はじめに:脇腹の痛みの原因と鍼治療の効果
こんにちは、鍼灸師の李哲です。
今回は、私自身が経験した「脇腹の痛み」を鍼治療で解消した症例を紹介します。
朝起きたら右の脇腹に痛みを感じ、側弯や深呼吸で一瞬痛む状態でした。普段の動きには支障がないものの、原因がわからない筋違いのような症状です。このような脇腹の痛みを、陽陵泉穴を使った鍼治療で1回で改善できたので、その方法を詳しくお伝えします。
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脇腹の痛みの原因は?
脇腹の痛みは、寝違えや筋違い、ストレス、さらには帯状疱疹などさまざまな要因で起こります。私の場合は、はっきりした原因がわからないまま痛みが続いていました。原因を追究するのも大切ですが、まずは痛みを和らげるために鍼治療を試しました。
脇腹の痛みには漢方薬の小柴胡湯(しょうさいことう)も効果的です。ただし、鍼治療は手軽で即効性があるため、今回は鍼を優先。少しせこいかもしれませんね(笑)。
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陽陵泉穴を使った鍼治療の方法
脇腹の痛みは、足の少陽胆経が関係する範囲で起こることが多いです。そのため、陽陵泉穴(ようりょうせんけつ)を刺激するだけで十分な効果が期待できます。以下は、私が実際に行った治療手順です。
- 陽陵泉穴に鍼を刺す
左足の陽陵泉穴に鍼を刺し、30分間置鍼しました。この穴は脇腹の痛みに特におすすめです。 - 鍼を回して刺激
15分ごとに鍼を軽く回し、脇腹を伸ばす動作を組み合わせました。鍼の響きは強めに感じる程度で調整。 - 治療後の経過
30分後に鍼を抜き、2~3時間後には体を横に曲げて深呼吸しても痛みがなくなりました!

治療後の感想:鍼灸の素晴らしさ
この治療を経験して、改めて鍼灸の即効性に感動しました。もし鍼灸を知らなかったら、痛みを我慢しながら自然治癒を待つしかなく、不安な日々を過ごしていたかもしれません。鍼灸を学んで本当によかったと実感した瞬間でした。
その後、別の機会にも脇腹の痛みを経験しましたが、鍼治療と刺絡療法を組み合わせることで再び改善。詳しい症例はこちらで紹介しています。
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脇腹の痛みに使える他のツボ
陽陵泉穴以外にも、脇腹の痛みに効果的なツボがあります。たとえば、手少陽三焦経の支溝穴(しこうけつ)は同じ少陽経に属するため有効です。手のツボと足のツボを使い分けることで、患者さんの状態に応じた治療が可能です。どちらを選んでも、経絡のバランスを整えれば痛みは改善します。
臨床例
脇腹の痛みは帯状疱疹の症状としても現れることがあります。この場合も、陽陵泉穴や支溝穴を活用して治療できます。
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【追記】陽陵泉穴のその他の効果
陽陵泉穴は脇腹の痛みだけでなく、口の中が苦いといった症状にも効果的です。実際にこの症状を改善した症例を以下で紹介しています。
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まとめ:脇腹の痛みは鍼治療で即効改善!
脇腹の痛みは、原因がわからなくても陽陵泉穴を使った鍼治療で簡単に改善できます。私の場合は1回の治療で深呼吸時の痛みが消え、快適な生活を取り戻せました。鍼灸は手軽で効果的な治療法なので、ぜひ試してみてください。
ご質問や相談があれば、お問い合わせからお気軽にどうぞ!
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