こんにちは、李哲です。
白血病と中医学について解説します。
患者さんとの会話から着想を得て、この記事を執筆しました。
「なぜ白血球が高くなるのか?」
「白血病はどうすれば治るのか?」
中医学の視点から、これらの疑問に答えます。
白血病は不治の病ではないことを知っていただければ幸いです。
白血病の症状と五臓六腑の関係とは?
白血病の代表的な症状
白血病の自覚症状が五臓六腑とどう関連しているのかを解説します。
代表的な症状には、貧血、出血、感染、肝臓や脾臓の腫れ、発熱、骨痛があります。
また、息切れ、動悸、倦怠感、顔面蒼白などの貧血症状や、発熱、出血症状も見られます。これらは急性骨髄性白血病で特に顕著です。
引用元:急性白血病|JALSG
さらに、以下のような症状も報告されています:
- 極度の疲労感
- 原因不明の体重減少
- 寝汗
- 発熱
- 左側肋骨下の疼痛や膨満感
白血病症状と五臓六腑の関連性
以下に、白血病の症状と五臓六腑の関係をまとめました:
- 寝汗: 心臓の血不足
- 息切れ、動悸、倦怠感、顔面蒼白: 心臓の弱り
- 極度の疲労感: 脾臓と腎臓の弱り
- 骨痛: 腎臓の問題
- 左側肋骨下の疼痛や膨満感: 脾臓の問題
- 体重減少: 脾臓と心臓の弱り(筋肉は脾臓、体重は心臓と関連)
結論: 白血病は脾臓・腎臓・心臓との関連性が強い病気です。
白血病の諸症状は漢方薬・鍼灸で治療可能
中医学では、症状と五臓六腑の関連性をもとに治療を行います。
症状が改善すれば治ったと判断でき、症状がなければ白血病とは診断しません。
以下に、関連症状を改善した症例を紹介します:
中医学の視点から見る白血病の原因
ニハイシャ先生1の記事「白血病は4週間で治る」を以前翻訳しました。
記事はこちら
この内容を、私の言葉でわかりやすく解説します。
中医学の陰陽五行論では、心臓は「君主」とされ、最重要臓器です。心臓は栄養物質(女性では母乳、男性では精子)を管理し、逆流を防ぎます。
心臓が弱ると、栄養物質が督脈(脊柱管)に入り込み、骨髄細胞を刺激して白血球が異常増加します。これが白血病の原因です。
- 根本原因: 心臓の弱り
- 白血球増加: 結果として現れるサイン
小児白血病と急性白血病の原因:西洋医学の影響
中医学数千年の歴史に小児白血病の記録はありません。
小児白血病は西洋医学、特にワクチンが作り出した病気。
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急性白血病も同様で、薬の過剰使用が原因です。
薬を避ければ、急性白血病にはなりません。 西洋医学は副作用を新たな病名に変え、薬を売り続ける傾向があります。たとえば、抗生物質や化学療法薬が体に過剰な負担をかけ、心臓や脾臓の機能をさらに弱めるケースが報告されています。
中医学の白血病治療法と治癒の判断基準
中医学の治癒の基準
白血病の原因は、心臓の弱さと督脈への栄養流入です。
治療法はシンプル:
心臓を強化し、督脈の余分な栄養を除去する。
- 方法: 漢方薬または鍼灸
- 診断ツボ: 霊台穴(督兪)。圧痛があれば未治癒、なくなれば治癒
漢方薬の活用
- 当帰芍薬散: 血を補い、心臓と脾臓を強化。貧血や倦怠感に効果的。
- 黄耆建中湯: 気を補い、心臓の機能を高める。息切れや動悸に有用。
- 六味地黄丸: 腎臓を補強し、骨痛や疲労感を軽減。
これらは患者の体質や症状に応じて調整されます。例えば、心臓の血不足が強い場合は当帰を増量し、脾臓の弱りが顕著なら白朮を加えるなど、個別対応が可能です。
鍼灸の具体的手法
鍼灸では、後渓(督脈を司る)、心兪(心臓の調整)、公孫(脾臓の強化)、関元(腎臓の補強)を中心に施術します。督兪と霊台は督脈の流れを整え、白血球の異常を抑えます。1回20~30分の施術を週2~3回行い、症状改善を確認しながら頻度を調整します。
