こんにちは、李哲です。
抜歯後の歯の痛みと腫れを改善した鍼治療例を紹介します。
患者さんは20代の女性。
抜歯後に歯の痛みと腫れる症状がありました。
手術で切開したので、切口もあり痛みと腫れを抑えるために、鎮痛薬(私が思うのは、ロキソニン類でしょう)も処方されました。
でも、彼女は飲んでない。漢方薬の黄連解毒湯を飲んで炎症を治してました。漢方薬は効いてるけど、やはり痛みが残って気になる。そこで、鍼を試すことにしました。
当時、刺したのは反対側の曲池と霊骨。
本当は合谷穴でもいいけど、もっと良い霊骨(合谷穴から上0.5寸くらい)を選びました。
霊骨穴は手のひら(訂正:手の甲部)にある董氏奇穴で、親指と2番めの指の間にあります。以下に図面あるので、参考にして下さい。霊骨穴は黒い丸で囲んでいます。
鍼を刺してすぐ、彼女は「歯の痛みが減り始めた」と言ってました。次の日は、腫れも少し取れた感じ。続けて治療すればさらに良かったですが、残念ながら2回目以後はない。
この例で分かるのは、歯の痛み関して、鍼の鎮痛効果は薬よりも素早いです。鍼を刺した瞬間から、痛みが緩和し始める。そして副作用がない。
鍼灸が効くメカニズムは、ほかの小論文で説明しました。以下の記事、参考になると幸いです。
以前、鍼の適応症にはすべての痛みだと書きました。歯の痛みもその中の一つです。
虫歯で穴が空いて痛いとかは、もちろん歯医者さんに抜いてもらった方がいいですが、普通の歯の痛みだったら鍼で十分です。
(おわり)
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