こんにちは。李哲です。
鍼灸専門学校で、西洋医学の勉強をしながら生じた疑問を書いてみました。
内容は中医学と関係があるのも、関係がないのもあります。
内容はあちこち飛んで短めなので、つぶやき集と言ったらいいでしょうか。
あくまでも個人の考えなので、
皆さんの参考になれば幸いです。
- 西洋薬の歴史は200年
- 西洋医学の薬理学理論では、漢方薬の研究ができない
- 肝臓は視力と関係がある
- 解剖学.病理学の知識は、人体実験から得ている
- 脾臓は大事な役割があるから、取っちゃうのはダメ!
- 正常な生理が始まるのは、14歳!
- 便通は毎日あるのが正常!
- 日本の平均寿命に関して:健康的な寿命ではない
- 出産時の帝王切開は、本当に必要か?
- 人工骨頭置換術は、30年しか持たない
西洋薬の歴史は200年
今の鍼灸専門学校で、薬理学を教えるある大学の先生が話してました。
西洋薬の元祖は、1803年アヘンから強力な鎮痛剤:モルヒネを抽出。(モルヒネの化学構造と合成は1952年に成功してる。)
そこから西洋医学の薬理学が発達して、今の現代的の西洋医学があるわけ。計算するとだいたい200年の歴史です。
西洋医学の薬理学理論では、漢方薬の研究ができない
これも 鍼灸専門学校で、薬理学を教えるある大学の先生が話してました。
西洋医学の薬理学は、一つの化学成分がどんな作用があるかを研究する。
しかし、漢方薬は単一の化学成分ではなくて、一つの生薬(植物.鉱物など)。
一つの生薬に、どれだけの有効成分が入っているかは、計りきれません。
生化学者が頭痛いのは、漢方薬は一つの生薬だけではなく、複数の生薬で組み立てられているのです。
例えば市販の葛根湯(かっこんとう)。
7種類の生薬で組み立てている。
1種類の生薬でも、中の成分は複雑である。
主成分以外に、脇役的な生薬もたくさんある。
7種類だったら、更に絡み合って複雑。
先に単純な数学問題を見たいと思います。
仮に一つの生薬に10種類の主成分が入っているとします。
7種類生薬の主成分の組み合わせだと、10の7乗=10,000,000種類あります。
1000万種類の主成分の組み合わせ。
これを1日で一つ徹底的に研究するとします。
そうすると、1000万日かかる。
1000万日÷365日(1年)=27,397年
生薬の成分を研究する人は、27000年生きないとダメです。
組み合わせの事だけなら、まだいい話です。
もっとも頭痛いのは、漢方薬は生薬の比例があること。
葛根湯の場合は、葛根と麻黄、桂枝、芍薬の比例は4:3:2:2。(傷寒雑病論の公式文章では)
比例が変わると、また体に対する影響が変わります。
『傷寒雑病論』に書いてる処方箋は、全部黄金比。
臨床では黄金比の処方箋を元にして、またアレンジするのです。
主成分だけで2万7千年かかるのに、いろんな比例の時どう変わるかを研究すると、研究員はおそらく50万年の寿命が必要ですね。
薬理学を教える西洋医学の先生は、あっさり「無理!」と言ってました。
そもそも漢方薬の治療は、単一の成分だけの話ではない。
生薬が体に対する影響の全体像を見るのです。
西洋医学は細かく、もっと細かくして研究するもの。
中医学は拡大、もっと拡大して研究するもの。
方向性が違うので、西洋医学の考え方で中医学を研究することは無理でしょう。
肝臓は視力と関係がある
西洋医学の理論だと、肝臓には肝星細胞があります。
肝星細胞の作用は、ビタミンAを貯蔵すること。
ビタミンAは視力と関係があります。
詳しく言うと、明暗を識別するので、夜と昼の分別ができる。ビタミンA不足だと夜盲症になりやすい。
だから、西洋医学の理論では、肝臓と視力はある程度関係があると言えます。
中医学はどう説明してるか。
昔からの中医学の聖典:『黄帝内経』には『肝、開竅於眼』と書いています。その意味は、肝臓と眼は繋がっている。
中医学を習った人はみんな知っていますが、視力は肝臓と関係があります。
近視、遠視、乱視、視野欠損、緑内障.白内障、涙が出なくて目が乾燥、涙が出すぎ…すべての目の不調は肝臓と関係が有る。
中医学でいう肝臓の働きは、とても幅広いです。西洋医学で言う、明暗差を識別するだけではない。
よく頭痛で眼の奥が痛い。という主訴を聞きますが、これも肝臓の調子が悪いからです。
道で見かける子供の近視。
まだ小さいのに、分厚いメガネをかけてるのが可愛そうです。
子供は大人みたいにゴミ食品を食べたのが少ない。目を使うゲームやり過ぎもない。読書し過ぎもないから肝臓の解毒作業は少なくて、元気にいるはずです。
なのに、なぜ子供の近視があるか?
