【※本記事は2019-06-30更新しました】
こんにちは。李哲です。
聴力がなくなったけど、1ヶ月の鍼治療で回復した例です。
難聴症例1:聴力ゼロの患者、1ヶ月くらいで治った
王さん、37歳。
山東省寧陽出身。
住所は台湾台北県深坑郷。
だいぶ前から、聴力ゼロになって聞こえなくなりました。
他の人が話をかけても、両目がまっすぐになって、笑うだけで何を話したらいいか分からない。
1965年8月17日、治療に来ました。
病気になる前後の症状を分析して、すぐ鍼をしました。
刺したツボは合谷穴、後渓、足臨泣、翳風穴、聴会、金門など。
今日はこのセット、次は別のツボのセットにしながら、1ヶ月もう少しで治癒しました。
難聴症例2:3年前からなくなった聴力を1ヶ月で取り戻し
高さん、54歳。
山東省出身、住所は台北県景美鎮萬盛街。
3年前から聴力ゼロ。
見た目は認知症みたいで、友人が話をかけても眼がまっすぐになって答えがない。
1960年5月8日、鍼治療に来ました。
上に書いたツボを選んで、1ヶ月ちょっとで治癒しました。
李哲の感想
今まで難聴、聞こえが悪い患者さんを数多く診ましたが、改善されるもしくは治る方が多いです。鍼治療の効果はとても良いので、ぜひ知ってほしい治療法です。
自分のやり方だと、合谷穴と後渓。聴会。耳門。聴宮を刺します。
金門、足臨泣など選んだのは、その理由があったと思います。一般的に予測できるのは、耳は胆経が入るので、足臨泣で聴力ゼロの治療に使ったでしょう。
どちらにしろ、1ヶ月で治癒というのは、やはり腕がすごいと言うしかない。
私は足つぼ整体をした時に、難聴の方を診た事があります。とても印象深い女性でした。以下の記事に書いた方です。
彼女は小さい時、抗生物質使用後の翌日から難聴になりました。つまり、薬剤性難聴です。当時は足つぼ整体を一所懸命やったけど、難聴は少しは改善したけど、著しい変化はなかったです。
鍼があったら、もっと変わったかも!と悔しい気持ちでいっぱいです。必ず治せるとは言えないけど、足つぼ整体よりは効果があるはず。
以下は一つの鍼治療、完全には治ってないけど、だいぶ改善されています。参考になると幸いです。
以下は昔の本に書いた耳と各経絡.臓器との関係です。
医学古文ですが、興味がある方は読んでみて下さい。
腎者精神之舍、性命之根,外通於耳。然足厥陰肝經、足少陽胆経、皆絡於耳。
凡傷寒邪熱耳聾者、属足少陽胆症。有暴發耳聾者、乃気火上衝、名気閉耳聾。
若久患耳聾、則腎虚,精気不能上通於耳、或膿水淋漓、或痒極疼痛、此皆足厥陰肝経、風熱所致。
出典:『華陀中臓経』より
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