こんにちは。李哲です。
中国での鍼灸・漢方治療の記録を早く完成しようと思ったけど、この前中国の親に電話した時、とても残念なニュースを聞きました。
前回の記事で書いた、腎臓結石と痛風のお爺ちゃんがなくなったのです。私が親に電話した2日前、脳出血でその日になくなったそうです。
関わりが深い親戚ではないけど、この話を聞いた時の空しさは言葉で表現できなかったです。今年の1月に会ったばかりで、3ヶ月も経ってないのに。あっという間に亡くなるなんて、「本当に人間の命は軽いな…」と嘆くしかなかったです。
ほかの人は、「もう歳だから仕方ないよ!」と言うかも知れませんが、私はそう思いません。
病気は治せるのに、間違った医学を選んだから、残念な結果になったわけです。
長年看病した子供たち。
そして、痛みに苦しみ続いたお爺ちゃん。
死んだことで解放されたかも知れませんが、精神的の苦しみと悲しみは簡単に消えないです。
今でも覚えてますが、お爺ちゃんは私が書いてあげた処方を、宝物みたいに大事に上着のポケットに入れてました。そして、「漢方薬局に行けるようになったら、買ってきて飲む」と話してました。
しかし、当時私が思ったのは、お爺ちゃんもお婆ちゃんもちゃんと歩けないのに、どうやって漢方薬局まで歩いて行くるだろう…
3ヶ月も経たないうちに、
こんな残念な結果になりました。
きっと何の漢方も飲めないまま、亡くなったでしょう。
最近、妹の旦那さんの親戚が癌細胞が骨と脳に転移して、抗がん剤を受けるそうでした。
私が「もし良ければ漢方処方を書いてあげるよ」と話したら、「要らない」と返事が来たのでそのまま承りました。
助けようとしても、相手が分かってくれない。
「漢方と鍼灸が効くよ!」と声が枯れるまで説得しても、片耳から流してしまう。
同じ治療法で死んだ人がたくさんいても、「主流」になっている西洋医学の治療を受ける。
なぜか世の中は、残念な事だらけです。
昔は「縁」という言葉は鼻くそだと思ったけど、今は改めて考えるようになりました。
中国語には、「佛只渡有縁人」の言葉があります。
その意味は、仏様は縁がある人だけ助けることができる。
中国では「縁」の代わりに、「貴人」もよく言います。
人との出会いで、自分の考え方が変わり、選択肢が変わる。
その人を「貴人」だと言います。
縁があるから、「貴人」に会えるわけです。
特に医療の現場で「縁」というのは、生と死の境界を決めるもの。
縁がなかったら、そのまま屠殺場に送られる。
縁があれば、貴人に会えば、自分の念が変わって正しい選択肢を選んで、最終的に生き残るわけです。
追記:
当院の一人の女性患者さん。
彼女はお爺ちゃんの記事を見て、その中の漢方:猪苓湯 を覚えたそうです。
彼女の旦那さんが、昔から腎臓結石があるから。
そして、旦那さんが結石の再発で痛くて死にそうだった日に、自ら漢方薬局に行って「猪苓湯 をください!」と話しました。
漢方薬局の先生は、善意でほかの漢方もすすめたけど、彼女はオススメを聞かないで「猪苓湯 だけください!」と決めたのです。
旦那さんは漢方を飲んだその日、大量の小便が出て痛みがなくなり、次の日は石も出ました。尿道から石が出るのは、患者本人が分かります。
そして、旦那さんがびっくりしたのは、長年の下痢まで治っちゃいました。
彼女が分析したのは、「恐らく腸の中の余計な水が出たから、下痢が治ったでしょう。」正直、彼女の勇気と選択する知恵に感服しました。
猪苓湯で尿路結石、腎臓結石を治した症例はたくさんあります。以下はもう一つの例、参考になると幸いです。
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