ワクチン.抗生物質などの西洋薬。
これが原因です。
薬理学を教える先生は話したけど、(西洋医学の)薬品はみんな毒。体の解毒システムの腎臓と肝臓に影響が大きいです。
中医学の鍼灸.漢方薬の場合、肝臓を治すときは瀉法か補法か、2つあります。
肝臓が弱まったら補う。
肝臓は弱くなってないけど、毒素が溜まりすぎて処理にが追いつかない時は、外部から生薬を派遣して助ける。若しくは針でツボを刺激して、流れを良くして解毒作業にもっと力を入れる。
西洋薬は補うのは知っていますね。
少なくともビタミンA補給が分かる。
しかし、毒素の処理を助ける西洋薬は、まだ聞いたことがありません。
むしろ、たくさんの西洋薬の副作用は、肝不全.腎不全を起こします。
【▲ 肝不全、腎不全を引き起こす病院の薬 】
解剖学.病理学の知識は、人体実験から得ている
西洋医学を勉強した時、脳神経.脊椎神経の支配領域など見て、すごいな~こんな事まで分かるんだ!と思ってました。
例えばブロードマンの脳地図。
手指など敏感な感覚を持つ所の領域が大きい。
どうやって、この精密な地図が書けただろう?
長年の疑問は、専門学校の先生の講座で分かりました。
当時、教わったのは胸腺の知識。
胸腺はとても大事な免疫系で、赤ちゃんの命を守ります。
余談話で先生が言ったのは、「生まれたばかりの赤ちゃんは胸腺がないと何ヶ月で死亡。」
そして、先生は苦笑いしてました。
「なんで分かるだろう?そりゃーやってみたからでしょう。」
第二次大戦でナチスがどれだけ人体実験をしたか。ナチスだけではなく、旧日本軍.イタリアのムッソリーニ時代…
戦争中は残虐な人体実験も一番多かった時期。
ある意味で、西洋医学の生理学は人体実験を元にして確立されている。解剖学はなおさら。
今でも覚えているが、100年前のヨーロッパ解剖シーンを載せた本。鍼灸専門学校の授業中に見せてもらったけど、本当に気持ち悪かった。
今でも西洋医学の勉強はしているけど、この知識を誇り高きとは思わない。
今は、非人道的な人体実験がなくなっているように見えます。
しかし、形が変わっただけで主旨は変わってない。
昔は嫌な人でも捕まってきて、人体実験ができたし殺しもできた。
今は無理矢理しない。
その代わり餌を上げる。
少し多めのマネー。
「治験 バイト」で検索してみて下さい。たくさんの募集サイトがあります。
治験って何か?
露骨にいうと人体実験。
前に聞いた話。
骨折を治す薬の治験。
募集にきた人は、骨折した人とは限らない。
では、どうやって骨折治験のデータになるか。
わざわざ骨折させる。
車で踏み潰すか。
金属バットで殴るか。
その辺は分からない。
とにかく先に骨折させないと治験が始まらない。
その後、薬を飲ませて骨折が治るかどうかを確認する。
少しでも良くなったら、治験のデータになる。
折れたまま治らなかったら、最初に契約書を書いてるから訴えられない。(手術と同じ)
テレビ報道は、なぜ闇の医療世界を公にしないですか?
脾臓は大事な役割があるから、取っちゃうのはダメ!
脾臓は昔、あまり意味がない臓器だと言われました。
だから、摘出術があったのです。
今でも脾臓の病気で、切除することがあります。
例えば脾臓が破裂して、大出血になった時、再生不良性貧血(脾臓で赤血球を破壊するのが過激すぎて、脾臓そのまま摘出)。あとは、すい臓がんなど。
脾臓は西洋医学の理論では、最大のリンパ組織で免疫系の重役です。
病気になった時、西洋医学は脾臓の摘出術しかないと言うけど、これは西洋医学だからです。
再生不良性貧血なんかは、漢方薬の帰脾湯(きひとう)など治せるのはいろいろあります。臓器を取るなんて中医学はそんな粗暴な治療法はない。
脾臓がないと将来はどうなるか?
中医学の理論によると、
- 力が出ない。特に四肢の力がない
- ひどい食欲不振
- 極度に痩せる
将来的に患者さんは病気で死ぬんではなくて、食べられなくて痩せて衰弱して死にます。
正常な生理が始まるのは、14歳!
学校の授業中、生理に関して習ったのがあります。
統計データを元にしているか、初潮は10~15歳が正常だと言ってました。
あまり遅れると判断するのは、18歳以上。
中医学の理論では、正常な女の子であれば、14歳ピッタリで初潮がある。10歳でも、18歳でもない。
生理が早く来ると何がメリットがあるか?
