
目の充血が治らない悩み:患者の相談
ある日、鍼灸に来た友人が同僚を連れてきました。診察の合間に、その同僚が「目の充血が治らない」と相談してきました。彼は半年以上、目が赤く不快な状態が続き、西洋薬の消炎剤を試しても改善しなかったそうです。「何か良い治し方はないか」と尋ねられました。
彼の健康状態を観察したところ、全体的に問題はなさそうでした。そこで、中医学のシンプルな治療法として、生大黄片5片をお湯に浸して飲む方法を提案しました。料金は驚くほど安価な2元。
彼は「こんなに安いなんて…」と戸惑い、半信半疑でした。長期間、点滴や高額な薬で治療してきた彼にとって、鍼灸もせず、少量の安価な中药だけというのは信じがたいようでした。
私は「この生大黄片は見た目は地味ですが、効果は期待できます。まずは試してみてください!」と伝えました。

生大黄片の使い方:簡単な中医治療法
目の充血の治し方として提案した生大黄片の使用方法は非常に簡単です。以下の手順を患者に指導しました:
- 生大黄片1片をお湯に1分間浸す。
- すぐに取り出す(長く浸しすぎると効果が薄れる)。
- お湯ごと飲む。
この方法は手軽で、特別な器具や技術は不要です。料金が2元で5片と経済的である点も、試しやすい理由の一つです。

驚きの効果:3日で目の充血が改善
約2か月後、彼が奥さんを連れて首の鍼灸治療に来院した際、驚くべき話を聞きました。「あの生大黄片、ほんとに効きました! 味はかなり苦かったけど、3日飲んだだけで目の充血が治まり、朝の目の不快感もなくなりました。残りの2片は飲む必要がなかったんです。」
この症例から、目の充血が治らないと悩む方にとって、生大黄片は試す価値のある方法だとわかります。以下のポイントが魅力です:
- 安価で手軽:2元で5片、経済的負担が少ない。
- 短期間で効果:3日で改善を実感したケース。
- 簡単な使用法:お湯に浸すだけで準備完了。
「目の充血が治らない」と諦めていた方や、効果的な治し方を探している方に、生大黄片は新しい選択肢となるかもしれません。まずは少量から試し、体の変化を感じてみてください。

李哲の説明
上記の症例を見て、どれが役に立つ医学で、どれがコスパの神なのか分かるでしょう。
おそらく皆さんが知っている大黄は、下剤の漢方薬。確かに、大黄は便秘を治すときの主力です。しかし、大黄は便を出すだけではない。ほかにも効能があります。
西洋医学では成分で効能を決めますが、中医学では成分ではなくて、生薬の形・色・味などで効能を決めます。食べ物も同じ。関連記事は以下を参考にしてください。
大黄なのに、小腸と大腸に溜まっている便を出すこともできるし、胃に残っている腐敗したものも出せる、上記の症例みたいに目の充血も取れる。つまり体の1番上と下、大黄は両方行ける。なぜ同じ成分なのに、こんなに行先が違うのか?
西洋医学がわかるわけがない。
中医学は生薬の加工、使い方を変えることで、生薬を行ってほしいところに行かせるのです。
ちなみに、目の充血は鍼でも簡単に治せます。それは刺絡療法。どこを刺せば良いのかは、今度症例があったとき、皆さんに説明します。

(おわり)
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