「狂犬病が発症したら100%死ぬ」のは西洋医学だから!漢方薬・鍼灸で狂犬病を治した例はたくさんある。

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「狂犬病が発症したら100%死ぬ」のは、西洋医学だからです。中医学は治せる!

こんにちは。李哲です。

ヤフーニュースを見て記事を書きました。以下はニュースに書かれた見出し。

  1. 「狂犬病ウィルスが脳を破壊する」
  2. 「狂犬病が発症したら、100%死ぬ」

恐怖を煽る言葉で、ビビらないでください。

これは、西洋医学の治療だから100%死ぬわけ!

中医学の治療結果は、まったく違います。

狂犬病ワクチンがなくても、漢方薬・鍼灸では救えられる!

今日は古代と現代の漢方・鍼灸治療例をもとに、なぜ狂犬病を治せるかを説明しました。 症例があるのにデタラメだと言われたら、もう返す言葉がありません。

古代の中医学が狂犬病に対する認識

中国古代から、狂犬病の認識がありました。

例えば、『五十二病方』*1では、普通の犬に噛まれたのと狂犬に噛まれたのは違うと書いてあります。

『外科秘録』*2に書いた内容。

両足が噛まれるときが多いけど、両手のときもある。狂犬に噛まれたときが一番危険だと書いてあります。

『備急千金要方』*3(76巻)に書いたのは、お灸してみれば本当の危険な狂犬病かどうかが分かる。つまりお灸したあとの反応で、狂犬病の安否確認ができます。

狂犬病はお灸で治せる

狂犬病はお灸で治せる

そして、狂犬病の潜伏期間も書いてありました。

狂犬病には7~100日の潜伏期間があり、7日以内で発作が起きるはず。もし21日経っても発作してない場合は、危険な状態から逃れたので一安心できる。でも、100日経っても発作してない場合のみ、本当に治ったと判断できる。

つまり、犬に噛まれた場合は100日(約3ヶ月)の観察期間があります。この潜伏期間の記録は、西洋医学のデータに近いです。

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『医宗金鑑』*4(巻75)の記録によると、狂犬に噛まれて手遅れになった場合、狂犬の毒素が心臓に入り、お腹が張って白泡を吐く。。。発狂して犬みたいな叫び声が出て、白目になったときは治しにくい。

中国古代から狂犬病の記録、治療方法がある

中国古代から狂犬病の記録、治療方法がある

古代の中医学、狂犬病の治療法

昔の中医学は刺絡(西洋医学でいう瀉血療法に近い)とお灸で狂犬病を治してました。以下は古文の引用と直訳です。

1.刺絡してお灸する

「凡犬所噛、未尽其悪血毒者、灸上一百壮、已後当日灸一壮。若不出血、刺出其血、百日乃止。禁飲酒豚犬肉。」

   『備急千金要方』(巻25)の原文より

▼直訳します。

もし狂犬に噛まれたら傷口に刺絡し、毒素が入った血を抜く。毒素が出きってない場合、お灸を100壮続ける。翌日からは毎日1壮やって、100日(3ヶ月ちょっと)続ける。禁止物はお酒、豚、犬肉。

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狂犬病の治療後は、お酒が禁止されています

2.噛まれた患部にお灸(直火)する

古文の引用と直訳です。

「療制犬咬人方…灸瘡中十壮、明日以去、日灸一壮、満百日乃止」

   『肘後備急方』(巻7)原文より

▼直訳します。

犬に噛まれたのを治す方法は、噛まれた場所にお灸を10壮する。翌日から毎日1壮、100日経つまで続けてお灸する。

ほかにもお灸の方法と、鍼治療のツボがありますが、省略します。

歴代の名医たちの記録を見ると、お灸で予防する・お灸で治療するのが多い。

これは以前の記事にでも話しました。

お灸で狂犬病を治すのは、2千年前の『黄帝内経』に記載されています。

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狂犬病はお灸で治せる

近代の狂犬病治療:治癒率100%の漢方薬「下瘀血湯」

歴史上、様々な漢方薬の著作で、狂犬病治療の処方箋があります。

こちらで紹介するのは、清朝の名医:張錫純(1860年-1933年)が書いた『医学衷中参西録』。本の中には『論治疯犬傷方』があり、なぜ普通の犬が狂犬になるのか、どうやって治療するかが書かれています。