草を引っ張って背伸びさせるのと同じ、寿命が短くなるだけです。
生理は女性の大事な健康サインなので、親としては注意深く見守るべき。
便通は毎日あるのが正常!
学校の授業で習ったのは、3日まで便が出ないのは正常。
中医学の理論では、1日でも出ないとダメです。
外部環境のせいで、たまに1日2日出ないのはまだ良いけど、何度も何度も繰り返すのは病気である。
大腸がんなど、最初は便秘症から始まっています。
便秘症の時から治せば、非常に治りやすいです。将来的に大腸がんにもなりません。
これがいわゆる未病を治す段階なのです。
3日に1回の便通で健康だと言うのか?
中医学では笑うしかない理論です。
日本の平均寿命に関して:健康的な寿命ではない
日本の平均寿命は確かに長いと思う。でも、世界一ではない。
そもそも平均寿命と言うのは、間違った計算の仕方。
平均寿命と似ている言葉があるので、これもぜひ覚えてほしいです。
健康寿命(健康的で長生きすること)
病気で苦しみながら、寝たきりで長年生きてる人。
記憶喪失になったまま、長年生きてる人…
日本にたくさんいるでしょう。
このような人を除いたら、日本の平均寿命はいくらだと思いますか?
ただの長生きではなくて、健康的に長生き。
年をとっても、介助いらないで一人で生活できる。そして、年を取り過ぎで、寝ている時に死ぬ。
これが皆さんの願い事ではないでしょうか?
将来的には平均寿命で計算するのではなく、健康寿命で計算されると思います。
盲腸(虫垂)は要らないものか?
盲腸炎になると、お医者さんはみんな切りたがる。
「盲腸はなくても大丈夫」だと言います。
しかし、本当に大丈夫なのか?
常識的に考えて下さい。
自然の神様が人間を作った時、要らないものを入れると思いますか?
古いかも知れませんが、以下の記事が参考になると思います。
西洋医学では激しい腹痛の盲腸炎は、切るしかないと言いますが、これは西洋医学だからからです。
中医学の漢方薬.鍼灸でも治療ができます。
特に鍼灸には、虫垂点だというツボがあります。
私はまだ経験したことがないので堂々と言えないですが、臨床経験がある先生の話だと、ツボを刺した瞬間に腹痛が消えるそうです。
すでに盲腸を切った人は仕方がないですが、自分の子には同じことをさせないで下さい。
人間に要らない臓器なんか、ありえません。
出産時の帝王切開は、本当に必要か?
最近、ネットで有名な弁護士タレントが子どもを産んで、切り口がめちゃくちゃ痛いニュースを見て、「なんて馬鹿なことをやったんだ」と思いました。
常識的に考えて下さい。
妊娠.出産は正常な生理現象で、病気ではないですよね?
だったら、今の痛みは何なんですか?
出産に伴う正常な、誰でもある痛みでしょうか?
前は病気ではなかったのに、今はめちゃくちゃ痛い思いをしてる。
逆に言うと、病院の帝王切開がなかったら、こんな痛みはないはず。
「帝王切開しなかったら、親子とも死んだかも知れない。」と言うそこのアナタ。
間に合わなくて、車中で子どもを産んだ女性は少なくありません。彼女らは帝王切開なんかしてない。
私が生まれた中国の田舎では、近くにお医者さん.病院がなくてみんな自然分娩(村にはサンパさんいる)でした。難産で赤ちゃんが死んだのは、ほとんど聞いたことがありません。
出産で親子とも死ぬかも知れない。
こんな危険な事を、誰がやりたがるでしょうか?
人工骨頭置換術は、30年しか持たない
針の学校の授業で先生が言ってました。
治療としては、人工骨頭置換術がある。
ただし、今のところ人工骨はせいぜい30年。(有効期間が30年)
だから、50代前には薦めないそうです。
40歳に手術を受けたら、人工骨は70歳でダメになる。
でも、70歳の時はすでに体力もないので、2度目の手術を受け入れる可能性がほぼない。その時は、寝たきりになるしか無い。
寝たきりになると廃用症候群が起きたら、死ぬ日まで遠くはない。
外傷で骨折し、人工骨頭置換術するのはまだ理解できる。
しかし、なんで外傷もないのに、骨がダメになったか?
西洋医学の先生に聞いてください。
「病院の薬は、肝臓と腎臓に負担をかけないのか?」
腎臓は中医学でいう、骨を作る臓器です。
腎臓を傷つけるのは、骨を溶かすのと同じ。
10年、20年も化学薬品を飲み続ければ、徐々に溶かして骨がもろくなる。少し転倒しただけで骨折。
これは正常な人間ではあり得ない。
人工骨頭置換術は素晴らしそうに見えるけど、なぜ自分が大腿骨頭壊死になったか?を皆さんに考えてほしいです。
(おわり)
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