こんにちは、李哲です。
今日はお灸の豆知識をご紹介します。
お腹のツボにお灸するのが多いです。有名なのは中極穴、関元穴。関元穴は最も有名な滋養強壮のツボで、代々お灸する重点的なところ。詳しい効能、ツボ探し方などは、以下の記事をご覧ください。
ツボ「関元」は生理痛・edだけではなく、万病に効く滋養強壮のツボでもある
関元穴の上1寸には石門穴があって、下1寸には中極穴があり、みんな作用が違います。お灸するとき、中極穴に当たっても問題ないけど、石門穴に当たると大変なことになるので要注意。特にこれから妊娠したい女性は要注意!
石門穴でお灸すると、何か良くない事があるのか?
著名な鍼灸の古本:『鍼灸甲乙経 – Wikipedia』、『鍼灸大成1』などで書いてますが、妊娠できなくなるツボです。以下は古文の引用。
孕妇不宜针合谷,三阴交内亦通论,石门针灸应须忌,女子终身孕不成。
『鍼灸大成ー巻四・禁針穴歌』
だから昔は何人も産んで、「もう子供が要らない、永遠に避妊したい!」と決めた女性には、石門穴に鍼もしくはお灸をしました。自然に妊娠できなくなるから。
今みたいに乳がん・子宮がんを引き起こすピル(女性ホルモン剤)は要りません!以下は女性ホルモン剤で乳癌になったおばあちゃんの症例、参考になると幸いです。
現在、日本の鍼灸師もいろいろ流派があります。石門穴を不妊症治療に使う先生もいますが、その根拠がよく分かりません。
少なくとも私は禁忌が本当かどうかを試してみる勇気がない。
石門穴の話をして怖がって、お灸ができない人がいるかも知れません。この場合は、足の三陰交など選べられます。三陰交は不妊症に効くだけではなくて、妊娠中でも安胎効果があるツボです。
最後には雑談。日本の鍼灸専門学校で、女の先生から聞いた話をします。
女の先生は若い時、妊娠した事に気づかなくて、お腹の石門穴に針をしたら、子宮がキューと縮まる感じがして、次の日に流産したそうです。女の先生は私たちに教える時、「石門穴は慎重に!」に言ってました。
鍼灸師としてはもちろん、素人でもある程度はツボの知識が必要だと思います。悲劇な起きないように。
(おわり)
『鍼灸大成』は明朝の楊継州の著作。本書は、明代末期に完成した鍼灸書の集大成で、後にも先にも、これを上回る本はないといわれている空前絶後の作品です。明代末(1601年)に刊行されて以来、清代に28回、民国時代に14回、現代中国や台湾になってから何回も刊行されており、六〜八年に一度は新版が出されるという大ベストセラー本です。
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