こんにちは、鍼灸師の李哲です。
台湾の名医・孫培栄先生1の症例(『孫培栄鍼灸医案』より)を翻訳しました。
耳の奥が痛くて眠れない、耳鳴りに悩む方必見!数回の鍼で劇的に改善した例をご紹介します。
患者の症状:10ヶ月続く耳の痛みと耳鳴り
患者は鄭さん、48歳。台北市在住。
主な悩み:
– 左耳の奥が痛い:10ヶ月続き、夜も眠れない。
– 耳鳴り:頭の中で音が鳴る。
– 視力の異常:焦点が合わない。
鍼灸治療の詳細:使用したツボと効果
1967年6月18日、鍼治療を実施。
使用ツボ:
– 風池穴:耳の不調を改善。
– 小海穴:炎症を抑える。
– 合谷穴:全身を整える。
数回で完治し、夜も眠れるようになりました。

孫培栄先生はこの症例で小海穴(赤丸)を使用し、耳の奥の炎症を速やかに鎮めました
李哲の解説:なぜ鍼で耳の痛みが治るのか
孫培栄先生によると、耳の奥が痛いと歯痛やめまいが起きることも。放置すると聴力低下のリスクも。
『鍼灸大成2』では、「熱気の上昇」が原因とされ、中耳炎に似ています。鍼は炎症を抑え、効果を発揮します。
耳の痛みに悩む方へのアドバイスと関連症例
耳鳴りとか耳の痛み関して、鍼は非常に効果が良いです。ただし、早めの治療が大切です。病歴が長ければ長いほど、治すのが時間かかります。
関連症例:
– 中耳炎が鍼で改善
– 耳の炎症を治療
– 耳のできものが消えた
耳の奥が痛い方は、鍼灸を試してみませんか?
- ↩︎
孫培栄先生は中国山東省临沂県で生まれ。おじさんの銭曽文医師の門下で鍼灸を習い、20代から治療活動を行って、地元でも有名な鍼灸医でした。
1949年以後台湾に移住し、中医師免許取得後にずっと鍼灸治療をし、最終的には台湾の4大鍼灸名人の一人と評価されました。著書としては、『孫培栄鍼灸験案』があります。
弟子は40人くらいで、中で有名な鍼灸医は武仲瑛、周左宇、孫宝琳。周左宇先生は会陰穴:溺れ死んだ人を救えるツボ で書いた有名な人です。
私が尊敬しているニハイシャ先生の師匠が周左宇先生。周左宇先生の師匠が孫培栄先生。先輩関係はこんな感じです。
- ↩︎
『鍼灸大成』は明朝の楊継州の著作。本書は、明代末期に完成した鍼灸書の集大成で、後にも先にも、これを上回る本はないといわれている空前絶後の作品です。明代末(1601年)に刊行されて以来、清代に28回、民国時代に14回、現代中国や台湾になってから何回も刊行されており、六〜八年に一度は新版が出されるという大ベストセラー本です。

コメント