
こんにちは、李哲です。
寝違いみたいな急性の首肩の痛みを治した例を紹介します。
2025年4月16日。
30代の女性、常連さん。
彼女が言うのは、「仕事中に急に寝違いしたみたいに、右首から肩にかけて痛くなってきました。」
当時刺したのは、左の絶骨穴(瀉法)。4回回したら、刺すような痛みをその一瞬で消失。でも引っ張られる感じはまだ残っている。
今度は瀉法ではなくて補法を行いました。痛みは少し減ったけど、まだ完全には消えてはいません 。胆経の絶骨穴では治らないと判断したので、ほかの経絡を考えました。

今度は左手の小腸経のツボ:後渓穴に補法を行いました。1-2-3-4-5。5秒で手技が終わった瞬間、引っ張られる痛みは3割まで軽減。その後あとは、絶骨穴と後渓穴にもう一度補法を行いました。他に刺したのは、その日の体調によって選んだツボ。
彼女は帰る時、右首肩の痛みはほんの少しだけ残ってました。帰った後に蒸しタオルとかで温めることを提案。残りはちょっとしかないので、温めるだけで治ると思います。
翌週、彼女が来て話したのは、「首から肩にかけての痛みは、前回の鍼をしてからすぐ治りました」

この治療を書いたのは、いつもの症例と違うからです。
特徴としては、一人の患者さんに瀉法と補法、両方行っています。
なぜかというと、彼女は刺すような痛み(実証)もあるし、引っ張られるような重い痛み(虚証)もあるからです。
一般的に刺すような痛み(実証)と重い痛み(虚証)は、一緒に存在しません。しかし、人の体質,タイミングによって、同時に存在するときもある。その時は、単純に瀉法とか補法では治りません。両方必要。
生理痛を即効で和らげるツボ!三陰交を使った鍼治療の成功例では、正しいツボを選んでも補法or瀉法を行わないと劇的効果がないと言いました。今回の内容は、単純に補法or瀉法だけでは治らないこと。
鍼はただ刺すだけで良いでしょう?なんでこんなに面倒くさい操作が要るのか?
刺すだけでも、もちろん効果はあります。ただし、鍼灸本来の目的として「一撃必殺」の効果を出すためには、瀉法と補法の区別が必要。
鍼は簡単そうだけど、実は奥深いです。
こんなものを発見した古代の聖人たちの知恵には、感服するしかないですね。


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