こんにちは、李哲です。
この記事では、お尻が痛い原因や、おしりの横の筋肉が痛い場合に有効な鍼治療の症例を紹介します。特に、坐骨神経痛と診断され、人工関節置換術を勧められた方に向けて、1~2回の鍼治療で痛みを緩和・解消する方法をお伝えします。以下、60代女性の実際の治療例を参考にしてください。
お尻が痛い原因を鍼治療で解決:2分で痛みが消えた症例
患者さんは60代の女性で、以前に膝の痛みを鍼治療で改善した症例でも紹介した方です。今回の主訴は、お尻と太ももの外側が痛いこと。特に、階段を登る際に太ももを上げると痛みが強くなり、日常生活に支障をきたしていました。興味深いことに、階段を降りる際には痛みがそれほど気にならないとのことでした。
この違いは、階段を登る際に筋肉が縮まり、経絡に負荷がかかることで痛みが生じる一方、降りる際には筋肉の負担が少ないためと考えられます。関連記事:仰向けで腰が痛い場合の鍼治療もご覧ください。
お尻が痛い原因として、西洋医学では坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、脊柱狭窄症などが挙げられます。しかし、中医学ではこうした複雑な病名はなく、患者さんの症状とツボに基づいて治療を進めます。今回は、環跳穴というツボに鍼を施したところ、わずか2分後、寝返り時の痛みが消失。着替えの際に太ももを上げても痛みを感じなくなったと患者さんが驚いていました。
お尻や太ももの痛みが1~2回の鍼治療で軽減・解消することは珍しくありません。もし鍼治療後に痛みが減らない場合、私が治療法を見直すべきだと考えています。
関連症例:お尻の痛みと膣から空気が漏れる感覚を鍼で改善。
人工関節置換術のリスク:10年後に痛みが再発
患者さんから聞いた話によると、彼女の親族が同じくお尻が痛い症状で人工関節置換術を受けたそうです。医師からは「20~30年は持つ」と言われましたが、10年後の今、雨の日や天候の悪い日には人工関節部分がズキズキと痛むと悩んでいます。
この事例から、医療機器メーカーの「30年持つ」という説明は過大で、実際は半分程度の期間で問題が起きる可能性があることが分かります。関連記事:最先端医療のリスクについて。
さらに問題なのは、高齢になると手術に耐える体力がないため、人工関節の再手術が難しい場合です。痛みが再発すると、車いす生活を余儀なくされるリスクもあります。
もし元の骨が残っていれば、鍼治療で骨を強化し、痛みを根本的に改善できる可能性があります。しかし、人工関節では鍼の効果が限定的になる場合があります。関連症例:膝関節手術を5回受けた方の鍼治療。
この話を聞いて、人工関節置換術の限界を感じました。お尻が痛い原因を手術ではなく、鍼治療で解決することで、こうしたリスクを回避できるのです。
よくある質問:お尻が痛い原因と鍼治療
- お尻が痛い原因は何ですか?
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お尻が痛い原因として、坐骨神経痛、筋肉の緊張、椎間板ヘルニア、脊柱狭窄症などが考えられます。鍼治療では、筋肉や経絡のバランスを整えることで、痛みを迅速に軽減できます
- おしりの横の筋肉が痛い場合、鍼治療は何回必要ですか?
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症例によりますが、1~2回の治療で痛みが緩和するケースが多いです。この記事の症例では、2分で痛みが消えました。
- 鍼治療は安全ですか?
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専門の鍼灸師による治療は安全で、副作用もほとんどありません。痛みの原因を根本から改善する効果が期待できます。

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