プロテインの副作用で心臓がドキドキ?鍼治療で改善した症例と警鐘

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こんにちは、李哲です。今回は、プロテインを常用する方への警鐘を鳴らす内容として、簡単な鍼治療の症例をご紹介します。2024年12月13日に来院した30代女性のケースです。

彼女は首の痛みや脇下の痛み、心臓のドキドキに悩まされていました。原因を探ると、1週間前から飲み始めたプロテインが関係していることが判明。

鍼治療とプロテイン中止で症状が改善したこの事例から、プロテインの副作用の危険性と自然な食事の重要性を解説します。心臓の不調やサプリメントのリスクに関心がある方は、ぜひ最後までお読みください。

患者さんの症状と背景

来院時の主な症状

2024年12月13日、30代の女性患者さんが来院しました。彼女は私の常連さんです。今回は以下の症状を訴えました:

  • 首の痛み:寝違えたような感覚で動かすと痛い。
  • 脇下の痛み:生理前に左脇下(胸に近い部分)が強く痛み、乳がんのリンパ転移を心配したほど。
  • 心臓のドキドキ:今週に入って頻繁に動悸が起きる。

彼女は「何かおかしい」と不安そうでした。特に脇下の痛みで乳がんを疑った時は、パニックになったそうです。

彼女の健康状態と過去の治療

彼女は私がこれまで何度も治療してきた患者さんで、体の状態をよく把握しています。過去には寝違いで首が痛いとか、片頭痛で困ったときに来て毎回劇的に改善して、その後は姿が消えます。

今までは首こり肩こり、片頭痛だけだったのに、急に心臓に問題があるなんて考えられない!

心臓と脇下の痛みの原因は?

心臓経絡との関連

彼女の脇下の痛みは、**心臓の経絡(けいらく)**の問題と考えられます。中医学では、心臓の経絡は胸や脇下を通り、不調が現れることがあります。

私には経験があります。以前、同じような脇下の痛みで悩む女性を治療したことがあり、その時も心臓経絡の調整で改善しました。詳細は、排卵痛が治った女性の治療記録をご覧下さい。

今回のケースも同様で、脇下の痛みと心臓のドキドキが連動している可能性が高いです。

プロテインが引き起こした副作用

治療後、彼女と話している時に原因が判明しました。彼女は1週間前からプロテインを飲み始めたそうです。きっかけはダイエット目的。ところが、プロテインを飲み始めて2〜3日後に心臓のドキドキと脇下の痛みが現れました。

私はすぐ気づきました。「これはプロテインの副作用の可能性が高いです。すぐに止めることを勧めます」と伝えました。
彼女は「もうやめてます!」と即答。さすがに警戒心が強いですね。症状が出て速攻でやめたそうです。

鍼治療とプロテイン中止の効果

使用したツボと治療内容

今回の鍼治療では、特別なツボは使いませんでした。主に以下を施しました:

  • 神門(しんもん):心経を整え、動悸を抑える。
  • 大陵(だいりょう):心包経の子穴で、心包経の痛みを治すのに効果的。

治療はシンプルでしたが、彼女の状態に合わせた基本的なアプローチです。鍼を刺した後、彼女は「少し楽になった」と感じたようです。

治療後の経過と考察

この治療1回で彼女は来なくなりました。おそらく症状が落ち着いたからでしょう。彼女は今まで、困った時にだけ来院し、良くなると次の予約をしないパターンです。

今回は鍼で治った可能性もありますが、私はプロテインを止めたことが最も効果的だったと考えます。

プロテインとサプリメントに警鐘

なぜサプリメントを拒否するのか

当院ではサプリメントを断固拒否しています。プロテインも同じです。「タンパク質補強に必要」と言う人もいますが、私は反対です。たとえ「オーガニック由来」と宣伝されても信じてはいけません。

自然の肉、野菜、魚を調理したもの以外は食べるべきではないと私は主張します。なぜなら、サプリメントやプロテインは人工的な加工品であり、体に負担をかけるからです。今回の症例はその一例です。

自然な食事との違い

自然の食べ物とサプリメントの違いは、倪海厦(ニハイシャ)先生1の記事でよく説明されています。例えば、以下の記事をご覧ください:ビタミンAとEで心臓病・がんリスクが高まる。ニハイシャ先生は、化学合成のサプリメントが心臓やがんに悪影響を与えると警告しています。

自然な食事は体に吸収されやすく、余計な副作用がありません。一方、プロテインのような人工物は、吸収過程で内臓に負担をかけ、今回のケースのように心臓のドキドキを引き起こすのです。

関連症例と今後の報告予定

過去の心臓関連治療例

心臓のドキドキや不整脈に対する鍼の効果は、他の症例でも確認しています。以下が参考になります:

これらのケースでは、鍼が心臓の機能を整え、症状を劇的に改善させました。今回の30代女性とは状況が異なりますが、心臓関連の問題に鍼が有効なのは確かです。

さらなる症例の公開予告

「1人だけの症例では、プロテインとの因果関係が証明できない」と疑う方もいるでしょう。その気持ちは分かります。もう少しお待ちください。2人目のプロテイン被害者の症例を近いうちに公開します。複数例を揃えることで、プロテインの危険性をより明確に示したいと思います。

同じ地雷を踏まないでほしいというのが私の願いです。

プロテインではないですが、サプリメントを服用して体調不良になった患者さんは数人も見ました。2人の治療例があるので参考にしてください。

まとめ:プロテインより自然な選択を

今回の症例では、30代女性がプロテインを飲んだ後に心臓のドキドキや脇下の痛みを経験し、鍼治療とプロテイン中止で改善しました。プロテインの副作用は見過ごせません。私はプロテインやサプリメントを強く否定し、自然な食事を推奨します。

心臓の健康を守りたいなら、人工物に頼らず、肉や野菜をしっかり食べましょう。今まで症例がなかったので具体的な説明ができなかったのですが、今回のケースを機に警鐘を鳴らします。質問や感想があれば、ぜひコメントしてください。

(おわり)

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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