こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の症例、2005年11月1日の治療日記を翻訳しました。3人の患者さんの治療が記されています。乳がんのしこりが漢方薬で消えたけど、生検の傷だけ治らない女性。原因不明で突然倒れる病気が一晩で治った母親。そして、娘さんの生理不順と夜尿症が3日で改善した驚きのケース。
さらには、夢で先生を知っていたという不思議な話まで。まるでアラジンのランプみたいな出来事ですが、世の中にはこんなこともあるんですね。
右胸のしこりは2週間で消えたけど、生検の傷だけ痛む
2005年11月1日、雨。
今日、2人の患者さんが再診に来ました。
1人目は40代の女性。初診は10月18日で、右胸のしこりが腫れて痛いと訴えて来院。2週間、漢方薬を飲んで今日再びやってきました。

彼女いわく、「右胸のしこりは全部なくなった! でも、1カ所だけ痛いんです」。どこが痛いのか指してもらったら、なんと生検の傷口。
彼女は生検を受けたことをめっちゃ後悔してました。「しこりは完全に治ったのに、針の傷だけ治らない!」と、プンプン怒ってましたね。
意識喪失と頭のぼんやりが、漢方薬を飲んだ翌日から治った
2人目の患者さんは、さっきの女性の友人。46歳、女性。17歳の頃から変な病気で、暑い天気だと急に意識を失って倒れる。西洋医学じゃ、未だに原因がわからないんです。
彼女の初診は10月12日。漢方薬を飲んだ翌日から、突然倒れるのがピタッと治ったんです。
1週間飲んだ後に彼女が言ったのは、「30年間生きてきて、こんなに調子がいいのは初めて! 毎日頭がぼーっとして集中できなかったけど、漢方薬を飲んだ次の日からスッキリ治った!」。
前回の治療内容はこちらをチェック:

彼女と一緒に来た13歳の娘さんは、最初、漢方薬が飲めなくて効果が出ませんでした。
漢方薬3日で止まった生理が再開、夜尿症も治った
今日、46歳の女性は再診で、自分のこと以外に2つ話したいことがあると言いました。
まず1つ目は娘さんのこと。漢方薬が飲めなくて私がちょっと叱ったら、帰宅後に母親が頑張って飲ませたそう。そしたら、3日飲んだだけで、ずっと止まっていた生理が再開! 夜尿症もすっかり治っちゃったんです。
娘さんは大喜びで学校に行き、みんなにこう叫んだそう。「漢方薬ってほんとスゴイ! もう西洋薬なんて飲まないで!」
私が娘さんに処方したのは、桂枝15g、芍薬15g、生姜2片、炙甘草15g、ナツメ10個、竜骨15g、牡蛎50g。これが経方の「桂枝加竜骨牡蛎湯」。3日で治っちゃうなんて、経方じゃないとこんなスピードは無理です。処方がバッチリ合えば、治らない病気なんてない!
西洋医学は原因不明でも、漢方薬で3人とも同時に治った
この3人、最初はバラバラの問題で来たのに、みんなくそくらえと言わんばかりに同時に治っちゃいました。
- 乳がんのしこり:2週間でスッキリ消失。
- 原因不明の意識喪失:一晩で完治。
- 生理不順と夜尿症:3日で解決。
みなさん、この3人を西洋医学に任せたら、何人の医者が必要だと思います? 何人集まっても、「で、何?」って感じ。治せるの?
西洋医学じゃ原因すらわからないのに、こっちでは3人ともサクッと治ってるんです。
西洋医学なんて、ほんとダメダメ。私のライバルにすらなれません。
私はこの3人を治すのに、指1本しか使ってない。頭だってほとんど使ってないよ。毎日こんな患者さんばっかりだと、頭使わなすぎて認知症になりそう(笑)。まぁ、ギターの練習してるから大丈夫かな。
2年前の夢で先生を見た、不思議な患者さん
46歳の女性が2つ目に話したのは、2年前の夢で私を見たってこと。初診では言わなかったのに、今日教えてくれました。
友だちが私を紹介した時、彼女が「その先生、こんな顔?」って聞いたら、友だちがビックリ。彼女は私の顔を知ってたから、診察前から「この病気、絶対治る!」って確信してたらしいんです。
彼女の言葉:「この30年、体内に鍵がかかって閉じ込められてたみたいだった。でも、漢方薬を1杯飲んだら、鍵がパッと開いて眩しい光が差し込んできた。光の周りにはたくさんの人がいて、私を守ってくれてるみたい。30年閉じ込められてたのに、解放されてほんと嬉しい!」
みなさん、これって一体なんなんですか? 金髪碧眼の美女が、夢の中でジジイの私を見たって言うんですよ!
診療所では、こんな奇妙な話や不思議な出来事を山ほど経験してます。いつか機会があれば、本にしてみなさんに紹介したいですね。
今日の出来事、さっぱりわからない。誰か分かる人、教えてください!
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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