こんにちは、李哲です。
簡単な症例で鍼の即効性を紹介します。
一人の女性。
鍼に来た日はちょうど生理中で、お腹と足がすごくむくんでいるそうです。
ほかには肩こりがひどいので、うつ伏せから腎兪、大チュウ(骨会)、後谿穴など。
面白いのは仰向けになったときです。
三陰交、陰陵泉、地機、足三里、内廷、太衝を刺して少し回して響かせる。その後、お腹の関元を刺そうとしたら、彼女が急に言うのが「さっきまでぽんぽこだったお腹が、今ぺたんこになった。」
え???
まだお腹の関元を刺してない、足だけしかやってないけど…5分も経ってないのに、そのむくみはどこに消えた?
足の太衝穴を刺した瞬間に目の奥の痛み・重みが消えるのは経験したけど、5分も経たないうちにお腹のむくみが消えたのは初めてです。
※注:その後、もう一人の症例でも刺した瞬間にむくみが消えてました。以下の記事をご覧ください。
私が思うのは主に、足三里と内廷。そして、脾臓の経絡の三陰交、地機、陰陵泉が効いたと思います。脾胃はお腹と、とても関係しているから。
お腹にガスが溜まりやすくて張る人は、足三里と内廷だけでも十分効果が出るケースが、しばしばあります。それにしても、ツボのスピードは本当に新幹線なみに速いですね。
むくみに良い漢方薬もありますが、煎じるのにも時間がかかるでしょう?その場で鍼を刺せば、漢方薬すら要らなくなると思います。
帰りに彼女が言うのは、「肩も楽だし、全体的に楽になった。足も軽い!」
ツボの効能は本でしか勉強したことないけど、患者さんの感覚・感想のおかげで、さらなる理解ができました。臨床で患者さんは一番良い”先生”ですね。
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