こんにちは。李哲です。
台湾の有名な鍼灸医:孫培栄先生*1の鍼灸治療例を翻訳しました。
症例1:舌が腫れて、早口にすると一つの言葉も話せない男子、数回で普通に話せるようになった
劉君、57歳。
河南省出身、住まいは台北市貴陽街。
主訴は舌が硬くて腫れている。ゆっくり話せば音は出るけど、急いで話すと一つの言葉も話せない。
殷さんの紹介で、1966年12月6日に診療所に来ました。
刺したのは関衝、少衝、唖門、廉泉。
数回で以前のように、普通に話せるようになりました。
症例2:舌が腫れて言葉がうまく話せない、口からヨダレが出る女性、3回で治った
于さん、女性、48歳。
山東省出身、住まいは台北市安東街73巷。
主訴は舌が硬くて腫れて、話しても音がない。口からよだれが出ている。
1968年8月28日に治療に来ました。
同じツボを刺して3回で完治。
李哲の解釈と感想
孫培栄先生は4箇所刺してますが、ゴロ(鍼灸歌決)にあるのは6箇所のツボです。残りの2つは、商丘と少沢。
『医宗金鑑(いそうきんかん)』に、病気の原因に関する説明がありました。
舌が硬くて腫れて話せないのは、心臓と脾臓の熱が上がっているのが原因。だから、こもった熱を出すためうに、指先の井穴と商丘なども刺す。
唖門と廉泉は、すべての舌の病気に使うツボ。
舌炎であろうと舌癌であろうと、唖門と廉泉はみんな有効なツボです。
◆舌癌がべろを切って治るなら、悪性脳腫瘍は頭を切り落とせば治るよね?
◆口が開かなくて餓死になりそうな患者を、4~6回で治した鍼治療例
*1:孫培栄先生のご紹介は、眼瞼下垂は手術いらない!数回の鍼で眼瞼下垂を治した症例2つ【孫培栄先生の治療例】をご覧ください。
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