こんにちは。李哲です。
今日はアメリカでの中医師:鄭智城先生*1の文章を翻訳しました。
中国語本文のリンク先は、
(2012-12-13 06:17 発表)
背中の痛みは、強いマッサージ後に生じた
2週間ほど前、バービーのお母さんから電話が来ました。
「主人が最近健康面で問題があるけど、診てくれますか?」
「もちろんできます。来てください。」
ご主人は時間通りに来ました。
体がデカイ白人男性、長い髪で芸術家みたい。どう見ても純粋な白人ではないので、あとで「ブラジル人ですか?」聞いたら、「いいえ、スイスとトルキーの血が混ざっています。」
謎がやっと解けました。
ご主人が座ってから、今回の診察理由を聞きました。ご主人が言うのは「いつもは同じマッサージの先生にやってもらうけど、先日は違う先生にしたら、彼女は全体重をかけて背中を押してくれて、その後から背中の痛みが生じました。」
痛い場所を示してもらったら、右耳の後ろ(三焦経)から右腎臓のところまで。
「どんな痛みですか?」
「神経痛です。」
欧米人がいう神経痛は、鋭い痛みの意味です。
ご主人はすごい悩んでました。
「マッサージで起きた後遺障害ではないですかね?」
私は心の中で思いました。
「もちろんそうですよ。」
でも、同じ業界を尊重するので、答えはしなかったです。
ご主人の脈診をしてみたら、なんと脈が沈んで無力。
「疲労感は強いですか?」
ご主人は頷いてました。
ベロを見せてもらったら、なんと太って薄い黒。
私は笑いました。
「見た目は強そうだけど、体は弱っていますね。」
ご主人も恥ずかしい笑いをしてました。
6日の漢方薬で背中の痛みが消えて、失ったパワーまで補給された
ちょっと考えてから処方したのは、血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)+麻黄+附子(トリカブト)+細辛。
血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)を処方した理由は2つあります。
- この漢方薬は、経絡のつまりに適している。
- いわゆる神経痛は、中医学でいう血症です。
麻黄附子(トリカブト)細辛を入れたのは、体内が弱っているから。
ご主人は見た目はガッチリですが、お腹が出ているので内臓は弱っているのが分かります。
6日分を処方し、「飲み終わったらまた来てください」と伝えました。
数週間後、私はご主人の事を思い出して、奥さんの携帯にメールを送りました。携帯メールは、人類の素晴らしい発明ですね。
奥さんはすぐ返事が来ました。
「ご主人が出張でいないので、彼のメッセージ内容を添付します。
Fantastic! I lost weight got energy and nerve issue gone! But I want new tea next week to loose weight it works!」
【▲グーグル翻訳より:素晴らしい! 私は体重を失ってエネルギーと神経問題がなくなった! しかし、私は次の週に新しい紅茶が欲しいと思っています。】
たくさんの欧米人は、外見だけ見てはダメです。
外はガッチリ強そうだけど、内臓はとても弱い。
中国人は自信を持つべきです。
李哲の感想:背中の痛みは、鍼灸の効果も素晴らしい
血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)は、瘀血(おけつ)を取るのが目的です。過去記事には応用例が2つあるので、どうぞご覧ください。
上記の患者は、マッサージする先生の力が強すぎて、筋とか筋肉の損傷が起きたでしょう。言い換えると、これは打撲傷の一つです。
私も昔から足つぼ整体の仕事をしているので、似たような話は何度も聞きました。
マッサージは程よい力を入れるのが難しいです。力を入れすぎると打撲傷の恐れがあり、弱すぎると効果が出ない。一人ひとり力を合わせるのが、難しいところです。
ちょうどよい力だと、背中の痛みが治るけど、押しすぎた場合は打撲傷になりますね。
以下は整体で背中の痛みを治した例、参考になると幸いです。
鍼治療の場合は、崑崙一つで足ります。
もしくは中渚穴。
もしくは、痛いところの背兪穴。
痛い場所によって、ツボの選択が変わります。
以下は背兪穴で背中の痛みを治した例、参考になると幸いです。
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。
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