子宮がんと中耳炎を治したいおばさん|鍼治療1回目の記録

子宮がんの不調、中耳炎で音が聞こえない、膝裏の激痛、腰痛、目の奥の痛み…。 複数のつらい症状を抱えたおばさんが来院されました。

前回の治療で歩けないほどの膝裏痛はほぼ消失。 今回は「子宮がんの不調」と「中耳炎による難聴」を中心に治したいとのこと。

鍼を刺す場所は“痛い所ではなく反対側”。 その理由と、治療後に起きた体の変化を記録します。

✅️ この記事で分かること

1.子宮がん・中耳炎・膝裏痛など複数症状に対する鍼治療1回目の変化
2.痛い所を刺さない「繆刺(びゅうし)」の理由
3.使用したツボと施術の流れ
4.お腹が温かくなる・水疱が消えるなどの体の反応
5.中耳炎で音が聞こえない状態の背景

目次

来院時の症状|子宮がんの不調と中耳炎、膝裏痛

こんにちは、李哲です。
今日は私の鍼治療記録です。
患者さんは、2番めのおばさん。

2017/06/27。

おばさんは普通に歩いて入ってきたので、私も嬉しかったです。

先週土曜日のひどい膝裏の痛みは、ほぼ消えて少しだけ残っている。3日前の治療内容は以下の記事をご覧ください。

おばさんが話したのは、今日から主に治したいのは、子宮がんと中耳炎。あと、右膝のうらが痛くて歩く時にカバーしたせいなのか、右腰も広い範囲で痛い。スマホと本を読みすぎたのか、かなり前から目の裏が痛い。

今回の鍼治療で選んだツボ

今日は違うツボを選びました。

うつ伏せで刺したのは申脈(左)、跗陽(左)、束骨(左)。腎兪、大腸兪、京門。

これは全部、右腰痛と膝裏の痛みのためです。

仰向けでは、関元。中極。子宮(奇穴、中極外3寸)。中脘。巨闕。復溜。太衝。曲池。太陽穴。耳周りの聴宮、聴会、耳門。

仰向けでの鍼は、ほとんど中耳炎と子宮がんのためです。

痛い所を刺さない理由|繆刺(びゅうし)とは?

おばさんは、「なぜ左ばかり刺すの?痛い右の所は直接に刺さない?」と質問がありました。

私はおばさんに説明しました。
「右が痛いから、左を刺します。」

鍼灸の流派でやり方が違うかも知れませんが、私が習ったのは反対側を刺します。

この“痛い所を刺さずに治す方法”は、2000年前の医学書『黄帝内経』が最初に体系化した「繆刺(びゅうし)」という技法です。

左手が痛かったら左手の痛い所をを刺す。
鍼灸がこんなやり方だったら、ツボを勉強する必要が無いと思います。

施術の様子と使用したツボ一覧(画像あり)

以下は足と腰に刺した画像。
お腹は撮り忘れました。
次回は忘れず撮ります。

2枚目は腰に刺した鍼ですが、よく見れば鍼周りがピンク色になっているのが分かります。これがいわゆる「得気」(とっき)

得気が顕著であればあるほど、治療効果が高いです。

左足の申脈・束骨・跗陽に刺した鍼の施術写真。足外側に並ぶ3本の鍼が写っている。
左足の申脈・束骨・跗陽に刺した鍼。痛む右側ではなく、反対側を使う「繆刺」の一例。

うつ伏せの患者の腰部に腎兪・大腸兪・京門へ刺した鍼。鍼の周囲がピンク色に反応し、強い得気が出ている様子。
腎兪・大腸兪・京門に刺した鍼。鍼周囲がピンク色になり、気がしっかり集まった強い得気の反応が見られる。

お腹が暖かくなり、白い水疱が消えた理由

面白いのは、お腹は先日刺した時、鍼の周りに白い水泡ができたけど、今日はちゃんとピンク色になっていたこと。これは水毒が減って、ちゃんと気が集まっていることです。とても良い兆候。

針を取る時に、お腹を触ってみたら温かい。

おばさんに確認してみたら、おばさんも「確かに前より温かいね~」と言ってました。

中耳炎で音楽の聞こえないおばさん

私が一つ気になったのは、おばさんはお店に流れている音楽が聞こえない事。何か音がするのは分かるけど、どんな音かは分からない。

慢性的な中耳炎で、聴力までだいぶ落ちていたのです。

本当にお気の毒です。
中耳炎なんか簡単に治せるのに…

次回に変化の報告があったら、また書きます。

↓続きの記事↓

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