父の糖尿病・皮むけ改善、母の胃酸逆流・膝痛、韓国のおばさんのヘルニア手術後のしびれを改善した親族たちの鍼灸記録(6/13)

家族の鍼治療シリーズ(全13話)のまとめページです。

腰痛・膝痛・坐骨神経痛・胃酸逆流・糖尿病・皮膚症状・尿閉など、 家族の多様な症状が鍼灸・漢方・整体でどう変化したのかを時系列で記録しています。

治療の効果、生活習慣の影響、手術後の難しさ、そして「縁」が支える治療の本質まで、 すべてを一つに整理した総まとめページです。

👉 シリーズ全体はこちら https://li-hari.net/sinzoku-hari-tiryou-13wa-matome

こんにちは、李哲です。

家族の鍼治療シリーズ第6話です。
今回は、父の糖尿病と手足の皮むけの原因母の膝痛・腰痛・胃酸逆流祖母の症状の停滞、 そして 韓国のおばさんのヘルニア手術後のしびれと痛みを中心に記録しています。

特に、手術で督脈が切断されたケースは、 鍼灸でも回復が難しくなる典型例です。 鍼の響き(得気)がどれほど重要なのかも、臨床の実例とともにまとめました。

前回の治療内容は以下をご覧ください。

✅️ この記事で分かること

1.父の糖尿病と尿の泡・手足の皮むけが改善し、原因が「陽気の漏洩」にあることが判明したこと
2.母の膝痛・腰痛・胃酸逆流が続き、逆流性食道炎の危険性と治療の重要性が明確になったこと
3.祖母の症状が停滞し、改善が進まないケースの特徴
4.韓国のおばさんのヘルニア手術後のしびれが残る理由(督脈切断による経絡の遮断)
5.鍼の響き(得気)が治療効果に不可欠であることを示す臨床例
6.手術・ブロック注射・浅刺しの鍼が、回復を妨げる典型例であること

目次

お父さん|糖尿病・尿の泡・皮むけの改善

治療の目的

施術日は2017年10月6日。

お父さんはお尻の筋肉の痛みと糖尿病、尿の泡が多いのを治すのが目的。

関連のツボはいつも刺してるのと同じ。 
手足の裏の皮が剥けるのが気になるので、涌泉穴と神門と大陵穴を追加。

左足裏の湧泉穴を白丸で囲み、白文字で「湧泉穴」と表記した画像。
湧泉穴の位置を示した写真。腎臓の働きを高め、足裏の熱や疲労を改善する要穴。

手足の鍼は、少し回した時にめちゃくちゃ響いて「手足がマヒする!回さなくていいよ!」とお父さんは笑ってました。

手足の裏の皮膚がむける原因(陽気の漏洩)

