風が当たると涙が出る症状は、鍼2回で治った。

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こんにちは、李哲です。

風に当たると涙目になる、もしくは寒気に当たると涙が出るのは、不可解な症状に見えますが、鍼灸では簡単にこの症状を治せます。今日は一人の鍼治療例で説明します。


一人の男性、30代。

男性の主訴:
普段は涙が出ないのに、ちょっと強い風が当たると涙目になる。

中医学の理論では、風邪(ふうじゃ)が肝胆の経絡に入り込んだのが原因だと言います。この節は西洋医学の先生たちに笑われるはず。経絡の存在も議論されているのに、もっとあやしい風邪(ふうじゃ)か?

机上の空論は置いといて、治した人の理論が正しい。
この鉄則だけは覚えてください。

治療として刺したツボは胆経の頭臨泣、太陽。

1回目刺したら、「頭皮がしびれるというか痛いというか、変な感じです。刺したあと、なんとなく風に当たっても大丈夫な気がする。」と言ってました。

2回目刺したあと、男性の感想は以下のとおり。
「あれ?風が気にならない。ビル風とか地下鉄駅に入る時の風に当たっても、涙目にならない。」

3回目は効果を安定させるために、もう一回施術しました。その後は主訴がなくなったので施術してない。今後は様子を見て、また悪くなりそうだったら、施術を再開する予定です。


鍼灸は西洋薬と違って、症状を抑え込む療法ではありません。鍼灸は治療と同時に体質改善するので、再発しにくい。ちなみに、男性は1週間で3回施術しました。

孫培栄先生の治療例では1回で治していますが、さすがに孫培栄先生みたいな腕はないです。もっと勉強が必要ですね。

西洋医学では点眼薬を使う、若しくは大げさに手術をすすめるかも知れません。点眼薬にはチメロサール(水銀)が入っているので、リスクを考えてから使ってください。以下の記事でも説明しているので、どうぞご参考に。

鍼はそんな大変な治療ではありません。

わりと簡単で、刺すツボも少ないです。ハリネズミみたいにたくさん刺すのは、古代由来の正統派の鍼灸ではありません。古典的な鍼灸は、刺すツボがとても少ないのです。

単一な症状は、ツボ1~2個で十分。簡単な症状の患者さんばかりだったら良いけど、今通っている患者さんは皆たくさんの症状を抱えているから、短く書くのが難しいです。

(おわり)

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