巻き爪の原因は「肝血虚」。持病治療のついでに、巻き爪が治った女性。

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こんにちは、李哲です。

巻き爪で困っている女性は多いと患者さんから聞きました。エステに長く通ってネイル塗ったり、ワイヤーで固定したりするけど治らない原因は、根本的なところを解決してないからです。

中医学の理論で言うと、爪は肝臓と関係しています
つまり、爪をきれいにするためには、肝臓を治す必要がある。

「血液検査では肝臓の値が良いと言われましたが…」

それは西洋医学の診断で、中医学の診断ではありません。中医学は独自の生理学・診断基準があるので、病院の検査とはまったく違います。

今日は巻き爪を「偶然」に治した鍼治療例で、巻き爪の原因「肝血虚」について説明しました。巻き爪で困っている女性に、役に立つ情報になると幸いです。

持病治療のついでに、巻き爪が治った女性

2019年8月31日。
一人の女性から以下の感想を聞きました。
「巻きつめがきれいになりましたね~と、エステの人に言われました。以前は爪がひどかったから。」

私は彼女の持病ばかり考えて、巻き爪なんか気づいてもなかったです。治療のついでに巻き爪まで治って、予想外の効果で聞いた私も嬉しかったです。

ついでに治った例はたくさんありました。2つの例だけあげます。

▼足ツボで「偶然」に夢遊病が治った例。

【中医学】睡眠関連摂食障害の原因は胃にある。睡眠中にお菓子を食べるのを足ツボで治した例。
...

▼口臭がついでに治った例。

巻き爪の主な原因は「肝血虚」

なぜ治ったかは、以下で説明しようと思います。

巻きつめの原因は主に2つ。

  1. 外部原因:ハイヒールなどの靴、長期的に足を圧迫して爪が変形する可能性がある。
  2. 内部原因:「肝血虚」。

外部原因の場合は、靴を変えれば自然に良くなります。このケースはあくまでも少人数。最も多いのは内部原因。

これはあなたが、自分一人で解決できるものではない。治療してくれる人が必要です。漢方薬もしくは鍼灸治療がオススメ。

鍼治療で、ついでに治った巻き爪

鍼治療で、ついでに治った巻き爪

「肝血虚」(肝臓の血が足りない)は、2つの意味がある

以下では、内部原因:「肝血虚」を詳しく説明します。

文字とおり、肝臓の血が足りない意味で、2つのパタンがあります。

一つ目。
全体的に血が足りない。
西洋医学の血液検査で貧血だと言われるときが、このパタンです。

二つ目。
全体的の血は足りるけど、悪い血が多いので、良い血が相対的に少ない。この場合も血虚症に属します。悪い血というのは、止まっている瘀血(おけつ)、回っているけど毒素が多くて体に使用されてない血を含みます。

この場合、血液検査では正常だと言われるかも知れません。しかし、患者さんには自覚症状として現れています。例えば倦怠感、視力低下、ぼやけて見える、食後にすごい眠くなる、立ちくらみ、軽い動悸がして心臓の音が聞こえる…などなど。

貧血は血液検査で判断するのではなくて、患者さんの自覚症状で判断すべきです。当院には貧血だと知っているのに、血液検査で血を抜かれたと怒っている女性がいましたね。

爪の色、形の状態は肝臓と関連している

肝臓は、なぜ爪と関連しているのか?
先に、中医学古典の『黄帝内経こうていだいけい』の文章をご覧ください。

肝者、罢極之本、魂之居也、其華在爪

引用元: 『黄帝内経こうていだいけい・素問・六節藏象論』

黄帝内経こうていだいけい・素問』で言うのは、肝臓の良い栄養(血)が外に現れる所が爪です。

つまり、肝臓の状態が良ければ爪もきれい。肝臓の栄養(血)が悪いと、爪の色が変わったり、爪が割れたり巻き爪になったりします。臨床の例をあげると、肝炎・肝硬変・肝臓がんの爪は必ず色・形が異常です。

周りに患者さんがいたら、爪を見れば私の話がわかります。

肝臓の血を減らさない、肝臓を守る行動

爪が肝機能と密接な関連性があるので、もちろん肝臓を守るのが爪を守る唯一無二の方法です。

肝臓を悪くさせるのは、どんなものがあるのか?いくつの原因を述べます。

  1. 病院の薬
  2. 覚醒剤、ヘロインなどの麻薬
  3. サプリメント
  4. よく夜ふかしする
  5. 仕事の過労
  6. お酒を飲みすぎる
  7. イライラ、怒るのが多すぎ
  8. パソコン、スマホ、テレビなどの画面を見すぎ

肝臓を守るなら、以上の7つのことをしなければ良いです。

病院の薬とサプリメントの外に関して、ニハイシャ先生1は以下の記事でも痛烈に批判しました。どうぞご参考に。

肝臓がんの原因はサプリメントと病院の薬。B型肝炎が原因ではない!
...

鍼灸治療はトータルケア、良くなる時はみんな一緒によくなる

上記の女性は、なにで治したのか?

太衝、三陰交、血海を刺したのが、カギだったと思います。数回刺して、ほかの諸症状が改善しただけではなくて、言わなかった巻き爪まで治りました。

これが鍼灸治療の良いところ。
良くなるときは、いろんな所が一緒に良くなる。

なぜなら、中医学はマルチパスの医学で、AはBとつながる以外にC、D、F、G…ともつながっているからです。

以下はニハイシャ先生の漢方薬治療例、様々な症状がみんな一緒に良くなりました。どうぞ参考になると幸いです。

肝硬変と腹水は、41日間の漢方薬でほぼ治った男性。鎮痛剤・抗生物質の副作用で全身性エリテマトーデスになった女性。
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西洋医学のトータルケア?

うん~
1つの薬でいろんな症状が良くなるのは、聞いたことがありません。あれこれ病気が増えて、早死にならなければバンザイだと喜んで良いです。

アメリカで様々な重病人を治したニハイシャ先生は、西洋医学の治療で悪化した患者さんをたくさん見てきました。だから、ニハイシャ先生は先に中医学の治療を受けて!と勧めています。

以下は一つの悪化させた例、参考にしてください。

癌患者は抗がん剤で確実に早死する!「グリベック」で悪化した肝臓がんの腹水・むくみ・食欲不振・便秘が治り、患者をもう一度救ってきた例。
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巻き爪の治療には漢方薬・鍼灸がオススメ

巻き爪は治すのに難しくありません。
上記の2つの原因を解決すれば治ります。

  • 窮屈な靴を履かない。
  • 肝臓の血が足りなかったら、漢方薬もしくは鍼灸治療で治せます。

エステサロンでワイヤーで固定する外部からのやり方では、ある程度の効果があるけど、根本的な解決にはなりません。

鍼治療は1~3ヶ月の時間がかかるかも知れないけど、根本的な治療なので、治った後はワイヤーを付ける必要もないし、鍼治療に通い続ける必要もありません。

以前、体から爪が生える謎の病気に関して、記事を書いたことがありました。爪に関する知識として、参考になると幸いです。

ザ!世界仰天ニュースの難病を解釈【中医学の理論】
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  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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