「朝、足を地面につけた瞬間、ズキッと走るかかとの激痛…」
そんなつらい症状で悩んでいた51歳の男性が、たった5回の鍼治療で痛みをほぼ完全に手放しました。
整形外科のインソールは全く効かず、友人の紹介で来院した彼。実は同時に悩んでいた「夜中に何度も目が覚める」問題まで劇的に改善。
今回は「かかとの痛み=腎虚」が鍵だったリアル症例を、治療の流れとともに詳しくお伝えします。
両足のかかとの痛みに苦しんでいる男性
2025年11月18日。
患者さんは51歳の男性。
背がとっても高い人。
彼の主訴は2~3ヶ月前から、朝起きて両足のかかとが痛い。右が左より痛みが激しい。最初はかかとが痛くても翌日には治ったけど、最近は全然緩和しなくて1日中痛い。他の主訴は、朝4時か5時ぐらいに尿意で目が覚める。その前に2回ほど目が覚める。つまり、夜中に3回は目が覚めることです。
彼は整形外科に行って、インソールをもらったけど全然効果なし。友人の紹介で当院に来ました。
初めての方は、だいたい中国鍼の経験があるのかを聞きます。彼に鍼の経験を聞いたら、ロンドンで中国鍼3回で腰痛を治したことがあるそうです。経験があるなら、私も容赦なくガンガン響かせます。
1回で右かかとの激痛は消えた
今日鍼をしたツボは以下の通り。
| ツボ | 効能 |
|---|---|
| 然谷(瀉法) | かかとの痛みを直撃(最重要な突破軍) |
| 太谿 | 腎臓の陰を補い、かかとの痛みの根本を治す |
| 三陰交 | 腎臓の陰を補う(補助的) |
| 太衝 | 肝臓を調整し、寝付きを良くする |
| 関元、中極 | 夜中何度も目が覚めるのを改善(尿意関連含む) |
| 神門(補法)、内関(補法) | 心臓を強化して、睡眠の質を向上する |
| 合谷 | 全体的の気の流れを強化 |
11月22日。
彼の報告:
前回の鍼をしてから、右かかとの足裏に近いところの激痛はほぼ消失。なぜか痛みが上に登って、太谿穴あたりになったけど、それも自然に治った。
今日鍼したのは前回と同じツボ。
かかとの痛みが悪化したのは、お酒が原因
11月27日。
彼の報告:
数日前、かかとの痛みが60%くらいまで戻ってきた。今日の痛みは30~40%ぐらい。夜はまだ何回も目が覚める、これは変化がない。
後で話を聞いて分かりましたが、彼は数日前にお酒を少し飲んだそうです。
私は彼に話しました。
「鍼治療後は3日間お酒が禁止です。鍼の効果が落ちるから。」

かかとの痛みはほぼ消えて、途中覚醒も著しく改善したので、鍼を卒業した
12月4日。
彼の報告:
かかとの痛みは30%まで減った。でも、それ以上は良くならない。
私は少し考えてからツボを変えました。
うつ伏せで刺したのは腎兪、京門、足根穴(奇穴)。
仰向けで刺したのは然谷(瀉法)、照海、太谿、太衝、合谷、関元、中極、神門、内関。
鍼治療が終わって彼が言うのは、「かかとの痛みはちょうど照海穴の下にある。重い痛みもあるし、刺すような痛みもあります。」
12月9日。
彼の報告:かかとの痛みは10%まで減った。前回の鍼がすごい効いたと思う。夜中目が覚めるのは だいぶ減り、全然起きない日もある。
今日は前回と同じ鍼をしました。以下は当日、手足に刺した鍼の画像。


12月19日、彼から予約キャンセルのメールが入りました。体調が非常に良いので、しばらく様子を見たいそうです。
辛い症状がなければ、わざと痛い鍼を受ける必要もないでしょう。だから、今日で卒業。
治療を振り返ってみる
彼の鍼治療を振り返ってみます。
両足のかかとの痛みは、5回で治りました。ついでに、途中覚醒も著しく改善。もう少し鍼をすれば、途中覚醒も完全に治せたでしょう。
かかとが痛い原因は、以前かかとの痛みは腎虚証が原因:足つぼ整体で腰痛・肩こりも改善した事例で説明しました。参考にしてください。
おわりに
西洋医学は「かかとが痛い」のを「足底筋膜炎の痛み」とみなすのは多いみたいです。厳密にいうと、痛い場所が違うので、鍼灸では治すツボも違います。
ところで、病名はどうでもいい。痛みがなくなるのが一番大事でしょう?足底筋膜炎か、他の病名か、そんなに関係ありますか?
鍼灸に任せるとかかとが痛いのを治し、同時に睡眠の質まで向上させます。これが鍼灸のメリット。
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