『論治疯犬傷方』には様々な処方箋があるけど、もっとも有名なのは『傷寒雑病論』に書いた「下瘀血湯」。処方の組み合わせは、大黄三銭,桃仁七粒,地鳖虫去足,炒,七个。

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生薬:大黄の画像

「下瘀血湯」を飲んだあとに、大小便から臭い汚物が出ます。(狂犬病ウィルスが体内で作った毒素が出る)

数日飲めば、徐々に大小便からの汚物が減り、汚物がなくなったときは狂犬病が治った時です。

この「下瘀血湯」には、また物語がありました。

ある年、象邑という地域で狂犬病が流行り、大勢の人が噛まれて発症して死にました。一頭の牛も噛まれて、狂犬病で死亡。その牛のお腹を解剖したとき、中には大きな黒くて紫色の血の塊があり、触るとまたぷるぷる動く。

張さんという医学を勉強した人はこれを見て、急に悟りました。医聖:張仲景が話した「瘀热在里其人发狂」、「其人如狂者,血证谛也,下血乃愈」。

発狂するのは、体内に瘀血があるからです。

瘀血さえ下ろせば、発狂は治る。

張錫純は臨床でこの「下瘀血湯」使い、軽症~重症の狂犬病の治癒率は100%!

中国最近の狂犬病に関する漢方薬治療論文

2つの論文があったので、直訳しました。

①『浙江中医』1984年第10期の内容。

「狂犬霊」という漢方薬で45例治した結果、狂犬病が発作した患者さんは一人もいない。

②『四川中医』1983年第6期、25ページの内容。

南充地区华云铁厂卫生所唐明藻氏は、30年の臨床で「逐瘀湯」で狂犬病を治しました。治療結果がとても良かったので、処方箋を公開しています。

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狂犬病を治した「逐瘀湯」

「逐瘀湯」の物語:

1956年4月、中和鎮でイベントがあって大勢の人が集まったとき、一匹の狂犬が走り回り50人くらい噛まれました。

中和衛生所は患者さんを集めて集中治療し、1組目の20人くらいは狂犬病ワクチンを打つ。2組目の20人くらいは「逐瘀湯」を飲ませました。

結果的に、1組目は治療3週目に一人が狂犬病発作し、2組目は一人も再発していない。

ここで分かりますが、漢方薬の効果は狂犬病ワクチンよりも優れている。

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狂犬病の漢方・鍼灸治療法が普及されないのは、様々な要素がある

きっとこのような質問が出ます。

「漢方薬・鍼灸で治せるなら、なぜ中国では狂犬病の死亡者が多いのか?」

「そんなに効果があるなら、なぜまだワクチンを打っているのか?」

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先に、私の質問に答えてください。

  1. 和食は健康に良い、長生きする食事だと言われています。あなたの食事は、和食と緑茶がメインですか?
    ケンタッキー、マクドナルド、コーヒーにしてないですよね?
  2. 「風邪には葛根湯が効く!」事実を知っている人が多い。
    日本の薬局には、葛根湯がずらりと並べています。あなたは風邪を引いたとき、葛根湯で治したでしょうか?
  3. 西洋医学は、抗生物質で風邪が治らないのを知っています。
    抗生物質の濫用が招いた厳重な結果、薬剤耐性菌のことも知っています。しかし日本の病院では、なぜ効果バツグンの葛根湯を処方しないで、副作用だらけで免疫力を破壊する抗生物質を出しますか?

いい治療法があっても、医療現場の先生が必ず知っているとは限らない。良い治療法だから、必ず普及されて常識になるとは限りません。

一つの文化・常識として普及されるのは、メディア・国の政策など様々な要素があります。

一つの例をあげると、中国医療機関で新型コロナを治したと報道されました。しかし、ほかの国では1ミリの報道もありません。中国ですら、報道しないテレビ局・医療機関があります。なぜなら、全面的に報道することで、利益を失う団体があるからです。

簡単に「中国だからみんな漢方薬・鍼灸治療をしてるだろう」と考えるのは、あなたの思い込み。

まとめ:漢方薬・鍼灸治療がある事を忘れないで!

