こんにちは、李哲です。
ニハイシャ先生1の弟子、楊貞先生の治療例5を翻訳しました。前回の記事は以下をご覧んください。
患者さんは32歳の女性、小柄の体型。
両側のほっぺ、頸部に多発性の赤い湿疹(ニキビみたいなもの)ができて4ヶ月。様々な治療をしたけど効果がありません。
昨日は風邪を引いて咳をしていました。
生理周期は35~36日。生理の出血は10日も続く。出血は赤黒くて、血の塊が出る。出血量は一般的。最近の生理はお腹の痛みがありました。生理前は胸が張る。以前は卵巣腫瘍があったけど、5年前に帝王切開術のとき、腫瘍も一緒に切りました。
睡眠はまだ良い。ただし、夢が多くて昼間は体力なくて倦怠感で眠い。
食欲は良い、温かい飲み物をほしがる。
汗が出ない。
上半身は暑がりで、下半身は寒がり。
舌苔は薄い黄色で乾いている。舌の先は赤い、脈は浮緊、少し速い。手とおでこは温かい。
診断
●裏寒
●表証も兼ねている。
処方箋(単位は銭)
桂枝3,芍薬5、生姜2切り、炙甘草3、麻黄3,加工したトリカブト(附子)6、細辛2、◯◯3、◯◯3、黄連2、黄芩3、アギョウ3(3袋に分けて、毎回飲む時に1袋を溶かして飲む)、艾葉3、杏仁3、薏苡仁5、茯苓5、白朮3、◯◯3、◯◯3、◯◯3、◯◯3。
2週間飲んだあとの報告は、顔と首の赤いニキビが出なくなった。もとのニキビは消えつつあります。
今度の生理は32日目で来て、6日で出血が終わり。
生理中の腹痛はなくなり、足も暖かくなりました。
以下は次の症例です。
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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