こんにちは、李哲です。
簡単な鍼治療例を紹介します。
以前、同じ腰痛だけど違うツボで治す理由を書きました。詳細は以下をご覧ください。
中医学の経絡理論から見ると、腰を上下縦に走るのは足太陽膀胱経と真ん中の督脈です。一般的には腰の両側が痛い人が多い、つまり膀胱経。極たまに、真ん中の背骨の一ヶ所が痛い方がいます。つまり督脈。
今日話したいのは3番目の腰痛、「夾脊痛」。
真ん中の腰骨ではない。腰の両側でもない。ちょうどその間にある、腰骨の際にある凹みのところが痛いのです。鍼灸理論ではこの痛みを『夾脊痛』と言います。脊椎のサイド外側5分の所に、奇穴の華佗夾脊穴があるから。
日本人の鍼灸師が、詳しく説明したのがあったので引用します。興味がある方はどうぞご覧ください。
患者さんが腰が痛いと訴えるとき、『夾脊痛』はどう判断するのか?
簡単です。
患者さんが痛い場所を、指で指してくれるから。
レントゲンを撮る必要もない。
(レントゲン撮っても腰痛は治らないのに、なんで被曝までしますかね?)
治療のツボは、足三里と◯◯ツボが必要。◯◯は特別なツボではないけど、ニハイシャ先生1から教わったものなので、こちらでは公表しません。
一人の女性。60代。
たまたま『夾脊痛』があったけど、2回刺したら治りました。
膀胱経の実証、虚証、もしくはこの『夾脊痛』。どちらにせよ、1~2回で痛みが緩和・消失します。内臓の腎臓からくる腰痛は、もっと回数がかかりますが、それでも鍼治療と共に痛みはどんどん減ります。腰痛で困っている方、ぜひ鍼治療を試してください。
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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