髪の毛が抜けるのは、腎虚証。腎臓を養う一番良い方法は「寝る」こと:台北研修会の見聞録(2)

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今回の研修は、恵まれているとしか思えない

こんにちは、李哲です。
今日は続きの記事。

午後4時から許先生の診察が始まりました。
私以外に3人の研修医がいました。

許先生の診察室。後には研修医たちが座って、前には許先生と何先生(若い女の先生。この診療所で勉強してその後は就職したそうです)がいて、許先生は鍼灸の講義で使ったマイクを付けたまま診察をしてました。マイクがないと、後の研修医たちが聞こえなくなるから、気を使ったでしょう。

診察のスタイルは、患者さんが入ると何先生が問診と脈診するのを、許先生は隣で見てました。そして、結果を聞いてからゆっくり処方箋と鍼のツボを口頭伝承。

何先生はカルテに書き込んで、終了次第に患者さんをカウンターまで連れて行って、漢方薬の手配などしてました。鍼が必要な患者さんは、何先生が隣の部屋に連れて行って鍼をして、また戻る感じ。

このスタイルは、中医学でよく見かけるもの。以下の記事でも、先生が口頭伝承して弟子が処方を紙に書いてました。

途中で処方箋が終わって許先生は隣の部屋に入って、次の患者さんが入ってないから、一緒にいる研修医たちと話して見ました。

研修医から聞いたのは、患者さんの許可が要るので、研修できる診察はなかなかないそうです。

私は4日しか滞在しないのに、2回も研修に参加させてくれて、どれだけ恵まれたんだろう! 

もっとびっくりしたのは、陳先生は半年前から研修医を連れてないそうです。なのに、今回は特別に私を隣に座らせて、いろいろ見せてくれたのです。研修を許可してくれた陳先生には、本当に感謝しています。

陳先生は様々な病気を治すことで有名でした。以下は陳先生の「てんかん」を治した漢方薬治療例、どうぞ参考になると幸いです。

台北研修で最大の衝撃:服の上から針を刺した!

ほかの研修医と話しているとき、鍼を受けた患者さんのグーグー 寝ている音が聞こえたので、覗いてみたら今回の研修で最大の衝撃事がありました。

靴下を履いたまま、服を穿いたまま鍼をしていた!!!

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30~40年前は確かに服を穿いたまま鍼をしたと聞いたけど、今でもこんなやり方があるなんて初めて見ました。

何先生は普通に靴下の上から鍼を刺して、取る時も普通に服の上から取ってました。ある意味ですごい技術力ですね。

一人の研修医が、びっくりしている私に説明しました。
台湾にはよくあること。
常連さん、特に年配の方は気にしてないそうです。

鍼する前の消毒に関して余談がありますが、日本の鍼灸専門学校に通ったとき先生が言うのは、「消毒は意味がない」。

私の理解から分析すると、

第一:消毒は滅菌ではない、必ず細菌が残ります。
戦場の手術室も、滅菌したところではないですよ。
細菌はあちこち溢れているのに、どうやって徹底的に消毒しますか?

消毒しないと感染症が起きると言うのは、大げさだと思います。

また余談話。
西洋医学はワクチンのおかげで感染症が収まるとよく自慢するけど、全く無知な話。ワクチンで感染症が消えたところか、逆に感染症が増えています。歴史上の統計情報をもとにした以下の記事、どうぞご覧ください。

第二:鍼灸の鍼は薬物注入ではないので、体内に何が入る心配はない。

第三:今の鍼はみんな使い捨てで、出荷する時に滅菌処理されている。血液感染はほぼゼロ。30~50年前の中国では、服の上から刺しても細菌に感染されたニュースはほとんどありません。しかも、当時の鍼灸医が使ったのは使い回しの金の鍼。刺す前は消毒すらあまりしてなかったそうです。

上の記述は、『服を着たまま、消毒しないで鍼したほうがいい。』ということではありません。昔はこんな事があったと述べただけです。今は消毒が法律で求められているし、消毒したほうが患者さんも安心するから。

まあ、気持ち的に慰める作用がありますね
臨床でプラセボ効果という現象もありますが、これに関してはほかの中医師が書いた記事が参考になると思います。

髪の毛が抜けるのは、腎虚証。腎臓を養う一番良い方法は「寝る」こと

許先生の診察で、印象に残っている一人の女性患者さんがいます。

彼女は髪の毛が抜けやすくて、ボリュームが少ないのが悩みで来ました。彼女は診察室に入った最初から興奮して話してました。「私はネットで、ニハイシャ先生の講演ビデオを見て、衝撃を受けました。中医学はこんなに素晴らしいんだと改めて認識し、探して見たら台湾に弟子がいるという事で今日診察に来ました。

私はいつも思います。
中医学は5千年の歴史があるから、きっと理屈に合う医学だし、すごいものがあるでしょう!

