口角炎を鍼で治す方法:口の端が切れる症状にも効く症例

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こんにちは、李哲です。
「口の端が切れる」という症状、気になりますよね。私も経験した口角炎を鍼だけで治した簡単な症例があるので記事にしました。口角炎が治らないという方もいますが、ぜひ鍼治療を選択肢に入れて下さい。以下からは治療経過。

口角炎の発症と初回の鍼治療

2022年8月25日、二日前から口角炎に気づきました。唇がパサパサ乾いて、口角が白く裂けている。昨日までは下の唇の皮が剥いて、大きく口を開けられない。寝れば治ると思ったけど、ちっとも回復の予兆がない。

今日は時間があったので鍼治療をしました。
公孫(補法)、地倉穴(平補平瀉)。
公孫はそこまで響いてないけど、地倉はすごかったです(笑)

鍼を抜いた後は、口角が少し動きやすい感じで、夜はなんとか口が開けられてスイカが食べられました。でも、口を大きく開けるとまだ口角が痛い、下の唇も引っ張られる感じ。

2日目以降の改善と鍼の継続

2022-08-26
朝起きたら良い感じ。口角を上げても痛くないし、唇が引っ張られる感じも薄い。今日も同じツボに鍼をしました。関連画像は以下をご覧ください。

公孫に刺した鍼
地倉に刺した鍼

昼休憩中に鍼を刺して、夕方からは口角がメチャクチャ動けるようになりました。唇はまだ乾燥している感じがするけど、口角が痛くないだけで嬉しいです。今夜よく寝れば明日には治るかも知れません。そう願います。

8月27日の記録。
朝起きたら左口角炎は治り、完全に違和感なし。上下の唇と右側の口角だけ、口を大きくあけたとき少し違和感あり。

8月29日の記録。
8月26日から鍼をしていません。
口を大きく開けても口角は大丈夫になりました。下の唇だけ引っ張られるような乾いた感じがするけど、ほぼ無視して良いレベル。治ったと言って良いでしょう。

再発とさらなる鍼治療

8月30日(火)
ショック!治ってない!

唇が大丈夫になったら、今度また口角炎が再発!
口を大きく開けてご飯食べるのが苦痛です。

昼休みの時、鍼をしました。
ツボは同じ。
今週鍼をしたのは計3回。

2022年9月6日(火)
今朝気づいたら完治。
イエィィ!

口角を触ってもザラザラしない、口を大きく開けても唇が痛くない。先週の鍼と週末にちょっと多めに寝たおかげで治ったと思います。

鍼で口角炎を治せる理由

地倉は口角に1番近いツボ。
だから、口角炎に有効なわけです。

公孫は足太陰脾経の絡穴で、脾臓の実証・虚証、どちらでも治せる。
唇は脾臓が司る部位。
だから、公孫は唇の病気を治せます。

地倉は患部に近いから、唇の血行を良くすることで治す。公孫は脾臓の働きを良くすることで、唇の口角炎を治すと言ったほうが良いでしょう。もっと簡単に説明すると、表と裏の両方から治していく。

公孫は非常に効能が多いツボで、臨床で最も多く使われるツボです。心臓疾患と胃腸障害には最優先の候補。以前、胃がムカムカし過ぎて辛かった時も、公孫で治しました。その症例はこちら:

中医学と西洋医学でみる口角炎の原因

西洋医学で解釈した口角炎の原因を見てみましょう。

原因の一つとして考えられるのが、カンジダ菌(カビの一種)による感染です。通常は皮膚にカンジダ菌が付着しても問題ありませんが、疲労やストレスで免疫力が下がると増殖し、口角炎を引き起こします。他にも、乾燥や唇をなめる癖、栄養不足、化粧品による刺激が原因となることもあります。中には、糖尿病などの病気や、治療中の薬剤によって口角炎が起こりやすくなる場合もあります。

ゆたかクラブ

疲労、ストレス…適当な言い訳ですね。
いろんな病気の原因にもなるものばかり。

中医学ではどのように解釈しているのか?

唇は脾臓が司る組織です。
唇が乾いて口角が裂けるのは、脾臓の陰(つまり血液)が足りないことを示す。

なぜ脾臓の陰(血液)が足りなくなったのか?
考えられるのは以下のとおりです。

  • 夜ふかし
  • 考えすぎ
  • 大量のお酒
  • コーヒー
  • 甘い物を食べすぎ
  • 西洋薬(アレルギー反応)
  • ほかの西洋医学でいう化粧品が合わないとか、ストレスとかは参考程度にして下さい。

私の場合は、考え過ぎと夜ふかしが主な原因で血虚になりました。夜ふかしが体に良くないのは分かっているけど、まだ治せてないですね。気をつけないといけないことです。以下は夜ふかしで病状が再発した例、参考になると幸いです。

口角炎が治らないのは、その医学に問題がある

もともと、1週間で治せると自信満々でしたが、2週間かかかりました。鍼したのは5回。治りが遅かったのは、夜遅く寝るのがどうしても根絶できてないからです。不利な状況でも、回数を重ねることで治せることが証明されました。

「口の端が切れる」や「口角炎が治らない」という方もいますが、それはあなたが探した医学に問題があるからです。言い換えると、病気の原因を知らないから治せない。詳しくはこちらの記事で解説しています:病気の原因を知る重要性

口角炎で悩んでいる方は、ぜひ鍼を試してください。
鍼の効果があるかないかは、3回やってみれば分かります。

口角炎が改善したら続けて鍼治療する。
ちっとも改善しなかったら、病院に行ったりほかの治療方法を探しても良いのではないですか?

(おわり)

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