こんにちは、李哲です。
半年も続く十二指腸潰瘍の痛みを、1日の漢方薬で治した例:胃痛を翻訳しました。倪海厦(ニハイシャ)先生1の弟子が書いた症例です。胃痛、十二指腸潰瘍などの病名で悩んでいる方、西洋医学の治療以外に、漢方薬では簡単に治ることを知ってください。
漢方薬はもちろん、鍼も胃痛に対して効果バツグンです。十二指腸潰瘍が1回で治るとは言えませんが、少なくとも胃痛は1回で著しく改善します。以下は一つの症例、参考になると幸いです。
病院で半年も治らない十二指腸潰瘍の胃痛
2008年7月14日。
患者さんは李さん、41歳、48kg。
治療に来た理由は、胃痛。
彼が言うのは、半年前に病院で十二指腸潰瘍だと診断されました。抗炎症薬、抗生物質を飲んでから炎症はなくなったけど、この半年ずっと胃の痛みがある。
私に言わせると、これは標準的な子供騙し。炎症が治ったって本当に治った事ではない。
中医学の問診と診断
以下は問診内容です。
1.睡眠:朝まで寝れるけど、ぐっすりは寝られない。
2.体力:普通。週2~3日は昼間でも眠い。
3.汗:汗が出にくい。
4.食欲:食欲はあまりない。お腹も空かない。
5.大便:1日1回。ボールペンみたいに細い(20~30cmくらい)のが5~6本出る。(大便如鞭)
6.小便:透明に近い、5~6回。
7.暑がりと寒がり:おでこは比較的に熱い、手足も温かい、ぬるいお湯が飲みたがる、午後は発熱しやすい(日哺所潮熱)
8.喉が渇く:渇かない。むりやり水を飲む。
腹診:中脘から上脘の間、押すと痛がってました。
舌診:舌苔は薄い、少し黄色。
脈診:浮細。左>右。
診断:少陰症兼陽明腑熱。
処方箋:麻黄附子細辛湯+調胃承気湯(粉薬)。1日3回、食前。
漢方薬飲んでから痛みが治り、便も正常に戻って、精神状態がとても良くなった
当日、晩ごはんの前に初めて飲んだら、2時間後に黒い便が出て、夜11時にはお腹が空いてきた(胃気が回復)
2008年7月15日。
昼の排便は太くなり、中脘穴あたりの痛みも消えました。精神状態がとても良くなり、午後は水泳に行こうとしているそうです。
治療はこれで終わり。
弟子 小毛 敬書
倪海厦(ニハイシャ)先生の評価
皆さん、この治療例を見てどう思いますか?
西洋薬は本当にデタラメ、人の胃腸を壊すだけ。胃の病気を治せる西洋薬、私は今まで聞いたことがないです。 西洋医学は簡単な胃痛すら治せないのに、胃がんを治せると思いますか?
医学が正しければ、治せない心配はありません。このような1回で治療効果が分かるのは、世の中で経方家しかできない。
生徒さんたちが経方を習って成果が出て、私は心から嬉しいです。皆さん頑張って経方を全世界に広げて下さい。中医学は病気を治せないという汚名を直しましょう。
中医学こそ病気を治せる医学!
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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