こんにちは。李哲です。
今日はアメリカの中医師:鄭智城先生*1の文章を翻訳しました。
中国語本文のリンク先は、
(2012-05-29 05:05発表)
腕に青い血管が浮き出るムキムキマン
昨日来た中国人男性。
変な英語を話してたけど、聞いた感じでは中国人でもない、香港・マカオ出身の人でもなかったです。
この男性は2週間前に来て、6日分の漢方薬を処方したことがあります。
だいたい黄耆、桂枝、党参、クコの実、芍薬、炙甘草などが入った処方箋でした。
この男性は、見た目は典型的なアメリカ人の体です。
見た目はとてもムキムキ、特に上半身はすごい。
筋肉が発達し、上腕筋などは非常に発達しています。
ジムで筋トレしているのが、見てすぐ分かります。
異常なのは男性の前腕に、青い血管が浮き出ていること。
脈診では弦硬脈。
舌診では薄い赤、太って湿気が多い。
男性は「ED(勃起不全)と高血圧症があります」と話しました。
だから、私は虚証だと判断し、黄耆を主力として保元湯をアレンジして処方しました。
3週間で治る風邪が、漢方薬で3日で治るようになった
昨日、男性が再診察に来て話したのは、漢方薬を飲んで4日後風邪を引いてしまい、風邪が治ってから残りの2日分を飲み終わった。
私は男性に質問しました。
「今回の風邪は、以前より早く治る感じがしますか?」
男性:「あります。以前は風邪をひくと、治るのに3週間はかかりました。今回は非常に早く治りました、3日くらい。以前風邪をひくと最初は喉の所で発作し、最後は必ず肺にまで入る感じでした。」
「漢方薬を飲んで、喉が渇く症状はありますか?」
男性は頭を振りながら、「ないですね。ただ眠りが深くなっただけ。」
恐ろしいアメリカ食事!早産の子でも、アメリカフードでデカくなる
男性は一つ補足しました。
「私は早生まれの子です。6ヶ月半です生まれて、生き残れたのは医学の奇跡だと言っています。」
ほら、みて下さい。
アメリカのホルモン剤が入った食べ物は、どれだけすごいか。
6ヶ月半で生まれた子が、こんなにデカくなるんですよ。
見た目はデカイけど、内臓が弱いのは隠せない。
だから、気血を補う生薬で男性は良くなっているのです。
李哲の感想:中医学は体質改善をもとにする医学
鄭智城先生の記事で分かるのは、2つあります。
1.漢方薬は免疫力の強化ができるので、風邪の治りが速くなる。
これは漢方薬のいいところです。
抗生物質は飲めば飲むほど、風邪を引きやすくなる。
ちょうど真逆です。
2.アメリカの食べ物は問題がある。
アメリカンフードで体がデカくなるけど、実際に内臓は弱いです。
内臓が弱いのは脈診・眼診、もしくは簡単な問診で分かります。
手足に太くて青い血管が浮き出る、疲れやすい、男性の場合は朝たちがない。
いろんな症状から判断ができます。
なにか辛い症状がありましたら、鍼灸医・漢方医に診てもらってください。
中医学こそ患者さんの自覚症状を大事にして、自覚症状を治すだけではなくて、体質改善もできます。
体質改善ができれば、もちろん風邪を引きにくくなり、風邪を引いてもすぐ治るようになります。
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。
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