不眠症で精神崩壊になりそうな女性、漢方を飲んだその夜から眠れた

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こんにちは。李哲です。
不眠症は現代人に多い不調の一つです。

病院の治療は睡眠導入剤を処方しがちですが、睡眠薬の副作用は夢遊病(むゆうびょう)。そして、病院の薬は心臓を傷つけるので「うつ病」になる。

漢方は不眠症に効くのか?
効き目を簡単にいうと、漢方は飲んだその夜から眠れます。睡眠薬なしで。

どんな治療をしたのかは、アメリカの中医師、鄭智城先生1の漢方薬症例、几乎精神崩溃的马来西亚华妇:失眠治疗验案_郑智城(2011-12-23 発表)を翻訳したのをご覧ください。

前書き

この前、勢いで不眠症に関する記事を何個か発表しました。もともとは発表したくはなかったです。まだ未熟な文章だと思ったので。自分の治療の検討と、今後の治療効果を上げるための記事でした。

でも、ブログ記事を書かないと行けなかったので発表しちゃいました。

最近不眠症の結果が良い治療例があったので、もう一度まとめてみます。

不眠症で精神崩壊になりそうで、心臓がドキドキした女性

一人のマレーシア女性、華僑。
最近家のことで、1週間くらい眠れてない。「心臓がドキドキして、極端に身体が弱まり、精神崩壊になりそうです!」と言ってました。

西洋医学の治療を受けたけど、血糖値が180もあるから、血糖値を下げる薬を処方されて、向精神薬・安眠薬も同時に処方されました。

彼女はすぐ異変を感じました。
こんな薬をたくさん飲んだら、あとは大変な事になる。
命に関わらない限り、西洋薬は飲むものではない!

西洋薬をよく飲む人は、以下の記事を読むべきです。

彼女「一生漢方薬を飲んでも、西洋薬を飲みたくないです」
「一生飲む必要もないですよ。漢方薬ですぐ治るから」

どのくらい飲めば治るかは分かりません。
治療効果は個人差が激しいので。

彼女の治療で、最初の任務は彼女を寝かせる事。
ちゃんと寝れば、心臓がドキドキよ極端に弱まっていることよ、血糖値が高い糖尿病よ、全部自然に解決できます。

李哲の説明:
鄭先生は以下の記事でも話したけど、消化系が強ければコレステロールよ血糖値よ、自然に下ります。

中医学はトータルケア、トータルサートなので、一個だけ良くなるのはありません。良くなるときは、ほかの所も一緒に良くなります。

中性脂肪(トリグリセリド)を下げる仙丹:資生丸(しせいがん)

彼女の脈は極端に沈、微。
舌苔は白膩。舌は赤黒い。
これは、「心腎不交」のタイプです。

処方箋は生地黄、山萸肉、麦門冬、人参、五味子、酸棗仁、柏子仁、遠志、菖蒲、黄柏、地骨皮。3日分を処方しました。

遠志(えんじ):細長い生薬、心臓の不調を治す時に良く使う

遠志(えんじ):細長い生薬、心臓の不調を治す時に良く使う

彼女が言うのは、
漢方薬を飲んだその日の夜から眠れました。2時間毎に目が覚めるけど、またすぐ眠れる。精神状態がだいぶ良くなりました」

不眠症は内臓の問題であり、うるさい環境と関係ない

もう一人の若い女性。
たまに心臓がドキドキする。彼女が言うのは、「よく寝れなかったのは、上の階の人がうるさいのが原因かな…」

たくさんの人は、このような理由を付けます。
身体に問題が起きているのに、外部のうるさいのが原因だとか。

たくさん聞くと私も言い訳であるのが分かります。
本当の原因は五臓六腑にある。

睡眠が正常な人だったら、上の階の人がうるさくて喧嘩しても、眠れないほどにはならない。だから、外部の原因を言う時、ほとんど患者さん自身の身体も問題であります。外部の影響は誇大されている。

若い女性に処方したのは、炙甘草湯+遠志+菖蒲+酸棗仁+柏子仁。

数日後、彼女から電話がありました。
「睡眠はとても良い、もっと寝たいくらいです!」

李哲の感想

『心腎不交』は中医学の言葉。
その意味は、腎臓の陰はもともと上に上がって、心臓の陽(火)が強すぎないようにコントロールする。これができないと、心臓の陽(火)だけが強くなり、上がほてて寝れなくなります。

治療としては心臓の火を下におろして、お腹と下半身を温める。同時に腎臓の働きを良くすること。

少海は心臓(火)の合穴(属性は水)。
然谷は腎臓(水)の栄穴(属性は火)。
この2つのセットで、心臓と腎臓をつなげることができます。(背中の心兪、腎兪でもできる)

この上に内関、神門など刺せば、眠れない症状は消えます。

以下は一人の若者を治した例、あまりにも早く治ったので、私も信じられないです。

不眠症は漢方薬・鍼灸治療にとって難しくない。

鍼以外に、全体的に頭をマッサージ するだけでも寝付けるのが良くなります。

夢遊病になる、自傷行為に走る…こんな副作用だらけの睡眠薬なんか要りません。

(おわり)

  1. 鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。

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