問診と脈診など終わって、許先生は処方箋を出しながら、彼女の日常生活習慣を聞きました。彼女はよく夜更かしをするらしいです。

許先生「髪の毛をたくさん元気に生えたいなら、早く寝てください」
患者さん「え?私の家族はみんな夜更かしですよ。でも、彼女たちは髪の毛がいっぱいあります。なんで私だけ髪が減るでしょうか?」

許先生「これは生まれつきの体質なので、羨ましがる必要がないです」
患者さん「え…これは不公平!」

許先生:「羨ましがる必要がないです。髪の毛がいっぱいでも、夜更かしすると必ず他のところで問題が起きます
患者さん:「ニハイシャ先生の文章を見たけど、髪の毛が伸びるのは肝臓の役割。髪を黒くするのは腎臓の役割。腎臓が弱くなると白髪が増えますよね。髪の毛が抜けやすいのはなんですか?」

許先生は彼女の髪を1本抜いてもらって、その髪で説明してました。

許先生「抜いた自分の髪を見て下さい。
底にはマルイ玉が見えるでしょう?
粘着テープみたいに毛根にくっつきます。

粘着力が強ければ、底のマルイ玉も大きい。
しかし、あなたのはとても小さい。
だから、すごく抜けやすいのです。

髪の毛がたくさん抜けるのは腎虚証

髪の毛がたくさん抜けるのは腎虚証

毛根にくっつく力が腎臓のパワーです。
腎臓はいろんな役割があって、髪の毛を固定して髪の毛を黒くするのはその一部分」

許先生「髪の毛が抜けやすいのは、腎臓が弱っているからです。髪の毛を固定する腎臓を養う一番の薬はちゃんと寝ること。
患者さん「すぐ早寝早起きするのは難しいですね。漢方薬だけ飲んで効果はないしょうか?」

許先生「漢方薬はもちろん効果があります。ただし、睡眠の方がもっと大事。ちゃんとした睡眠を取って漢方薬飲めば、さらに効果が良いです」
患者さん「分かりました。早めに寝るようにします」

ちなみに、鍼治療も髪の毛が太くなった女性がいました。
体質改善ができたので、このような変化も現れたわけです。

強烈な内臓痛におそわれた肝臓がん患者

ほかの患者さんの中には肝臓がんが再発して、強烈な内臓痛に襲われた若い男性。乳がんがすごく悪化した女性などいました。

肝臓がんが再発して、強烈な内臓痛に襲われた男性は痩せ型で、顔には不安がいっぱい書いてました。でも、許先生はゆっくり落ち着いた声で慰めてました。

「心配しないで。私たちが全力を尽くすから。煎じ薬を飲んでも痛みが軽減できない場合、いつでも良いので診療所に電話して下さい。処方箋をもう一度考えます。」

男性は魂が落ち着いたのか、帰りには少しホッとした顔でした。

肝臓がんは漢方薬治療で救える可能性が高いです。西洋医学だったら、肝臓移植などが最終的な手段でしょう、移植しても長生きはできません。以下はニハイシャ先生の漢方薬治療例、参考になると幸いです。

台北観光写真:霧に囲まれた九份、龍潭寺

研修の合間に、ちょっとした観光をしてきました。

以下は超有名な九份。
霧がすごくて写真がよく撮れない。途中で雨まで降って寒かったです。古い街並みで楽しかったけど、人がもう少し少なければ良いですね(笑)

九份(1)

九份(1)

九份(2)

九份(2)

九份(3)

九份(3)

龍山寺:
思ったより小さかったです。
観光客と参拝者で混んでいて、あまり見れなかった。

龍山寺

龍山寺

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