先に狂犬病を治す方法をまとめます。

     狂犬病を治す方法
お灸 患部に直下火でお灸する
刺絡 患部を刺して悪い血を抜く
漢方薬 ①逐瘀湯
②下瘀血湯

情報の交流が難しかった昔は、治療方法が分からなくて死んだ人が多かったです。良医が足りなくて、患者さんがたくさん死んだことに対し、1500年前の孫思邈(そんしばく)はこう書いてあります。

吾初学医,未以为业,有人遭此,将以见问,吾了不知报答。是以经吾手而死者不一。自此锐意学之,一解已来,治者皆愈。方知世无良医,枉死者半,此言非虚。

孫思邈『備急千金要方』(76巻)より

▼直訳します。

私が最初医学を勉強したとき、まだ医学を本業にしてなかったです。狂犬病の患者さんが治療に来たことがあったが治療法がわからなくて、死なせた人もいました。

その後、私は気持ちを一新して勉強し直し、治療方法を見つけてから治せなかった狂犬病患者さんがいません。

そして分かったのは、世の中に良医がいなくて、半分以上の患者さんはかわいそうに死んでいる。

今は情報が溢れて有用な情報が埋もれ、宣伝が強い情報が常識になり、ほかの治療方法はデタラメだと言われる。

鍼灸・漢方薬は副作用があると誇大広告され、科学的根拠がないと言われます。数千年前から使われてきたのに、お前たちの脳みそで理解不能だから、非科学的なものか?!

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不安を煽る病気の情報を見たとき、皆さんはこう思ってください。

うふん、西洋医学では治せないんだ。

原因も分からないんだ。

じゃ~~~中医学は治療法があるかないか聞いてみよう!

西洋医学が致死率100%だと言っても、それは中医学の話ではありません。病院に治せないと言われても、漢方薬・鍼灸があることを忘れないでください。

古代の聖人たちは、たくさんの治療経験を後世に残してくれました。みんな貴重な人体実験で、検証を重ねて効果がある治療法です。

私たちは歴史上の宝庫を探って、患者さんのためになる有用な治療法を見つけ、治療現場に普及すべきです。

調べもしない、勉強もしないで、不治の病だと不安を煽る記事は、脳みそがないもの。

患者さんの役に立つところか、害しかない!

*1:『五十二病方』:战国时期(紀元前475~紀元前221)に作成された医学の書籍。中国最古の医学の書籍でもあります。

*2:『外科秘録』:清朝・陳世鐸 著。著書年代は1694年。『洞天奥旨增補外科秘録』ともいいます。

*3:『備急千金要方』:『千金方』とも呼ぶ。唐・孫思邈が650年ごろに著書。人の命は千金よりも高いから、本の名前を千金にしています。ちなみに、孫思邈は140歳まで生きて、逸話になっています。歴代でもっとも有名な中医学のお医者さんです。

*4:『医宗金鑑』:清朝の政府が1749年に刊行した中医学全書。歴代の中医学治療経験を全部まとめた百科事典で、中医学の研究に大事な本です。

コメント

  1. tmja より:

    李哲様、いつもブログ拝見させて頂いております。
    自分事で恐縮ですが、17歳の時にチベットの山南地区の寺院にて8匹程の野良犬に囲まれた事があります。チベットの野良犬は嘘か本当かほぼ狂犬病を患っていると噂がありました。街中であったために威嚇に使用できる武器は持参しておらず、僧侶の住居地区に逃げるしか手段がなくなってしまい1匹に足を噛まれました。その時に町医者にて受けた処置が金魚鉢様な透明な容器をひっくり返した器具での血抜きと、お灸を据えるというものでした。医者からは「噛まれた犬を連れてくれば狂犬病になるか分かる」と言われたのを覚えています。現在でも元気でいられるのはあの時の治療方法が正しかったからなのかと、李哲様の記事を拝見して20年前のことを思い出しました。

  2. li-hari より:

    id:tmja
    たまパパ さん
    貴重な体験談ありがとうございます。町医者の治療で無事に終わり良かったです。
    実際に治療してもらったことがある患者さんの話は、何よりも説得力があるデータですね。試みからたいへん感謝しております。
    チベットは行ったことがないので、興味津々の世界です。チベット医学は大昔から存在していて、漢方薬の独特の分野です。
    お灸と刺絡は、おそらく当時の中原(中国)から西部に伝わったでしょう。
    安くて効果的な古代由来の治療法が、もっと普及できる事を祈ります。