白血病予防と中医学的アドバイス
白血病を予防するには、原因を分かっていれば予防できます。原因は心臓が損傷して、栄養素が督脈に流れ込んだと話しました。それでは、どうすれば心臓を損傷しないのか?これが予防の重点。
簡単にいうと以下の通りです:
- 楽しく、楽観的に生活して、マイナス的な感情を捨てる。たとえば他人を恨む、怒り、落ち込む、悲しむことが増えると心臓が駄目になります。
- すべての西洋薬、ワクチン、サプリメントを避ける
- 食べ物に気をつけて、なるべく自然なものを選ぶ。特にコーヒー、乳製品、お菓子類、添加物だらけのものはなるべく食べない。
- 適当な運動。マラソンみたいな過度な運動は逆効果なのでオススメしない。
白血病治療の選択肢:西洋医学か中医学か
白血病治療の比較表
西洋医学と中医学の違いを以下に比較表で詳しくまとめました:
項目 | 西洋医学 | 中医学 |
---|---|---|
治療の焦点 | 白血球数値や骨髄の異常改善 | 自覚症状と五臓のバランス調整 |
主な治療法 | 抗がん剤、骨髄移植、放射線 | 漢方薬(当帰、黄耆など)、鍼灸 |
副作用 | 脱毛、吐き気、免疫低下など大きい | ほぼなし、副作用は体質調整で対応 |
治療期間 | 数ヶ月~数年、長期入院もあり | 数週間~数ヶ月、外来で対応可能 |
効果の実感 | 数値頼みで患者が実感しづらい | 症状改善で患者が実感しやすい |
根本治療 | 対症療法が中心、原因解決は困難 | 心臓強化で根本解決を目指す |
診断方法 | 血液検査、CT、骨髄穿刺 | ツボ圧痛、脈診、自覚症状 |
費用 | 高額(保険適用でも負担大) | 比較的低コスト |
再発リスク | 高い(心臓の問題が未解決) | 低い(体質改善で予防) |
生活の質 | 副作用で低下しやすい | 自然治癒力で向上 |
西洋医学の特徴と限界
- 利点: 急性期の症状抑制に強い。白血球数を短期間で調整可能。
- 欠点: 抗がん剤は正常細胞も攻撃し、心臓や脾臓に負担をかける。骨髄移植後も免疫抑制剤が必要で、再発リスクが残る。患者は治療効果を自分で感じにくい。
中医学の特徴と強み
- 利点: 副作用が少なく、心臓・脾臓・腎臓を強化することで根本治療を目指す。患者が症状改善を実感しやすく、生活の質が向上。そして根治ができる。
- 欠点: 腕がいい信頼できる中医学先生を見つけるのが大変!
中医学は自然治癒力を重視し、西洋医学は数値改善に注力。
どちらを選ぶかは、あなたの価値観と状況次第です。
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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コメント
id:MT6538
M(エム)さん
ブコメありがとうございます。
M(エム)さんみたいな考え方を持っている人が増えれば良いですね。
体は自分のものなので、調子が良いかどうかは、自分しか分からないです。
分かりやすく書いていただき、ありがとうございます。
私の住んでいるところには、漢方医、鍼灸院がないため、自分でなんとかしないとなりません。
ツボを書いてあるので、大変助かります。
できれば、喘息の治療例があり、
id:mamotaku
コメントありがとうございます。
役に立つ記事で大変光栄です。
喘息に良いツボは、以下の記事をご覧ください。
https://li-hari.hatenablog.com/entry/sugoude-sennmonngairai1
治療例は1つしか書いてないですが、これも参考になれば幸いです。
https://li-hari.hatenablog.com/entry/zinnnouhou1