肝斑が消えた80代女性。肝斑の原因、なぜ鍼灸で治せるのかも解釈

80代の高齢女性が、顔の大きな肝斑をわずか2〜3ヶ月で消した鍼治療の体験談です。

息子さんから聞いた驚きの話——「母が初めて鍼に来た時、ほっぺに大きな肝斑があったけど、漢方と鍼を併用して2〜3ヶ月で綺麗に消えました」。その後、他の症状も改善し、今ではすっかり忘れていたほど。

肝斑で悩む方は意外と「ついでに治った」ケースが多いのですが、中医学では肝斑は確かに「肝」と関連があります。原因から鍼灸の具体的な機序まで、詳しく解説します。

目次

80代女性の肝斑が消えた鍼治療実例

こんにちは、李哲です。

2026/03/27。
あの男性患者さんから話を聞きました。
「先生は多分覚えてないでしょう。数年前、私のお母さんが初めて鍼治療に来た時、顔には大きな肝斑があったけど、鍼治療して2~3ヶ月で消えました。その時は漢方薬と鍼を併用したので、両方の効果で功を奏したと思います。」

80代の高齢女性が新緑の公園で笑顔でほっぺを触っている。肝斑が鍼治療で改善した明るい表情
肝斑が2〜3ヶ月で消えた80代女性の笑顔。新緑の公園で日光浴しながら、すっきりとした肌を触っています。

もう何年も経っているので、最初の顔を私はすっかり忘れてました。今思えば確かに、ほっぺに大きな肝斑がありました。良くなったら最初の症状を忘れてしまうのが人間の本性ですね。

この高齢女性はほかの病気のために鍼治療を続けてました。意外とほかの症状も消えてびっくり。ついでに治した症例はたくさんあります。たとえば口臭を偶然に治した例

実際に肝斑を治すために、鍼治療に来た方はほとんどいません。

みんな胃痛とか腰痛とか膝痛とか治すついでに、「リフトアップしたい」「ほうれい線を薄くしたい」、そういう要望が出てきたのです。だから専門的に肝斑を治した症例はありません。

この息子さんが教えてくれてよかったです。ついでに改善した症状ですが、1つの症例になるので(笑)

肝斑の言葉の由来

肝斑の言葉に興味深くて調べたら面白い話がありました。

江戸時代の医学書『瘍医秘録』(1731年)で初めて「肝斑」という語が登場。褐色の斑点が肝臓の色に似ていたため、この名がついたとされる。

ドイツ語では Leberfleck(肝臓の斑) という表現があり、 日本語はこれを直訳した可能性も指摘されている。現代医学では肝臓とは無関係です。

西洋医学では肝臓と関連性がないと言いますが、中医学理論ではどう思うのか?以下、個人的見解を述べます。

肝斑の原因は中医学では肝とどう関係する?

1.江戸時代の漢方医たちの判断は正しい。褐色の斑は、確かに肝臓と胆嚢の青に近い。肝臓と関連性を指摘するのは、中医学理論では成立します。

2.顔には胃経と大腸経がメイン。肝経は顔の真正面を通りません。それでも、肝臓と関連性があるのと言うのか?

ここでは、陰陽五行説が登場します。

肝臓と胆嚢は「木」
脾臓と胃は「土」
陰陽五行説で「木克土」。

陰陽五行説の相克図。木・火・土・金・水の関係を矢印で示し、「木克土」など肝と胃腸の関連を説明
陰陽五行説の相克図。肝臓(木)が脾臓・胃(土)を克する関係を示しており、中医学ではこれが肝斑の原因の一つになると考えます。

肝臓に問題が起きたときは、だいたい腫れます→胃を圧迫して胃経にも悪影響が出る。たとえば肝硬変のとき、吐血するケースが多いです。吐血なら一般的に胃がんだと思うでしょう。実は肝臓に問題が出ても吐血が起きるのです。

また、肝臓と大腸は弁膜がない門脈で繋げられ(全身で唯一に弁膜がない静脈)、肝臓と大腸の血液は行ったり来たりします。

つまり、肝臓に有毒物質(瘀血など)が多いとき、その有毒成分が大腸に戻り、大腸経に乗って顔まで登る可能性は十分ある。

根本は肝臓→表側は胃経と大腸経に表現→肝斑だと言うのは論理的

肝斑の治し方|中国鍼灸の具体的なツボとアプローチ

それでは、鍼灸ではどのように肝斑を治すのか?

