こんにちは、李哲です。
孫培栄先生1の鍼治療例を翻訳しました。
西洋医学では手術しかない眼瞼下垂を数回の鍼で治した症例2つです。
鍼灸を習う人。
眼瞼下垂の患者さんに、役に立つ情報になると幸いです。
症例1:眼瞼下垂で物が見えないのを3回で完治
女性、連さん、50歳。
台湾人、住所は台北市民生路。
症状は眼瞼下垂で物が見えない。
民国55年(西暦1966年)8月25日、治療しに来ました。刺したツボは三陰交、頭臨泣、陽陵泉。
3回で完治しました。
症例2:眼瞼下垂で複視もあるのを6回で完治
男性、劉君、34歳。
台湾人、住所は台北市新生南路2段。
症状は両目の眼瞼下垂で、複視もあります。
民国56年6月、治療しに来ました。
刺したツボは同じ。
合計6回で完治しました。
孫培栄先生の簡単な紹介
孫培栄先生は中国山東省临沂県で生まれ。幼い時から鍼灸を習い、20代から治療活動を行って、地元で有名な鍼灸医でした。
1949年以後台湾に移住し、中医師免許取得後にずっと鍼灸治療をしました。弟子は40人くらいで、中で有名な鍼灸医は武仲瑛、周左宇、孫宝琳。周左宇先生は会陰穴:溺れ死んだ人を救えるツボ で書いた有名な人です。
私が尊敬しているニハイシャ先生の師匠が周左宇先生。周左宇先生の師匠が孫培栄先生。先輩関係はこんな感じです。
私が翻訳に取り込んだのは、孫培栄先生の弟子たちがまとめて出版した本の一部です。翻訳文には言葉的に間違いがあるかも知れませんが、そのへんはご了承下さい。
李哲の解釈:数回の鍼で眼瞼下垂が治るなら、数十万円の手術費用はバカバカしくない?
まだ眼瞼下垂の患者さん、診たことがありません。
もし来たら、以上のツボを刺すつもりです。孫培栄先生はハイレベルの鍼灸医なので、同じように3回で治せないかも知れませんが、最善を尽くします。
眼瞼下垂の原因は、胆経の経絡が弱くて、持ち上げる力がないからまぶたが下がります。なので、治療には胆経を強化する必要がある。
上記の3つのツボを解釈します。
- 頭臨泣は胆経のツボで、まぶたからとても近いので、もちろん治療ができる。
- 陽陵泉は「筋之会」と言いまして、眼瞼も筋の一つなので、もちろん効果がある。
- 三陰交は肝臓、脾臓、腎臓を同時に調和する作用があり、まぶたの回復に役に立つ。
上記の3つのツボは、単独に使うだけでもいろんな不調を治せます。
以下はその例。
▼頭臨泣:原因不明で涙目になるのを治せます。
▼陽陵泉:足がつる痛みを簡単に治せます。
▼三陰交:子宮内膜症の強い腹痛を緩和できます。
ネットで見たら、眼瞼下垂の手術費用、保険適応だと両目で5万円くらい。保険適応外だと30万~50万円!金額の詳細は以下の外部サイトをご覧ください。
鍼治療なら数回で治りますよ。
鍼治療代は、どう計算しても30万は行かないです。一回の施術料が10万円だったら、行くかも知れませんが。。。
手術を受けて不自然なまぶたになるか、鍼治療で自然に治るか。
どの治療を選ぶかは、皆さんのご自由です。
(おわり)
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