【下三皇穴】寝てるだけでトイレも行ってないのに、足のむくみ(浮腫)はどこに消えただろう?

こんにちは、李哲です。

当院には女性の患者さんがほとんどなので、足のむくみを訴える方は多いです。もしくは、ほかの症状で来てるけど、今日はたまたま足がむくんでいるとの主訴があります。

むくみを解決するのは日常茶飯事になっているので、難しい事はありません。 私がよく使うのは陰陵泉、地機、三陰交、関元もしくは中極。

陰陵泉、地機、三陰交。この3つを、ニハイシャ先生1は『下三皇』だと言い、すべてのむくみに有効で、癌の腹水にも使います。

足のむくみに効果的なツボ「陰陵泉・地機・三陰交(下三皇)」の位置図。中国語表記で内踝尖からの寸法が記載されています。
陰陵泉・地機・三陰交(下三皇)の位置と寸法。中国語表記。脾経のツボで、足のむくみや腹水に広く用いられます。

以下は末期乳がんの腹水を治す時も使っていました。末期がんには敵えなかったけど、生活の質を保つように努力しました。もっと長生きできなかったのが、いまだに遺憾だと思います。

この3つのツボは、脾経のツボです。

脾経は属性が「土」。
土は水に勝つ。
水が氾濫する時は、土を強化して氾濫を収めるのが、中医学の考え方です。

特にこの「陰陵泉」。ツボ名を見ただけで分かりますが、「泉」です。しかも「陰」の「泉」。水の属性は「陰」なので、余計に水の代謝に関連しているのが分かります。

臨床効果から見ると、足のむくみには確かな効果があります。何回か刺した後、むくまなくなった報告は良く聞きます。一回だけでもむくみが消える例もしょっちゅう見ます。以下は一つの症例。

その中で、もっとも不思議な報告がありました。一人の女性。『下三皇』に刺して全部の鍼を取った後、彼女が言うのは「足のむくみが取れて、足が細くなった感じがします。」

うん?ちょっと待って!
鍼を置いてる間、彼女はトイレにも行ってないし、汗もかいてない。ベッドで寝ているだけでした。足に溜まっている水分は、どこに消えただろう? 水分が急に蒸発する事はないでしょう?

足のむくみが鍼治療で急に取れた不思議な現象を考える猫のイラスト。ハテナマーク付きで困惑している様子。
むくみが「どこへ消えた?」と思った瞬間をイメージしたアイキャッチ画像

よく考えたら、答えが分かりました。

水分は蒸発してない。
小便、汗として出てもない。
ただ、身体が正常な循環ルートに戻して代謝しているだけです。

むくみと言うのは、身体が代謝できなくて、一時的に外部においてる老廃物。身体のシステムが強くなれば、自分で老廃物を回収して処理します。弱くなると代謝できないときは、一時的に外部に置いてゴミみたいに溜めといて、身体が強くなった時は再吸収して処理する。

鍼して間もなく、お腹がぺたんこになった症例もあるので、読んだことない方はどうぞご覧ください。

もしかして、西洋医学のテクノロジーが発達して、腹水を抽出するように足のむくみを治すかも知れません。しかし、それはあくまでも外部からの強力なやり方。

問題が起きている五臓六腑は、何一つ強化されていません。
根本的な解決にはならないのです。

まあ、西洋医学にとっては、土が水に勝つなんて、理解できないでしょうね。

もっとも信じられないのは、象の足みたいにむくみが酷いのに正常だと診断すること。詳細は以下をご覧ください。むくみが酷いとき、鍼治療を選ぶか病院の薬を使うかは、皆さんのご自由です。

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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