排卵後体温が上がらない、上がってもまた下がる女性、四逆湯をアレンジした漢方薬で治った例

この記事は約3分で読めます。

こんにちは、 李哲です。

アメリカの中医師:鄭智城先生1の治療例、甘草干姜加附子汤:以为温度计坏了_郑智城(2013-12-06 発表)を翻訳しました。排卵後、体温が上がらない方。もしくは、体温が不安定で上がったり下がったりする方には、参考になると思います。


この前、一人の若い女性が不妊治療に来ました。彼女は2回流産してから体質改善するため、当院に来ました。

李哲の説明:
西洋医学でいう流産の原因は様々です。ところで、中医学でいうと「寒」がほとんど。もちろん、治す方法も完備しています。以下は8回も流産した女性のニュースを見て、鄭智城先生が嘆いた文章、参考になると幸いです。

流産の原因となる胎児発育不全・子宮外妊娠は当帰芍薬散、芎帰膠艾湯、八味地黄丸などで治せる

彼女は毎日、自分の体温を記録しているそうです。スマホのアプリで表を作り、毎月診察に来た時に見せてくれました。

ある日、彼女はスマホを見せてくれながら、「今月の体温はあまり良くないです。排卵後の体温は不安定で、上がったり下がったりしています」と言ってました。

彼女のスマホを見たら、確かに不安定な曲線表でした。

私はちょっと考えてから、彼女に甘草乾姜附子湯を処方しました。

皆さんはおかしいと思うでしょう。
甘草乾姜附子湯?
すごい聞き慣れたやつだけど?
これ、四逆湯しぎゃくとうですよね?

うん…四逆湯しぎゃくとうでもあるし、ではないのもあります。
両者の成分は同じだけど、処方量が違います。

四逆湯しぎゃくとうには甘草が少ししか入ってない。しかし、私が処方したのは甘草が乾姜の2倍も入っています。その狙いは、大量の甘草が乾姜と附子(トリカブト)の熱気をゆっくり放散してほしい。

李哲の説明:
四逆湯しぎゃくとうは体内の冷えを治す有名な漢方で、様々な症例に出ています。以下は少し冷えただけで下痢になる男性の治療例、参考になると幸いです。

冷房で下痢になる男性、人参湯+四逆湯で治った

四逆湯しぎゃくとうには甘草の量が少ないので、短期間の刺激を与えます。西洋医学のICUで使う強心薬に似ている。

1ヶ月後、彼女は再診察に来ました。椅子に座ってから言うのは、「今月の効果は良いです。排卵後の体温上昇は常に安定しています毎日同じくらいの温度で、最初は温度計が壊れたと思いましたよアッハッハ!」

彼女のスマホを見ましたが、確かに排卵後の温度は上がったままで落ちてない。とても印象深かかったです。

李哲の説明:
女性の生理不順には排卵後、体温が上がらない以外に排卵痛もあります。どちらも鍼治療で改善できます。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

排卵痛は治って、髪の毛が抜ける・耳の中が痛いのはだいぶ減った。また、体力が増えて以前みたいに疲れなくなった。

  1. 鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。

コメント

  1. 中川 より:

    お忙しいところ恐れ入りますが、お時間があるときに男性不妊について書いていただけないでしょうか?
    病院の検査で(す、すいません、検査受けてしまいした)、正常な精子の量が少ないと診断されました。
    西洋医学の数値は気にしてないですが、実際、半年以上子供ができません。
    (このコメントは、公開してもいいです)

  2. li-hari より:

    中川さん:
    コメントありがとうございます。
    近い内に男性不妊に関してまとめ記事を書きますので、少々お待ちください。

タイトルとURLをコピーしました