こんにちは、李哲です。
てんかんは西洋医学では「不治の病」とされ、抗てんかん薬による対症療法が一般的ですが、副作用が深刻で完治は難しいとされています。しかし、中医学(漢方・鍼灸)では、てんかんの原因を「経絡や神経に痰が詰まること」と捉え、漢方薬や鍼灸で根本治療が可能です。
以下では、漢方治療で発作が止まり、完治に至った3つの実症例を詳細に紹介します。てんかんの原因や大人でも治る方法を探している方、抗てんかん薬の副作用に悩む方に役立つ情報をお届けします。
てんかんの原因:中医学の視点と西洋医学の限界
西洋医学の限界
西洋医学では、てんかんは「脳波の異常発生」が原因とされていますが、これは仮説に過ぎません。実際の原因が特定できないため、抗てんかん薬で発作を抑える対症療法が主流です。深刻な副作用として、以下が挙げられます:
- 脳発育不全: 特に小児で顕著。長期服用により認知機能や発達に影響。
- 身体的障害: 半身麻痺や筋力低下。
- 手術のリスク: 重症例では脳の一部切除が行われるが、不可逆的な損傷を伴う。
西洋医学では、脳の半分を切除しようとするケースがあったけど、漢方薬治療で著しく改善しました。詳細はこちら。脳の半分を切ろうとする先生たち、手術しなくても漢方薬で治ることを知ったら、どう思いますか?
中医学の視点
中医学では、てんかんの原因を以下のように考えます:
- 痰の蓄積: 経絡や神経の周りに「痰」が詰まり、気の流れが阻害される。これが発作を引き起こす。
- 脾胃の弱さ: 中医学の理論「脾为生痰之源、肺为储痰之器」(脾臓が痰を生み、肺が蓄える)に従い、消化系の弱さが痰の生成を促進。
- 生活習慣: 生もの(果物)、冷たいもの(アイス)、甘いもの(チョコレート)は痰を増やし、発作を誘発。
治療では、痰を取り除き、脾胃を強化することで発作を根治します。特に、漢方薬の藜蘆(れいろ)は痰を除去する特効薬として知られ、鍼灸では照海・申脈にお灸を施すことで効果を高めます。
症例1:60歳男性、手の震えと失神が漢方薬で完治
患者情報: 李○○、男性、60歳、高雄市在住
初診: 1999年1月4日
診察履歴:
– 1月4日(7日分処方)、1月12日(14日分)、2月11日(14日分)、3月9日(14日分)。
症状:
- お腹からガスが突き上がり、手が震える。ひどい場合は失神する。
- 頻尿、尿は透明。
- 記憶力低下、会話内容の重複。
- 食欲は正常、大便は1日1回で質は良好。
西洋医学診断: てんかん(抗てんかん薬服用中)
舌診・脈診:
– 舌:赤く、薄い白苔。
– 喉:渇く。
– 脈:左右ともに浮緩緊。
処方:
– 科学漢方(日本のツムラのような既製品):
- 小建中湯8g
- 牡蛎1.5g
- 竜骨1.5g
- 澤瀉(たくしゃ)1g
- 茯苓1g
– その後の処方はほぼ同じ。

経過:
– 2回目診察(1月12日): 患者の妻の報告によると、市場で働く夫が以前は発作時に親戚に売り場を預け、介助が必要だった。しかし、治療後は発作時間が短くなり、自分で歩いて帰宅できるようになった。
– 3月9日時点: 発作が完全に消失。漢方薬を朝・夜に予防的に服用し、養生目的で継続。
– 患者は「もう発作は起きていない」と報告。漢方薬をサプリメントのように使用し、健康維持に役立てている。
ポイント: 小建中湯で脾胃を強化し、痰の生成を抑制。牡蛎と竜骨で神経を安定させ、澤瀉・茯苓で体内の水分代謝を調整。西洋薬の依存から解放され、発作が根治した。
小建中湯のほかの症例はこちら。
症例2:7歳女児、抗てんかん薬の副作用から回復し発作消失
患者情報: 王○○、女児、7歳、高雄市在住
初診: 1998年10月3日
診察履歴:
– 1998年:10月9日、16日、24日、30日、11月4日、14日、20日、27日、12月4日、11日、18日、30日。
– 1999年:1月9日、16日、27日、2月2日、12日、20日、27日、3月10日、19日。
症状:
– 抗てんかん薬服用中だが、週2~3回の発作。
– 薬の副作用:左半身が傾き、両足が無気力。顔にアザ多数(倒れるため)。
– 発作時:手足のこわばり、よだれ。
– 便:硬く、羊の便のよう。食欲は正常。
西洋医学診断: てんかん(小脳の問題とされたが、脳検査で異常なし)
舌診・脈診:
– 舌:薄赤、薄白苔、潤沢。
– 小便:薄黄色。
– 脈:左右ともに浮緩。
処方:
– 科学漢方:
- 小建中湯8g
- 麻子仁丸3g
- 茯苓1.5g
- 白朮1.5g
– 煎じ薬:
– 初診:藜蘆2g、生甘草1g(3日分、3杯の水を1杯に煮詰める、頓服)。
– 2回目以降:藜蘆3g、生甘草2g(7日分、毎日服用)。
– 最終:藜蘆3銭、生甘草2銭(1日分)。

