
こんにちは、李哲です。
中耳炎は子供だけでなく大人にもよく見られる病気です。病院では抗生物質が一般的な治療法ですが、果たしてそれで本当に治るのでしょうか?私が確信しているのは、鍼治療だけで滲出性中耳炎の痛み、腫れ、耳だれを効果的に改善できるということです。
特に、外関穴という1つのツボを使った治療は驚くべき効果を発揮します。この記事では、自身の体験をもとに、中耳炎の治し方と外関穴の効果を詳しくお伝えします。
滲出性中耳炎の症状:耳だれ、痛み、腫れの原因とは
先週のある日、突然左耳に違和感を感じました。耳の中が腫れてズキズキと痛み、触るとかさぶたのような腫れ物がありました。さらに、耳から臭い液体(耳だれ)が出て、鼓膜が圧迫されているせいか聴力の低下も感じました。
耳を外から押すと鋭い痛みが走り、耳に水が溜まるようなムズムズ感も。まさに典型的な滲出性中耳炎の症状で、病院に行けばそう診断されるでしょう。
実は、昨年も似たような症状を経験しました。その時は鍼治療で完治し、今回はさらに外関穴1つだけでどこまで効果があるか試してみることにしました。過去の治療例でも、鍼は中耳炎の痛みや腫れに効果的でした。
外関穴の鍼治療で中耳炎の痛み・腫れが改善
今回の治療は特別な実験として、右側の外関穴だけに絞って鍼を施しました。1回目の治療では、鍼を刺して20分間置いたところ、耳の中に溜まっていた水のムズムズ感が徐々に消え、耳だれも大幅に減りました。耳を押した時の鋭い痛みが和らぎ、「これは効いている!」と実感。治療中、鍼の刺激で軽い温かさを感じ、身体がリラックスしていくのがわかりました。
2日後の2回目の治療では、外関穴に鍼を刺した後、心地よく眠ってしまいました。治療後、耳中の腫れやかさぶた感はほぼ消失し、最初の痛みや水が溜まった感覚もなくなりました。耳を押してもズキンとした痛みはなく、聴力も徐々に回復。
かさぶたが自然に固まり、剥がれるのを待つだけになりました。数日後にはシャワーの水が耳に入っても問題ないほど回復し、中耳炎による難聴も気にならなくなりました。
この結果に驚く人もいるかもしれません。なぜなら、病院の抗生物質でも治りにくい中耳炎が、鍼1本で劇的に改善したからです。外関穴の消炎鎮痛作用は、まさに抜群でした。
なぜ鍼で中耳炎が治る?経絡と自己治癒力の仕組み
なぜ手首の外関穴を刺すだけで、反対側の耳の症状が改善するのでしょうか?その鍵は、経絡という東洋医学の概念にあります。経絡は、身体の各部位をつなぐエネルギーの通り道で、外関穴は耳と直接繋がっています。
鍼で外関穴を刺激すると、血流が改善し、炎症が抑えられ、体の自己治癒力が活性化します。これにより、耳だれや腫れ、痛みが自然に解消するのです。
経絡は、現代医学ではまだ完全に解明されていませんが、数百年にわたる鍼灸の臨床経験でその効果が証明されています。例えば、耳の不調が手首のツボで改善するのは、経絡を通じて全身のバランスが整うから。
鍼は薬のように外部から強制的に症状を抑えるのではなく、身体の内なる力を引き出します(鍼灸の仕組みを詳しく解説)。
鍼で病気が治る機序を簡単に説明すると以下の図になります。
鍼で自己治癒力を強化
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自己治癒力が炎症を治す
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中耳炎の完治
まとめ:外関穴が中耳炎に効果的な理由
今回の治療で、外関穴だけで滲出性中耳炎の痛み、腫れ、耳だれを抑えられることがわかりました。追加のツボ(例:聴宮、聴会)を使えば、さらに早く治る可能性がありますが、今回は人体実験として1つのツボに限定しました。結果、外関穴の消炎鎮痛作用は非常に強力で、中耳炎の治し方として信頼できる選択肢だと確信しました(外関穴の他の応用例)。
外関穴の効果は、古典の鍼灸文献でも裏付けられています。以下はその引用です。
外関:主耳聾、混混焞焞無聞…
引用元:『鍼灸大成』(明・楊継洲 著)
外関:主耳聾無所聞
引用元:『銅人兪穴鍼灸図経』(宋・王惟一 著)
これらの文献は、数百年前から外関穴が耳の不調、特に中耳炎による難聴に有効だと記録しています。サンプルが1例だけでも、歴史的な症例数は膨大で、その信頼性は揺るぎません。
抗生物質で中耳炎が改善しない方、耳に水が溜まる感覚や痛みに悩む方は、鍼治療を試してみてください。数回の施術で症状が劇的に改善する可能性があります。特に、滲出性中耳炎は放置すると難聴が悪化する恐れがあるため、早めの対処が重要です。鍼灸院選びでは、経験豊富な施術者を選ぶとより安心です。

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