「マッサージに行くと、肩こりがひどくて指が入らないと言われる。」
「万年の肩こりで頭痛がするし、指までしびれる。」
お灸があれば、あなたのつらい肩こりは治ります。
マッサージに通う必要もなく、自宅でケアができる。
以下は、ツボの場所とお灸のやり方を紹介するので、参考になると幸いです。
- 1.肩こりの原因
- 2.肩こりに効果バツグンのツボ:「肩井」の探し方
- 3.お灸はせんねん灸、もしくは生姜灸がオススメ
- 4.ホッカイロも効果的なら、お灸は要らないんじゃない?
- 5.お灸の時の注意点
- 6.肩こりの予防策は、運動と食事に気をつけること
1.肩こりの原因
臨床でみると、肩こりの原因はいろいろあります。
よく見かけるパタンは以下の通り。
- 運動不足
- 事故の後遺障害
- 肩が冷たい風、空気にやられた。
首肩は風が入りやすい場所なので、保温が必須。風に直接当たらないように守る必要があります。 - 肩への負担が大きい。
たとえば、同じ姿勢の時間が長いパソコン作業。
重い荷物を運ぶカメラマン、サラリーマンなど。 - 運動している。重い荷物も持たないのに肩こりがひどい方は、食べ物・飲み物をチェックして下さい。あなたはきっと何か間違って食べています。
特にコーヒー、サプリ、乳製品、しろ砂糖、人工甘味料は避けるべき。
体内が冷えて筋肉が縮まるので、血行不良で肩こりになりやすくなります。
肩こり(ひどい場合は五十肩)の原因をまとめると、血の巡りが悪くて老廃物が溜まってコリになっています。
血の巡りを良くする方法は、温めること。
蒸しタオルで温めたり、温泉に入って温めるのも良いですが、自宅でもケアできて安くて効果抜群なのはお灸!
お灸する時は、「肩井穴」1つのツボで十分です。
2.肩こりに効果バツグンのツボ:「肩井」の探し方
ツボの場所は、肩峰と第七頸椎を結んだ線の真ん中、以下は簡易図です。
実際にお灸する時は、正確に測らなくても大丈夫です。
たとえば、左肩が辛くてお灸したい場合は、右手を左肩に自然に乗せて指で探ります。筋肉が盛り上がっているところで、必ず痛気持ちいい場所があります(だいたい肩井に当たる)。
その痛気持ちいい場所に、お灸すれば良いです。
3.お灸はせんねん灸、もしくは生姜灸がオススメ
①せんねん灸は、そのまま貼るのでOK。
②もぐさの作り方は、以下の記事を参照して下さい。
最近は火が出ないせんねん灸もありますが、なるべく火をつけるせんねん灸を使って下さい。
外出でどうしてもお灸ができない場合は、火が出ないせんねん灸を使っても構わない。せんねん灸がなかったら、ホッカイロを貼るだけでも楽になります。
4.ホッカイロも効果的なら、お灸は要らないんじゃない?
ホッカイロとお灸は、2つとも温める作用があるけど、性質が違います。
ホッカイロは人工的に作られたもので、下に潜る作用がありません。温めてもある程度まで。
お灸は下に浸透する力が、とても強いので、皮膚を温めるのではなくて体内を温めます。同じツボに何個も連続でお灸すると、皮膚下の硬い結節・こりが溶ける。
だから、ホッカイロではなくて、なるべくお灸を使って下さい。
5.お灸の時の注意点
①やけど、火災に気をつける。
②お灸は個数を重ねることが大事。
お灸は1個だけでは効きません!
必ず5個、9個…肩が暖かくなるまで、連続でやらないとダメです。
③お灸してから、3日以内にはお茶を飲まない。
詳しい原因は上記の記事をご覧ください。
6.肩こりの予防策は、運動と食事に気をつけること
上記には肩こりの原因を書いてあります。
予防するためには、もちろん原因を避けること。
たとえば、食べ物に気をつけて、適当な運動をする。
長時間のパソコン作業を避ければ、肩こりにはなりません。
運動してもコリが取れないときは、お灸を試してみて下さい。
一般的な肩こりは、肩井にお灸するだけでも十分治るはずです。石みたいな肩こりでも、2~3週間続けてお灸すれば柔らかくなり、肩こりの頭痛なども消えます。
肩こりがひどくてお灸した。
でも、お灸したあと体が熱いからアイスクリームを食べた。
このような食生活では、1ヶ月お灸しても良くなりません。
先に食べ物・飲み物を変えて、適当な運動をしてから、お灸をするのが正しい手順です。
万が一の万が一、お灸しても肩こりが改善しなかったら、信頼できる鍼灸医に診てもらって下さい。
肩こりは鍼治療にとって難しくはありません。
以下は一つの鍼治療例、参考にしてください。
コメント