胃切除後のダンピング症候群、お腹が空くと手が震える、頻尿、尿が我慢できない、性的機能がなくなった男性、1ヶ月の漢方薬で著しく改善した例

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こんにちは、李哲です。
ニハイシャ先生1の弟子、楊貞(やんじぇん)先生の治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先はこちら

全文が長いので各症例につき、一つの記事にしました。 今日紹介するのは治療例1(全部の症例は合計10個)。西洋医学の手術後、体調がめちゃくちゃ悪くなった男性、わずか1ヶ月で著しく改善した例です。

楊貞先生の紹介

楊貞(やんじぇん)先生はもともと、中国の病院で20年以上勤務してました。縁があって、ニハイシャ先生の中医学を学び、ニハイシャ先生の診療所で何年も研修。

楊貞(やんじぇん)先生は今、河南省通許県人民医院で、数百人の西洋医学の主治医たちに中医学を教えています。通許県人民医院は、ベッド数1200の大型病院。

西洋医学の治療効果が低くて院長先生が頭を抱えたところ、知人が楊貞先生を紹介してくれました。院長先生は半信半疑の気持ちで、とりあえず30人の主治医を選んで、楊貞先生のもとで中医学を勉強させました。

そしたら、研修わずか3ヶ月の間に、今まで治せなかった様々な病気が治り、主治医たちも患者さんたちも大喜び。院長先生は治療効果にすごい喜んで、さらに100人の主治医を研修に行かせました。

それだけではなくて、病院の看護師・主治医全員に中医学を勉強させるように指示を出し、政府の力を借りて新しい病棟と中医学の研修基地を作り、ニハイシャ先生の中医学を普及しようとしています。

研修基地の開幕式にはニハイシャ先生の弟子、アメリカの開業医:李宗恩博士を特別に招待して、主治医たちに3時間を講演会をしました。

真ん中の人が李宗恩博士。

真ん中の人が李宗恩博士。

後ろ、左から5番目の女性が楊貞先生

後ろ、左から5番目の女性が楊貞先生

中国政府は今中医学の普及に力を入れているので、これも一つの起爆剤になるでしょう。楊貞先生の努力で、もっとたくさんの患者さんが救われ、本物の中医学が広がる事を願います。

ニュースの具体的な内容・画像は、以下(中国語)をご覧ください。楊貞先生と李宗恩博士の画像も、西醫轉中醫 蛻變的開始 – 當張仲景遇上史丹佛から借りています。

倪海厦(ニハイシャ)先生の有名な弟子:楊貞先生の画像。

倪海厦(ニハイシャ)先生の有名な弟子:楊貞先生の画像。

手術後、一直線で体調が悪くなった患者

男性、50歳、痩せ型。2001年胃の出血で大部分の胃を切除。しかし、一回目の手術はミスがあり、2回めの手術で穴を埋めたのです。手術後、彼の体調は一直線で落ちました。

彼は以前、特殊部隊の一員で、とても良い体と意志力があります。
ただ、食事が不規則で胃の出血が起きたのです。当時は手術しなくても大丈夫でした、何故かと言うと出血は止まっていたから。

患者さんの諸症状と中医学の診断

症状:
すぐお腹が空く。
お腹が空いた時に、すぐ食べないと動悸・冷や汗をかくなどのダンピング症候群(低血糖症状)が起きます。食欲はまだ良いけど、食べる量がとても少ない

頻尿。
尿意があったとき、1秒も待てない。
1回の尿量は少なくて、小便の痛みはない(西洋医学の検査では前立腺肥大、手術を勧めたけど彼は拒否しました)

性的機能は完全になくなり、朝たちもなく、会陰部は筋肉が垂れて収縮力もない。

睡眠は良いけど、体力が悪くて倦怠感がある。
体は寒がりではない、足が冷える。
肩の上からは熱さを感じて、汗かき。寝汗はかかない。
咽は乾いて温かい飲み物をほしがる。
大便は毎日1回。
尿色は透明。

脈は洪、有力。
舌苔は薄い黄色、厚くて乾いている。

診断:上熱下寒。腎臓の陽が足りない。手術で封蔵された陽気を失っている。

処方箋:(単位は銭)
石膏4両。知母3,甘草3、加工したトリカブト5,細辛3,烏薬6、◯◯3、◯◯5、◯◯3,◯◯5、◯◯3、◯◯3、川芎3、桃仁3、◯◯3、茯苓5、白朮3、陽起石3、莵絲子3、ハゲキテン3。

漢方薬を飲んで1週間後、頻尿は減り、尿量と体力は増えて、ダンピング症候群も改善

9月18日
漢方を1週間飲んで、お腹が空いても耐えられる、尿量は増えて、頻尿は減り、体力がよくなりました。足はまだ冷たい。

患者さんが言うのは、「会陰部から内側にあった卵サイズの腫瘍が縮まってきました」(これは初診の時は言ってなかった症状)

検査したら、局部には熱い寒い感覚はなし、両側の鼠径部には落花生サイズのリンパ腫瘍があります。

診断:進歩している。
処方箋:
加工したトリカブトを7に増量。新しく◯◯3,◯◯5、◯◯1両を追加。ほかは変化なし。

1週間後、患者さんの症状は明らかに改善しました。
お腹が空いても耐えられる、お腹が空いて動悸・冷や汗をかくのは治り。尿は増えて、尿意があっても5分間は我慢できる。毎回の尿量は増えています。

持続的に服用して、処方箋も変えなかったです。

1ヶ月後、リンパ腫瘍は70%減り、朝たちが復活、尿意が我慢できて下半身の筋力もついてきた

1ヶ月後、患者さんが言うのは、「鼠径部のリンパ腫瘍は70%縮まって豆サイズになり、硬さも柔らかくなりました。会陰部には力が入るようになり、朝たちが回復。尿意があっても20分間は我慢できる。下半身にも筋力がついてきました

彼は手術後の10年、すべての財産と時間を費やして治療に走り回ったけど、効果はなかったです。

彼は私が研修終わってから最初診た人。

患者さんの苦痛を解決できて良かったです。
ニハイシャ先生の教えに感謝します。

李哲の感想と解釈

患者を破産させる病院の治療

上記の症例を見ると、患者さんが可愛そうだとしか言えない。手術してから10年、全財産と時間を費やしても良くなってないです。

10年ですよ10年!
患者さんにこの一生、10年って何回あると思いますか?

中医学1ヶ月の治療が、10年の病院治療よりも良い。

風刺的な現象ですが、当たり前のこと。
本当に病気を治せるのは、中医学しかないからです。

手術の後遺障害、ダンピング症候群!

上記の患者さん。
すぐお腹が空く、お腹が空いた時にすぐ食べないと手が震える。ひどい時は気を失う。これは低血糖症状です。

低血糖症状の原因は、胃が部分的(もしくは全摘)切除されたからです。西洋医学ではかっこいい病名をつけていますね、「ダンピング症候群」。胃の出血は切除しなくても治るのに、ダンピング症候群はあなた達が作り出したものでしょう?笑うしかないです。

低血糖症状の治療法に関して、西洋医学は「食事に気をつける。お腹が空いた時に、すぐ食べられるものを持ち歩いて下さい」と言うだけ。

これって治療ですか?
患者さんはいつまで食べ物を持ち歩けば良いでしょうか?

低血糖発作で手が震えるのは、足つぼ整体でも治せます。過去記事が一つあるので、参考になると幸いです。

楊貞先生の素晴らしい症例は、まだまだ続きます。全部で10話あるので、引き続き宜しくお願いします。

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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