不十分になるので、可能なら通常鍋をおすすめ。残り物アレンジとして、野菜(にんじんや大根)を加えるとボリュームアップ。カロリーを抑えたい方は、モツの量を減らして豆腐をプラス。

スプンで掬った四神湯のクローズアップ:モツとスープの温かみ
茶碗いっぱいの四神湯をスプンで掬う一枚。豚モツのコクと漢方風味が溶け込んだ、飲みやすい薬膳。

四神湯の歴史:乾隆帝の逸話から生まれた「四臣湯」の変遷

四神湯の起源は、中国清朝時代に遡ります。乾隆帝(乾隆帝 – Wikipedia)が南へ巡察する際、常に信頼する4人の大臣を伴っていました。しかし、移動の疲労に加え、現地の水土(気候と水質)が合わず、4人とも相次いで体調不良に倒れてしまったのです。症状はまさに梅雨の湿気によるもの:だるさ、食欲不振、関節痛、下痢などです。

心配した乾隆帝は、即座に地元の知事に「優れた医者を一刻も早く探せ」と命じました。知事は街中にポスターを貼り、懸賞金付きで募集。すると、一人の僧侶が名乗り出てきました。僧侶は4人の大臣の脈を診察し、湿気の滞留が原因と診断。処方したのが、ヨクイニン、芡実、茯苓、山薬を各同量、豚のモツと一緒に煮込んだスープです。

僧侶は最後に、意味深な一言を残しました。 「四臣、事成!」 – つまり、「4人の大臣、必ず成功する(回復する)!」という意味です。

四神湯の4種類生薬を白皿に並べた俯瞰写真:ヨクイニン、芡実、茯苓、山薬
白い皿に四神湯の主な生薬4種を種類ごとに並べた俯瞰図。梅雨湿気対策の漢方材料を一目で確認。

驚くべきことに、4人はこのスープを飲んだ直後から回復の兆しを見せ、数日で完全に元気に。感激した乾隆帝は、以後、南巡察の際は必ずこの「四臣湯」(4人の大臣を救った湯)を準備させるようになりました。宮廷の秘伝として守られていましたが、やがて民間に広まり、庶民の薬膳として定着。

さらに、台湾に伝わった際の面白いエピソードがあります。当時の発音で「臣」(しん:臣下)と「神」(しん:神)が似ていたため、由来を忘れた人々が「四神湯」と呼ぶようになり、今の名前に。こうして、300年以上経った今も、湿気対策の定番として愛されています。この逸話からわかるように、四神湯は単なる料理ではなく、歴史に刻まれた「命のスープ」なのです。

注意点:コーヒー・お菓子NG!四神湯の効果を最大化するための食事ルール

四神湯は素晴らしい薬膳ですが、効果を最大限引き出すためには、生活習慣の見直しが不可欠です。特に、コーヒー・病院の薬・牛乳や乳製品・お菓子・清涼飲料水・サプリメントなどの摂取を控えることが重要。これらは中医学で「湿熱を生む」食べ物とされ、四神湯の湿気除去効果を打ち消してしまいます。

例えば、コーヒーをガブガブ飲みながらチーズケーキやバターロールを食べ、毎日四神湯を摂取しても、湿気が再び溜まり、「効果がない」と感じるだけ。これは四神湯のせいではなく、相性の悪い食べ物が原因です。私の鍼灸院で相談される患者さんも、最初は「四神湯を飲んでも変わらない」とおっしゃいますが、食事改善を指導すると、1週間で変化を実感されます。

破壊のスピードは、建設よりも遥かに早い。

つまり、悪い習慣が体を壊す速さは、四神湯のような良いものが体を治す速さを上回ります。だからこそ、四神湯を始める際は、まずは1週間、これらのNG食品をストップ。代わりに温かいおかゆや野菜スープを増やしましょう。詳細は以下の記事で解説しています。

また、以下は実際の施術例。甘いものを止めないとむくみが再発するという、典型的なケースです。参考にどうぞ。

まとめ:梅雨の体調不良を四神湯で克服 – さらに鍼灸との組み合わせで完璧

以上、梅雨のつらい体調不良(だるさ、むくみ、食欲不振など)に対する、四神湯の詳細をお伝えしました。この薬膳は梅雨を待たず、いつでも取り入れられます。湿気の溜まりやすい現代生活に、ぴったりの一品です。

私の恩師であるニハイシャ先生も、がん治療で四神湯を日常のおやつとして活用され、驚くべき回復例を残しています。以下はその一例:胃がんの吐血・下血などの重症が、3ヶ月で漢方中心の治療で治ったケース。四神湯が患者さんの食欲を回復させ、治療の基盤となりました。

四神湯は美味しくて効果バツグンですが、一人で全てを解決できるわけではありません。食欲不振や体の重だるさが2週間以上続く場合、信頼できる鍼灸医に相談を。おそらく、体内の湿気がかなり頑固で、薬膳だけでは追いつかない状態です。

鍼灸は湿気を直接除去する強力な方法で、数回の施術で体が軽くなります。以下は一例の鍼治療症例:湿気による慢性疲労が改善した患者さんです。

四神湯をきっかけに、健康的な梅雨を過ごしましょう。何かご質問があれば、コメントやお問い合わせをお待ちしています!

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