手足の裏の皮が剥けるのは、陽気の漏洩(内臓に貯蔵できなくて、外に溢れる事)が原因です。

お父さんは糖尿病が原因で、手足の裏の皮が剥けると言うけど、これは糖尿病が原因ではないのです。

長い間のインスリン注射で、内臓が冷えているので、陽気(エネルギー)が内臓に入ることができなくて、外に溢れている。だから、手足が異常に熱くなり、皮が剥けるのです。

アメリカの漢方医も腎機能低下の時、皮膚が乾燥してかゆい症状が出ると話しました。詳細は以下をご覧下さい。

お母さん|膝痛・腰痛・胃酸逆流

お母さんは、膝痛・腰痛・ゲップが多いのを治すのが目的。

ゲップが多いのは、逆流性食道炎が原因です。

胃酸逆流を治さないと、いずれか胃がん膵臓がん、食道がんなどになります。

胃酸逆流を治すのは、中脘、上脘、下脘、内関。
膝痛は膝五鍼。 
腰痛は腎兪と大腸兪、京門、束骨など。

🔎合わせて読みたい:「永遠に治らない」と言われた逆流性食道炎、足つぼ整体で劇的改善した症例

おばあちゃん|症状は大きな進歩なし

おばあちゃんの症状も、お母さんと似ているので、刺したツボは同じ。特に新しい進歩はなかったです。

以前より歩けるようになったのに気づかない親

お母さんとお父さんは、かんじんな痛みが完全に治らなくて、「鍼を続けても意味があるのかな?」と嘆いてました。

隣の3番目のおばさんは、「鍼をしたから旅行先でたくさん歩けたでしょう?」と話しました。

お父さんも頷いて話しました。
「確かに以前は100mも歩けなかったけど、今回はかなり歩けたような気がする」

3番目のおばさん|膝痛は改善、便秘は漢方で解消

3番目のおばさんの症状は、膝痛と腰痛。
膝痛は鍼をしてから、前より良いそうです。

腰痛はあまり変わらない。
(2~3日前から腎臓強化の為に、八味地黄丸も飲み始めた)

日本の八味地黄丸の外装パッケージ。金色の背景に黒地で「八味地黄丸」と書かれている。
腎臓を補う代表的な漢方薬・八味地黄丸。腰痛や足の冷え、排尿トラブルの改善に使われる。

便秘は麻子仁丸を飲んでから、毎朝便通があるみたいです。
寝る前に30粒飲んだだけで、翌日便通があると喜んでいました。1日2回飲むと下痢になるので、1回だけ飲んでいるそうです。

麻子仁丸でどんなべんpを治せるのか、詳しい解説は以下をご覧くだい。

韓国のおばさん|ヘルニア手術後のしびれと痛み

手術しても痛みとしびれが残る理由

韓国のおばさん。
初めて私の鍼を受けるので、病気の前後の症状を詳しく説明しようと思います。

韓国のおばさんは、腰痛とお尻から足までのしびれで、韓国でヘルニア手術を受けました。残念ながら、手術を受けてもしびれは著しく変わらない。(少しは減ったそうです。)

前は歩くのも大変だったけど、今は1時間くらい歩ける。ただし、お尻から足までのしびれ、痛みはまだある。

当院はヘルニアを治した症例は何個もあります。以下は1つ、参考にしてください。

お灸の痕が多すぎて驚いた

韓国のおばさんは、韓国で鍼とお灸をたくさんしたそうです。

お尻の環跳穴に刺す時、私はビックリしました。
腰とお尻の周りには、白い水疱の跡がたくさんある!

聞いてみたら、お灸をした痕だそうです。
あまりにも悲惨な痕で、私は苦笑いするしかなかったです。

お灸は集中攻撃、一か所もしくは数カ所にたくさんすえるのが原則です。
「こんなに大量の所にお灸をして、どうするの?」と韓国の鍼灸医に聞きたかったです。

韓国での鍼灸は響きが弱く効果が出ない

韓国のおばさんは、韓国でいわゆる鍼灸医のところに行ってみたそうです。中国の名医から教わったらしい。中国鍼を使っているので、施術も痛いそうです。

しかし、響きというより痛い。鍼をねじりながら入れるのが痛い。

ほかの鍼灸医にも行ってみたけど、響きもあまりなく、鍼はすごく浅めに刺すので、触ると鍼が倒れる。

鍼のやり方はいろいろあると思います。効果があれば、浅めでも深めでも関係ないですが、明らかに韓国のおばさんの痛み.しびれは改善されてない。

ステンレス製の皿に4本の鍼が平行に並び、背景に黄色い花と緑の葉がぼんやり写っている画像。
鍼の太さや種類を示すイメージ写真。浅刺し・深刺しなど施術方法の違いを説明する際に使用。

