ED(勃起不全)が鍼灸で治って、今度は胸の痛みで治療
こんにちは。李哲です。
この前、久しぶりに一人の男性が来ました。以下の記事で書いた男性です。
彼が言うのは、「EDはもう治りました。今日来たのは胸がたまに痛くなるから。」
彼の状況は、私がよく知っています。
仕事の過労とイライラで、心臓が疲れている。よく休んでイライラしなければ、鍼だけでも胸が痛いのはすぐ治る。
これは朝飯前なので、ここでは話しません。
今日話したいのは、皆さんが注意してないもの。
重い病気を治すときは、性行為の回数を極力に減らすことです。
「精子は毎週使わないと古くなるから、体に悪い」というのは、デタラメ説!
この男性、以前鍼治療する時に私は条件を言ったことがあります。
「鍼治療中は、なるべく性行為は止めてください」
男性は私の話を聞いて、すごい笑ってました。
「え???毎週使わないと身体に悪いと聞きましたけど?」
腎臓を養うためにエネルギーを節約するのが必要。腎精(外に出ると精液)はとても貴重なエネルギーなので、更に節約しないといけない… …などなど説明しました。

病気治療中に性行為を減らすのは、正しい節約術
ちゃんと守ったかどうか分かりませんが、今の状況を見るかぎり、とりあえず大丈夫そうです。
前回、中医師:鄭智城先生の記事を翻訳したのも参考になるので、一度見てください。
140歳まで生きた漢方医がオススメした、各年齢別の性行為回数
唐・孫思邈(そんしばく)の話をすると言ったので、今日はその文章を載せました。以下は中国語の引用文です。
人年二十者四日一泄,三十者八日一泄,四十者十六日一泄,五十者二十日一泄,六十者閉精勿泄,若体力强壮者一月一泄。
上文を直訳すると、
20代は4日に1回房事(性行為)すれば良い。
30代は8日に1回すれば良い。
40代は16日に1回すれば良い。
50代は20日に1回すれば良い。
60歳は房事(性行為)はしない。
体力が強い年寄りは、1ヶ月に1回房事(性行為)して良い。
1000年前の論文なので、現代になっても正しいとは言えませんが、少なくとも参考になります。
唐・孫思邈(そんしばく)は140歳まで生きた漢方医なので、説得力はありますよ。
自分の体が強いと信じ込んで、無茶なことはしないでください。40歳を過ぎてから後悔しても、取り戻しができません。
1週間に2~3回しないと、精子が古くなるから体に悪い。
バカげた西洋医学の理論には、もう笑うしかない。
西洋医学が正しいなら、ヨガ・気功など修行する人はみんな体が悪い事ですよね?インドでは90歳近くの禁欲主義のおじいちゃんが子供を授かって、テレビに出たのを覚えています。先生たちは90歳になっても、子供が作れそうですか?
中医学の大先生が、どのように解釈しているのか、以下をご覧ください。
“人年四十已下多有放恣,四十已上即顿觉力气一时衰退。衰退既至,众病蜂起,久而不治,遂至不救。所以彭祖曰:’
以人疗人,真得其真,故年至四十,须识房中之术’。” 『备急千金要方·卷二十七·房中补益』より
上文を簡単に翻訳します。
40歳前は肉欲に溺れると、40歳以後は一気に気力減退の症状が出る。
いろんな病気が寄ってきて、長い間治らないしそのまま死ぬ。
だから40歳前には、「房中術」を知る必要がある。
日本語で書いたほかの方がいたので、引用させていただきます。
私の古典(14)『養生訓』
腎臓が強ければ、ED(ぼっき不全)にならない
生殖機能は腎臓の気(エネルギー、パワー)が管理しています。腎臓の気が強ければ、生殖機能が強い、ED(ぼっき不全)にもなりません。
残念ながら、性機能が強いはずの今の20代、30代でぼっき不全になった方がいます。環境汚染、過労などの影響もありますが、主な原因は西洋薬の飲みすぎて腎臓が壊れたからです。
ビタミン剤、サプリメント、高血圧の薬、コレステロールを下げる薬、鎮痛剤、抗生物質、ワクチン…どれが肝臓と腎臓に負担をかけないでしょうか?
ED(ぼっき不全)の男性を減らす為、つまり最良の予防策は、ワクチン・西洋薬から離れることです。
性行為はエネルギー消耗が激しいので、治療の進展が遅れる
なぜ病気治療中は、性行為を節する必要があるのかを説明したいと思います。
自然的に人は年齢と共に、腎臓は弱くなります。年齢と共に逆に強くなる人はいません。陰陽五行論でいうと、腎臓は各臓器の源・木の根っこになるところ。ほぼすべての臓器にパワー(エネルギー)を提供します。
何かしら病気になった時は、腎臓はさらに修復するためのエネルギーを提供しないといけない。
病気になった所を修復にエネルギーを使おうとした時、欲望に溺れて腎臓のパワーを性行為に使うと、腎臓のエネルギーは赤字になります。正常な修復作業が遅れるもしくは停滞して、いつになっても治らないのです。
ほかの病気は特に禁止してないけど、腎機能低下の患者さんを治療する時は、房事を節するように忠告します。
例えばED(勃起不全)、頻尿、尿が出ない、聴力低下、膝痛、腰痛などがある患者は、しばらく房事(性行為)を禁止です。
病気治療の時は、エネルギーを集中して早く回復するのを目指す。
体調が良くなったあとは、腎臓のパワーをどこに使うかはあなたの自由です。
(おわり)
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