1ヶ月続く頭痛・歯が痛い・足が痛い症状は、10日くらいの漢方薬で治った

1ヶ月も続くこめかみの激痛で寝不足…。
CTで脳梗塞疑いと言われたのに、入院を拒否して漢方を試したら、わずか3日で頭痛が消え、食欲も睡眠も劇的に回復した56歳女性の話です。

1ヶ月続くこめかみの頭痛で苦しむ56歳女性がベッドで右腕をおでこに当てて寝ている様子
1ヶ月以上続く両こめかみ(太陽穴)の頭痛に悩まされる56歳女性。漢方治療前に撮影されたイメージです。
目次

頭痛が1ヶ月も続く患者さん

患者さんは56歳の女性。
68kg、150cm。肥満体型。

初診日は2008年7月16日。
主訴はこの1ヶ月、頭痛がある。

漢方薬の「脳心舒」を飲んで少し緩和。昨日12時まで寝てあとは、頭痛がひどくて寝れてない。主に両こめかみ、太陽穴あたりが痛い。

主治医の独り言:夜12時は胆経の活発する時間帯。胆経の頭痛であるのが確認できた

今日、地元の病院に行ってCTと心電図検査をしたら、心電図は正常。CT検査では軽い脳梗塞が疑われるので、入院治療を勧められましたが、患者さんは入院したくないので、漢方薬を試しにきました。

李哲の補足説明:
こめかみが痛い偏頭痛は、漢方薬はもちろん鍼灸だけでも効果があります。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

🔗両こめかみが痛いのは1回で著しく改善、生理痛が段々減るのが分かって嬉しい!

中医学の問診

1.睡眠:
この1ヶ月、毎晩9時に寝て夜中の2~3時に起きた後は朝まで寝れない。

主治医の独り言:長期的に肝経の活発する時間帯に起きるのは、肝経がやられた証拠。 

2.食欲:
お腹が空かない。
毎食は茶碗1杯分。
以前は2杯分を食べた。
特に食べたいものはない。

関連記事:お腹が空かないのは脾胃の病気。お昼にはお腹が空いて、グーグー鳴る原因も解釈します。

3.大便:
1日1回。
朝方に出る。

4.小便:
薄い黄色で、1日4~5回。

5.喉が渇く:
喉が渇かない。でもちゃんと温かい水は飲む。

6.寒熱:
身体が熱いと感じる。手足は温かい。
でも、娘さんが触ると冷たいと言ってました。

関連記事:手足が冷たい原因は心臓の弱さ?末端冷え性を中医学で早期治療【鍼灸の効果】

7.汗:
汗が出やすい。

8.体力、精神状態:
体力はある方で、疲れはしない。

9.月経:
今年で56歳。
閉経したのは3~4年前。

初診:加味温胆湯の処方と弁証

処方箋:
加味温胆湯(カミウンタントウ)

半夏9
柴胡12
竹茹(チクジョ)9
玉竹9
黄芩9
白芍9
勾騰9
甘草3
生姜3切り
ナツメ4個
川窮9
茯苓9
白朮9
(単位はグラム)

漢方薬の頭痛治療に欠かせない生薬・川芎(センキュウ)のスライス。木の板に並べられた乾燥した根茎
頭痛に必ず処方される生薬「川芎(センキュウ)」。血行を促進し、こめかみや太陽穴の痛みを和らげる効果が期待されます。