手術で督脈が切断されると回復が難しい

韓国のおばさんの腰には、10cm以上の手術の傷痕が残っていました。ちょうど命門から垂直に下まで(真ん中の脊柱に)、切った痕が見える。

これを見て、ニハイシャ先生1の言葉を思い出しました。
腰椎ヘルニアなどで手術を受けると、回復はとても時間がかかる。もしくは治せない。

何故かと言うと、腰の真ん中(鍼灸でいう督脈)を傷つけているから。

鍼は左を刺して、右の症状を治すのが一般的。
真ん中をメスで切っているので経絡が切られ、左を刺しても刺激が右まで行かなくなるのです。

もともと、腰椎ヘルニアは治しやすいもの。一つの症例として、以下を参考にしてください。


西洋医学の手術は、治せないくせに、あとから治療しようとする鍼灸医の邪魔をするのです。時間をかければ、治ると思いますが、どれだけ時間がかかるかは分からない。

ブロック注射が治療にならない理由

韓国のおばさんは日本に来る前に、歩けなくなるのが怖くてブロック注射もしてきたそうです。

私はおばさんに話しました。
「ブロック注射は鎮痛剤で神経をマヒさせるもの。鎮痛剤が切れたら、しびれと痛みはまだ再発します」

体内環境は何も変わってない。
ただ、神経をマヒして、痛みを感じさせないだけ。
これが治療だと言えるでしょうか?

ブロック注射の危険性は以下の記事でも討論しました。参考になると幸いです。

刺したツボと響きの反応

韓国のおばさんに刺したのは、割りと少ないツボ。

横向きでは環跳1箇所のみ。
3補3瀉で、すぐ鍼を抜いた。

うつ伏せでは腎兪と大腸兪、京門。
(刺さなくてもいいけど、滋養強壮効果があるので)

仰向けでは後渓、束骨、陽陵泉穴、足臨泣。

以上の4つこそ、メインの治療ツボです。

環跳は刺して回した時、足先まで電気が走ったと言ってました。
後渓、陽陵泉穴などは響きが強くて声が出たけど、このくらい響かないと効かないと言って我慢してました。

鍼の響きに関して、臨床では様々な患者さんからいろんな報告をいただいています。以下、まとめた記事があるので、参考になると幸いです

鍼治療で響きが必要な理由

韓国の鍼灸をたくさん受けたけど、こんなに強い響きはなかったそうです。

私が使う針は直径0.25cmがメインで、それほど太い鍼ではない。日本の鍼灸学校で多く使われている3番鍼は、直径0.20cmです。

韓国でもおそらく同じ太さだと思いますが、おそらくただ刺すだけで、回したりしないでしょう。

回して響きを作らないと、気が流れないと言います。
鍼は響きがあってからこそ、治療につながるのです。

響きに関しては、以下の記事で詳しく解説しました。参考になると幸いです。

もちろん、響きがあれば何でも治せる意味ではない。正しいツボの組み合わせが更に必要。しかし、響きがない場合は、効き目がないと言われています。

極少数、神経が鈍くて響きが感じない。でも、効果はある人は別話です。

韓国のおばさんは、全部の鍼を抜いたあと、まだ手足に響きが残っていて変な感じだと言ってました。鍼を抜いたあと、感覚が残るのは仕方ない。「少し動けばすぐ戻る」と教えました。

韓国のおばさんは、手術で真ん中の督脈を切っているので、韓国に帰るまでの2週間で治せないかも知れません。でも、なるべく針ができる時には、やってみます。

完全には治らなくても、痛みとしびれが少しでも減ったら、やり甲斐があるので。

次は10月9日に全員の施術をするつもり。

↓続きの記事↓

腰痛を改善したほかの症例

🔗妊活・腰痛・冷え性が同時に改善した例

🔗腰痛、坐骨が痛い、咳と血痰が出るのが鍼と漢方薬で治った例

🔗仰向けで腰が痛いのは鍼灸4回で改善した例

🔗腎兪・大腸兪が効かず委中で改善した腰痛症例

🔗慢性腰痛・便秘・睡眠障害が改善した症例

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腰痛・膝痛・坐骨神経痛・胃酸逆流・糖尿病・皮膚症状・尿閉など、 家族の多様な症状が鍼灸・漢方・整体でどう変化したのかを時系列で記録しています。

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👉 シリーズ全体はこちら https://li-hari.net/sinzoku-hari-tiryou-13wa-matome

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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