こんにちは。李哲です。
アメリカの中医師:李宗恩博士*1の漢方薬治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、痛風 – 當張仲景遇上史丹佛
(2013.9.2 発表)
痛風で親指が腫れて痛い男性、3日後にはほとんど治って、再び歩けるようになった
2013.9.2
40代の中国人男性。
主訴:右足の親指が腫れて痛くて歩けなくなりました。夜中に痛みがひどくて、昼間は少しマシ。過去2回とも痛風があったけど、痛む場所は同じでした。
以下は問診内容です。
寒熱:コーヒーを飲んだあと、手足が冷える。飲まないときは、まだ良い。
睡眠:普段は正常だけど、たまに夜中1~3時に目が覚めて、またすぐ寝られる。
脈診:少し数、浮いてない、少し弱い。
眼診:肝臓の反射区に穴がある。
処方箋:加工したトリカブト(炮附子)、炙甘草、桂枝、白朮、牛膝、生のトリカブト(生附子)、乾姜。
【▲生薬:牛膝の画像】
2013.9.9
患者さんの報告:
最初の漢方薬を飲んだ数時間後は、痛みがさらに増えたけど、徐々に痛みが緩和。翌日には痛みと腫れが10~20%になり、歩けるようになった。右足の親指を押しても我慢できる。夜中は痛くて目が覚める事もなくなった。
3日後は、ほとんどの痛みが消えて今は完治。
李哲の説明:痛風の痛みは漢方薬以外に、鍼灸・足ツボでも治せる
先に処方箋を分析してみます。
- 加工したトリカブト(炮附子)、炙甘草、桂枝、白朮の組み合わせは、「甘草附子湯」。
- 生のトリカブト(生附子)、乾姜、炙甘草だと「四逆湯」。
- 牛膝は主に下半身の瘀血を溶かし、血の流れをよくする生薬。
本治療例も特別な所があります。
加工したトリカブト+生のトリカブト。
以前の翻訳文でも、2種類のトリカブトを同時に使っていました。以下の記事をご覧ください。
病院の鎮痛剤は、3日で痛風が治るでしょうか?
私はたくさんの痛風患者さんを見たけど、3日で治った方は一人もいません。結局、足つぼ整体・鍼灸で痛風が治りました。
記憶に残っているのは2~3年前の男性、ブログ記事にはしてない方です。10数年の痛風、病院の治療を受けたけど毎年発作しました。足の親指が痛いだけではなくて、膝まで腫れ上がって大変だったけど、数回の鍼で全部治りました。
鍼灸は鎮痛剤よりも強力な痛み止めです。
痛風の原因・治療法に関しては、過去記事で詳しく説明しました。読んだことがない方は、どうぞご覧ください。肝不全と腎不全を引き起こす鎮痛剤に頼らないで、漢方薬・鍼灸・足つぼ整体などの治療法があることを知ってもらえると嬉しいです。
◆痛風患者の証言:足の痛みと腫れは一晩で楽になり、普通に歩けるようになった!
◆痛風の足裏が痛いのは、1回の鍼で治り、数年ぶりに朝たちが復活。血管が見えない腕は、見えるようになった。
◆リウマチの痛みは1回の鍼で1週間持つ。関元を刺すと、ばいあぐらみたいに「元気」になる
*1:李宗恩博士の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。
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