7杯の水(1400ml)で、3杯(600ml)になるまで煮詰める。朝昼晩、食後に温めて飲む。3日分を処方しました。

2回目:頭痛消失・睡眠改善・食欲アップ

2008年7月18日。
2回目の診察で、自覚症状の変化は以下の通り。

1.頭痛は消えた。
睡眠は良くなり、夜9時から朝の4時まで寝れる。
途中で1回トイレに行くけど、またすぐ寝られる。

2.もともとあった右膝の内側が痛かったけど、今朝見たら右膝後ろの膀胱経に痛みがある。

3.もともと下歯の痛みがあったけど、昼はあまり痛くない、夜寝る時に比較的に痛い

主治医の独り言:
たまに患者さんは漢方薬の効果を認めた時に、やっとほかの症状も教えてくれる

4.右耳の後ろ、胆経の所が昨日の午後たまに痛かったけど、夜になってから今まで痛くなってない。

5.食欲が増えて、1.5杯のご飯が食べられる。
6.水を飲む量が、前より減っている。
7.精神状態は漢方薬を飲む前より良い。

処方箋:
半夏9
柴胡12
竹茹(チクジョ)9
玉竹9
黄芩9
白芍9
勾騰9
甘草3
生姜3切り
ナツメ4個
川窮9
茯苓9
白朮9
牛膝9
桂枝9
(単位はグラム)

7杯の水(1400ml)で、3杯(600ml)になるまで煮詰める。朝昼晩、食後に温めて飲む。5日分を処方しました。

李哲の補足説明:
漢方薬で食欲不振が治り米が美味しくなったのは、ほかの漢方医の症例にも出ています。以下の記事、参考にしてください。

🔗食欲不振は参苓白朮散をアレンジした1杯で治り、ご飯がめちゃくちゃ美味しくなった。わき腹が張るのも飲んだ瞬間に治った。

3回目:足の痛みが増すが食欲さらに向上

三回目の診察、2008年7月24日。

1.右膝の後ろの膀胱経の痛みは、前より増えた。
2.右下の歯の痛みは、変化なし。
3.食欲が更に良くなり、2杯のご飯が食べられる。

問診:
私「膝後ろの痛みはどんな痛みですか?皮膚の痛み?筋肉痛?骨の痛み?筋の痛み?」
患者さん「筋の痛み。」

痛みの場所は具体的に言うと、委中穴から下3寸の所まで。膀胱経の痛みは葛根湯かっこんとうを追加。筋は肝臓が司るので、延胡索で痛みを緩和し、女貞子で肝臓を潤うようにしました。

李哲の補足説明:
葛根湯かっこんとうは風邪の漢方薬として有名です。それ以外、背中の痛みなど膀胱経のトラブルを解決するのも得意。葛根湯かっこんとうが風邪を治せる仕組み・理由は以下の記事で詳しく説明しているので、どうぞご覧ください。

🔗葛根湯はなぜ風邪を治せるのか?その仕組みと原理を分析。

処方箋は以下の通り。

柴胡12
竹茹(チクジョ)9
黄芩9
勾騰9
白芍30
炙甘草9
生姜3切り
ナツメ4個
葛根20
延胡索9
女貞子9
(単位はグラム)
7杯の水(1400ml)で、3杯(600ml)になるまで煮詰める。朝昼晩、食後に温めて飲む。5日分を処方しました。

肝を潤す生薬・女貞子(ジョテイシ)。丸い木の容器に入った黒っぽい乾燥果実
3回目の処方で追加された生薬「女貞子(ジョテイシ)」。肝を養い、筋の痛みを和らげる効果があります。

4回目:頭痛・歯痛完治、足の痛み8割改善で終了

患者さんの報告:
頭痛と歯の痛みは消え、足の痛みは8割治った。

続けて同じ漢方薬を2日分処方して、完治しました。

弟子 黒天使 敬書

倪海厦(ニハイシャ)の先生の評価

この学生は人紀クラスのDVDで勉強しただけで、こんなレベルが高いです。弁証法が正確だけではなく、処方箋も百発百中。

彼はまだ中医薬大学の学生で卒業してないけど、将来は必ず素晴らしい経方の先生になるでしょう。

こんな素晴らしい弟子が経方家の列に参加してくれて、とても嬉しいです。将来の成績はきっと計り知れないと思います。

※中医学の第一人者、アメリカの著名な中医学先生、倪海厦(ニハイシャ)先生1の弟子が書いた治療例、頭痛,牙痛,腳痛(網診)を李哲が完全翻訳しました。

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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