カッコ内の赤い文字は、倪海厦(ニハイシャ)先生の評論です。
ビタミンDに関するニュース(原文)
新しい発見:ビタミンD欠乏症で免疫防衛システムが始動しない
日光ビタミンまたはビタミンDが、私たちの身体の免疫防衛システムを始動させるために重要で不可欠であることを、新しい研究は明らかにしました。
血液中に十分なビタミンDがないと、免疫システムの殺し屋細胞(T細胞)は重大な感染症に反応して、撃退することができないというのです。
ビタミンDは、バクテリアとウイルスを探し出して、破壊する免疫システムのT細胞を生産するスイッチを入れて、病原菌との戦いの準備をします。
ビタミンDは日光ビタミンとも呼ばれる
ビタミンDは皮膚が太陽にさらされると体内で生産されることから、日光ビタミンまたは太陽光ビタミンとも呼ばれます。また、食物からも摂取できます。
ビタミンDは先進国の多くの人々で、不足していることが報告されています。
(製薬会社はいろんな研究がありますが、その裏にはいつも不純な目的があります。騙されないように気をつけてください。)
T細胞の活性化はビタミンDに依存している
デンマークのコペンハーゲン大学のカルステン・ガイスラー(Carsten Geisler)が、Nature Immunology誌に7日付で発表しました。
T細胞が、バクテリアかウイルスの群のような、外部から侵入した病原体を検出して殺すためには、最初にT細胞を生産する始動スイッチが入れられて、T細胞が休眠中の「無害の免疫細胞」から、侵略者のすべての痕跡を捜し出して破壊するための「殺し屋細胞」に変身しなければなりません。
新しい研究は、T細胞の活性化はビタミンDに依存して、血液中のビタミンDが不足していると、T細胞は脅威を及ぼす状況に気づかずに眠ったままであることを発見しました。
T細胞は適応(獲得)免疫システムの一部です。
「T細胞は、外部から侵入した病原体にさらされると、ビタミンDを探し求めるためのビタミンD受容体として知られている信号装置、またはアンテナを広げます」と、ガイスラー氏は説明します。
「これは、T細胞はビタミンDが必要で、さもなくば細胞の活動が停止されることを意味します。T細胞は、血液中に十分なにビタミンDを発見できないと、動員さえされないでしょう」。
活性化されたT細胞は、病原体の細胞を探して攻撃して破壊するキラー(殺し屋)細胞か、または免疫システムが病原体を「記憶」するのを助けるヘルパー細胞の、2つの免疫細胞のどちらかに変形します。 ヘルパー細胞は、次にその病原体に遭遇した際にそれを認識して思い出すことができるように、その病原体に関する知識を免疫システムに送ります。
この発見は、免疫システムに関する多くの必要な情報を提供して、免疫反応を制御するために役立つだろうと、この研究者は考えています。
これは病気と戦いに重要であるだけでなく、身体の抗免疫反応と移植臓器の拒絶反応に対処するためにも重要です。
臓器移植後に、T細胞が、移植されたドナー臓器を「外部からの侵入者」とみなして攻撃する場合があります。関節リウマチ炎やクローン病 のような自己免疫疾患では、T細胞は体内の自身の細胞の断片を外部の侵入者に間違えて、身体に攻撃を開始させます。
T細胞の活性化における、ビタミンDの役割を特定したことは、大きな進展です。
ビタミンDは癌・多発性硬化症にも関連している
「ビタミンDは、カルシウムの吸収に重要である他、がんや多発性硬化症などの病気にも関係しています。しかし、実際に免疫システムを活性化するのに、ビタミンDがどれくらい重要であるかは明らかでありませんでしたが、今は分かっています」と、この研究者は述べています。
(ここで言うビタミンは天然のビタミン。人工的なサプリと違います。)
「この結果は、私たちが感染症とその世界的まん延を阻止するために役立つかもしれません」と、ガイスラー氏は言います。「また、新しいワクチンを開発する際に特に役立つでしょう。ワクチンは、免疫システムの反応を訓練することと、身体の自然の防御反応を抑制することの両方に基づいて、正確に働く必要があります」。
(インフルエンザは漢方で簡単に治します。なぜワクチンまで必要でしょう?)
ビタミンDを多く含む食べ物は、サケ・サバ・マグロ・卵・キノコなど
また、食事でも摂取できます。
(前の発言は正しいです。ただし、後ろの発言は間違い。人工的に合成したビタミン剤で補給してはいけません。)
倪海厦(ニハイシャ)先生の評論:自然なビタミンDと、作られたビタミンDは全然違うもの
皆さんは見て分かりました?研究の目的は、最後にみんなに人工的なマルチビタミンを買わせること。
製薬会社のうまい宣伝のやり方は、いつも同じ。
あなたが摂取している栄養は足りません!
騙されないでください。サプリはお金払って害しかない商品です。
上で話したように大部分のビタミンDは、太陽光線への皮膚の露出の自然な副産物として生産されます。また、食事でも摂取できます。サケやマグロやサバなどの脂肪の多い魚、卵、キノコ類に多く含まれます。
以上で充分です。
それ以上の補給は必要ない。
人間の体が作った自然なビタミンは、研究室で作ったビタミンとまったく違います。
李哲の説明
上記の研究論文、話が長くてわけわからなくなったかも知れません。簡単にまとめます。
- ビタミンDは免疫力の作動と関連している。言い換えると、ビタミンDが足りないと、免疫力が作動しない。免疫力低下につながる。
- ビタミンDは日光ビタミンとも呼ばれるから、日光を浴びないとダメ。癌患者、多発性硬化症の患者はなおさら日光を浴びるのが大事。
- ビタミンDはたくさんの食材から取れる。
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