妊娠中、何ヶ月も続くつわりを鍼で収めた例

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つわりは鍼で改善できる
つわりは鍼で改善できる

こんにちは、李哲です。
マタニティーに関する鍼治療例、参考になると幸いです。不妊症を3ヶ月で治し、同時に腰痛・冷え性・途中覚醒も治した鍼灸症例で書いた女性、妊娠中のひどいつわり(吐き気)を改善した内容です。

2021年8月24日。
彼女の報告:
2日前は体調悪かったけど、昨日からすっかり治った、料理するのが嫌いになった。横になりたい。胸と食道がぎゅっと締め付けられるのは減ったけど少しある、貧血気味立ちくらみがする。そして疲れやすい。

2021年9月8日。
彼女の報告:
気持ち悪くなり始めた。
「今回は本物です」と笑ってました。

刺したツボは前回と大体同じ。針を抜いた後は、気持ち悪い症状は消えました。

2021年5月21日。
彼女の報告:
気持ち悪いのはだいぶいい。
季節の変わり目になると、耳が詰まったような気がする、いつも午前中に発作するそうです。今日も午前中1時間ぐらいは耳が詰まっていた。その耳が詰まる感じは、高速エレベーターに乗った時の耳が詰まる感じと同じ。

以前、耳が詰まる患者さんを治したことがあります。以下の記事、参考になると幸いです。

2021年5月29。
彼女の報告:
針をすると2日は発作しないけど、その後はちょっとずつ気持ち悪いのが戻る。

2021年11月5日。
彼女の報告:
まだ少し気持ち悪いのがあります、あと目の疲れがあって、胸の張りが終わった。

彼女は話しました。
11月なのに足がすんごく暖かいです。
私が「正常な人なら普通に暖かいですよ」と返したら、彼女は大笑いしました。なぜかというと、去年は彼女の足が氷みたいに冷たかったからです。

2021年11月9日。
彼女の報告:
食べる量はだいぶ増えて、以前と同じ量に戻った。胃酸逆流で胸前が気持ち悪いのは、前よりいいけどゼロにはなってない。嫌なゲップが出るのが多い。前回、腰の筋肉がピクピク痙攣する症状があったけど、今日聞いたらまだ治ってない。腰がピクピク痙攣し始めてから、歯茎の出血が大幅に増えたと言ってました。

面白いのは、彼女の感想です。
「胸の鍼をしてから胎動がすごかった。グニャグニャ波を打つような初めて感覚でびっくりした。」

11月24日。
彼女の報告:
気持ち悪いのはまだ少しある。
お腹が張るのは鍼したあと3日間、当帰芍薬散トウキシャクヤクサンを飲んで治った。今は何も飲んでない。湿疹が出来てあちこち痒い。

当帰芍薬散トウキシャクヤクサンの威力は、あなたが自分の目で見たら分かります。幸運に私は経験したことがありました。以下がその症例。

2022年1月7日。
彼女の報告:
食欲が止まらなくて太りました(爆笑)。食後に胸焼け気持ち悪いのは、まだ少しだけあります。

彼女は「もうつわりに慣れた」と言ってますが、私は鍼で治してあげたいです。

2022年1月19
彼女の報告:
背中が一番痒くて、ポリポリ掻いてます、朝と夕方が特に痒い、でも痒みはまだ我慢できる範囲。気持ち悪いのはまだあるけど、ご飯はよく食べられる。先週1回だけドバっと鮮血が出てきて絶対安静だと病院の先生に言われたけど、ずっと家にいるのが辛い、今日はご主人を説得して鍼治療に来ました。

背中が痒いのは、膀胱経の虚証。だから、委中を補うだけでも効果あります。以前、足つぼ整体をやったとき、似たような男性がいました。その時はカッサーで治しましたが。詳細は以下をご覧ください。

2022年2月2日。
彼女の報告:
食後にむかむかするのは、以前の1割程度。今日は朝起きたと、少し頭痛かった。昨日までは腰痛がなかった。皮膚が痒いのは、だいぶ落ち着いてる。

2022年3月18日。
彼女の報告:
前回と大体同じ。気持ち悪いのはちょっと残ってるだけ。もう臨月に入って、胸が圧迫されて呼吸は苦しい。出産予定日は4月中旬。

今日で、つわりの治療は一段落終わりました。

今までの経験だと、つわりは根治ができる症状です。しかし、彼女は9割が減っただけ。これが唯一遺憾なところ。もっと腕を磨いて、古典を読まないと駄目ですね…

(おわり)

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