以前の記事:美容鍼で顔のくすみ解消&小顔効果を実感!40代夫婦のリアル体験と中医学の秘密でも説明したけど、美白・美肌は簡単に顔にハリネズミみたいにたくさん刺せば、肌が良くなるものではない。

多くの鍼灸院で肝斑治療を行っていますが、当院では上盤・中盤・下盤を総合調整する独自のアプローチです。

●下盤では足の三陰交、太衝、血海、足三里などで胃経、肝経の流れを改善。
●中盤では、中脘(腹会)、関元(小腸の募穴)、天枢(大腸の募穴)などをメインで、肝胆と胃腸を含む消化系全般的に改善。
●上盤では、合谷、曲池で大腸経を強化。この2つは血液を解毒して、顔の気の流れを強化する大事なツボ。ほぼすべての皮膚病に使います。

曲池穴の位置図(左肘を曲げて赤丸表示、青い半袖男性モデル)。肝斑治療で使う大腸経の重要ツボ
曲池穴(きょくち / LI11)。肘を曲げた時の横紋の外端に位置する大腸経の合穴。肝斑やシミなどの皮膚トラブル、炎症、血液の解毒に広く使われ、上盤の治療で重要なツボです。顔の気の流れを強化し、肝斑の改善をサポートします。

また、顔では地倉、四白、巨髎、太陽、攅竹、頬車などなど局部の血液循環を改善するツボがあるのです。

つまり、狙いは

  • 上盤、中盤、下盤を同時に調整。
  • 遠方から近辺までのツボを総合的に刺して、最善の効果を出す。遠近両方攻める感じです。

これで肌をきれいにするのです。

肝斑治療で鍼灸をおすすめする理由(レーザーとの違い)

西洋医学では、肝斑治療にレーザーを使いますが、副作用の可能性があります。報告されている主なものとして、赤み・腫れ、PIH(炎症後色素沈着)、白抜け(色素脱失)、一時的な悪化(リバウンド)などがあります。特に肝斑は刺激に弱いため、悪化するケースも少なくありません。

鍼灸の場合は、上記の副作用が一切ありません。引いて言うなら、内出血で青あざになるときがあります。でも、あざはすぐ消えるので、あとが残る心配はありません。

鍼灸のもう一つメリットは、肝斑を治すだけではなくて、同時に様々な痛み、不調を治せることです。五臓六腑の調整をするので、コレステロール・血糖値・血圧・尿酸値などなど、いろんな方面での改善も期待できます。

レーザーはこんな効果がありません。

ステンレス容器に入った鍼灸の鍼(白黒画像)。肝斑治療だけでなく全身の五臓六腑を調整する中国鍼
中国鍼灸で使用するステンレス製の鍼。肝斑やシミの改善だけでなく、痛みや不調の治療、五臓六腑のバランス調整も同時に行えるのが鍼灸の大きなメリットです。レーザー治療にはない、全身への自然な効果が期待できます。

まとめ:肝斑の原因と鍼灸による自然な治し方

中医学では、肝斑の根本原因は「肝」と深く関連しており、五行説の「木克土」や門脈を通じた影響で胃経・大腸経に現れると理論づけられます。80代女性の症例のように、漢方と中国鍼灸の併用で2〜3ヶ月という比較的短期間で改善したケースもあります。

顔だけの局部治療ではなく、上盤・中盤・下盤を総合的に調整することで、肝斑だけでなく全身のバランスを整えられるのが鍼灸の強みです。レーザー治療のような副作用の心配がなく、長期的に肌質改善が期待できます。

肝斑やシミで長年悩んでいる方、ぜひ一度中国鍼灸を試してみてください。中国鍼特有の響き(得気)がありますが、多くの患者さんが「肌が明るくなった」「他の不調も楽になった」と実感されています。

ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。

※上記の症例はあくまで個人体験談です。誰でも2~3か月で肝斑が治ると保証できないので、ご理解お願いします。

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