経過:
– 2回目診察: 藜蘆で嘔吐開始。吐いた後は倦怠感・ふらつき・眠気があるが、起床後すべての不調が消失。
– 1999年3月19日: 週1回の嘔吐で発作なし。半身の傾き、よだれ、アザなどの初診時症状は解消。
– 食事制限: ミカン3個を食べた日に軽い発作が誘発。生もの・冷たいもの・甘いものを禁止。
– 学校生活: 特別教育の必要性が低下。親の希望で継続中だが、正常な生活に近づく。
– 副作用回避: 抗てんかん薬による脳発育不全のリスクを回避(関連症例)。
患者の声: 「陳先生、吐くのはもう止めていいですか?」
医師の回答: 「2週間に1回吐くようにしましょう。発作がなければ3週間に1回、または1ヶ月に1回でも可。」
吐く反応が減少し、脳内の痰がほぼなくなったことを確認。
ポイント: 藜蘆で神経の痰を除去、麻子仁丸で便秘を解消(麻子仁丸の詳細)。脾胃を強化し、副作用なく発作を根治。
症例3:21歳男性、よだれと肩脱臼を伴う発作が漢方で完治
患者情報: 林○○、男性、21歳、嘉義県在住
初診: 1998年12月8日
診察履歴: 12月15日、22日、1月5日、19日、2月2日、23日、1月16日。
症状:
– 発作時:よだれ、指のこわばりで倒れる。左肩の反復性脱臼。
– たくさん話すとよだれが出る。
– 食欲・睡眠は正常、大便は軟便、小便は薄黄色。
舌診・脈診:
– 舌:赤く、薄白苔。
– 脈:左は浮緩弦、右は浮弦緊。
処方:
– 科学漢方:
- 小建中湯8g
- 呉茱萸湯3g
- 続断1g
- 澤瀉1g
- 半夏1g(1日3回、食後)。
– 煎じ薬:
– 藜蘆3銭、生甘草2銭(5日分、3杯の水を1杯に煮詰め、朝服用)。
– 吐かなければ翌日追加服用、1.5日分を1日に増量。

経過:
– 2月2日: 週1回の嘔吐で一時発作再発(好転反応)。家族に「免疫力と漢方の相乗効果で痰を排出している」と説明。
– 嘔吐時間が短縮(2~3時間→1時間)、吐くプロセスがスムーズに。
– その後、発作が完全に停止。肩脱臼も改善。
ポイント: 藜蘆で痰を排出し、続断で肩の損傷を修復。呉茱萸湯で冷えを改善し、発作を抑制。脾胃強化で再発防止。
てんかん治療の鍵:漢方薬と鍼灸のツボ
漢方薬のポイント
- 小建中湯: 脾胃を強化し、痰の生成を抑える基盤を作る。
- 藜蘆: 経絡の痰を除去する特効薬。嘔吐を誘発し、体内から痰を排出。
- 麻子仁丸・呉茱萸湯: 便秘や冷えを改善し、体内環境を整える。
- 食事制限: 生もの(果物)、冷たいもの(アイス)、甘いもの(チョコレート)を避ける。例:ミカン3個で発作が誘発(食事と体調の関連)。
鍼灸のツボ
- 照海・申脈: お灸で経絡の痰を除去し、気の流れをスムーズに。
- 豊隆・膻中・天突: 痰を溶かし、発作を抑制。
脾胃が弱い患者は痰が多く、消化系強化が必須。
てんかん治療の注意点と信頼できる治療先
- 西洋医学の課題:
– 抗てんかん薬は発作を抑えるが、脳発育不全や半身麻痺などの副作用が深刻。
– 手術(脳切除)はリスクが高く、根本解決にならない。 - 中医学の強み:
– 痰を除去し、脾胃を強化することで発作を根治。
– 副作用が少なく、養生にも役立つ(漢方のメリット)。 - 治療先の選び方:
– 台北:漢唐中医診所(陳先生在籍、週1の勤務なので要問合せ)。
– その他:照海・申脈の施術が可能な信頼できる鍼灸院を選ぶ。
– 漢方医に相談し、藜蘆や小建中湯を処方してもらえるクリニックを推奨。
李哲の感想:てんかんは不治の病ではない
中医学の師匠・ニハイシャ先生の指導のもと、藜蘆の使用法を学び、患者を西洋薬の副作用から解放できました。てんかんは「痰」が原因であり、漢方と鍼灸で根本治療が可能です。
例えば、症例2の女児は抗てんかん薬の副作用で半身が傾き、発育に影響が出ていましたが、漢方で完治。症例3の男性は肩脱臼を伴う発作が止まり、正常な生活を取り戻しました。
信頼できる鍼灸院や漢方医に相談すれば、痰が徐々に減り、発作が消失します。詳細な理論や症例は、李哲鍼灸院の小論文でご覧いただけます。
まとめ:大人でも治る!漢方と鍼灸でてんかんを克服
てんかんは中医学で根本治療が可能です。症例では、小建中湯や藜蘆、鍼灸(照海・申脈)で発作が消失し、患者が健康な生活を取り戻しました。
大人でも治る方法を探している方、抗てんかん薬の副作用に悩む方は、信頼できる漢方医や鍼灸院に相談を。台北の漢唐中医診所や地元の専門家が力になります。
漢唐中医診所の詳しい情報はこちら。
コメント