結論:卵巣嚢腫の激痛は“1日で消失”、不眠症の男性は“当日から熟睡”。
中医学の診断と漢方処方によって、二人の症状が驚くほど早く改善しました。
本記事では、
・8cm卵巣嚢腫の痛みが即日で消えた女性
・悪夢と不眠が改善し、気持ちまで晴れた男性
この二つの症例を、診断→処方→改善までの流れを時系列でわかりやすく紹介します。

※アメリカの中医師、鄭智城先生の症例、止痛药和安眠药都是多余的,医案两则_郑智城を李哲が完全翻訳しました。
漢方薬の即効性が現れた二人
最近診た二人の患者さん。
一人は不眠症。
一人は卵巣嚢腫から来る下腹部痛。
二人は友だちで、一緒に治療に来ました。
結果的に二人とも効き目が速くて、今日は皆さんに治療過程を紹介したいと思います。
8cmの卵巣のう腫で下腹部が痛い女性
一人目は女性。細長い身体。喋る速度がとても速くて、声も大きい。
椅子に座ったら、すぐ機関銃みたいに病歴を話しました。
彼女が言うのは、最近左卵巣のあたりがチクチク痛い。しかもどんどん痛みが増えて、病院の検査を受けたら8cmの卵巣嚢腫が見つかりました。
彼女は以前子宮筋腫の手術でたくさん出血し、身体がとても弱くなったので、今回は手術するかどうかで迷っていました。
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中医学の問診、脈診、舌診
脈診では、沈微。舌は赤黒い。舌苔は白黄色、腻。
私「口の中は苦いですか?」
患者「とても苦いです。」
私「大便はどうですか?」
患者「良くない、とても良くないです。」
私「お腹は張りますか?」
患者「張ります。しかも頻尿。」
私はすぐ分かって、2つの処方を出ました。
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処方した漢方(大柴胡湯+当帰芍薬散の加減)
一つは大柴胡湯(だいさいことう)。
もう一つは、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)をアレンジしたもの。
私が思ったのは、1週間で必ず効果があるはず。

悪夢と不眠に悩む男性の症例
二人目は彼女の友だち。
男性、40歳前後。
顔は黒くて、あまりいきいきしない。
声は彼女と真逆で、声が細くて低かったです。
彼が言うのは、最近睡眠の質がとても悪い。寝てもたくさんの悪夢を見るそうです。
他にある症状は、胸辺りが詰まるような違和感ある。車事故でケガした両手は、徐々にマヒし始めた。
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中医学の問診内容
夜寝る時に、生殖器が勃起して寝れない。1回シャワーして寝れば治る。
彼は質問してました。
「結婚してないし、彼女がいないからでしょうか?」
私「寝る時にイビキかきますか?」
彼「家族が言うのは、いびきしているそうです。」
私「息が足りない感じがしますか?」
彼「ある感じです。」
肝・心のどちらが原因かの鑑別
私は心の中で思いました。
心臓に問題があって、睡眠の質が悪いのか?
でも、たくさんの睡眠が良くないのは肝臓とも関係があります。必ず肝臓ではないことを排除してからじゃないと、心臓に問題があると判断できないのです。
私「口の中は苦いですか?」
彼「苦い時があります。」
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これは困りました。
肝臓とも心臓とも関係がある感じ。
どちらがもっと関係しているのか?
当時はちょっと迷いました。
もし肝臓の問題なのに、心臓の薬を出したら睡眠は更に悪くなる。逆に、心臓の問題なのに、肝臓の薬を出したら睡眠は更に悪くなる。
処方した漢方と服用方法
よく考えてから、私は2つの処方を出しました。
心臓の為の処方は4日分。
肝臓の為の処方は2日分。
飲み方も詳しく説明しました。
卵巣嚢腫の痛みが1日で消え、頻尿も改善した経過
| 項目 | 治療前(Before) | 治療後(After) |
|---|---|---|
| 主症状 | 左卵巣のチクチク痛み(8cmの卵巣嚢腫) | 1日で痛みが完全に消失 |
| 頻尿 | 頻繁にトイレへ行く | 2日目に頻尿が消失 |
| お腹の張り | 張って苦しい | 張りが軽減し、動きやすくなる |
| 大便 | 良くない、すっきりしない | 便通が改善傾向 |
| 舌・脈 | 舌:赤黒い、白黄色の腻苔/脈:沈・微 | 舌・脈が徐々に正常化 |
| 精神状態 | 手術への不安が強い | 症状改善で気持ちが安定 |
| 使用した漢方 | 大柴胡湯+当帰芍薬散の加減 | 痛み・頻尿・気滞の改善に著効 |
私がびっくりしたのは、2日後に彼女がまた来たのです。今度はもう2人の友だちを連れてきました。相変わらず機関銃みたいなしゃべり方。
入ってすぐ「自分の卵巣嚢腫がだいぶ良くなった」と言ってました。
最初の1日分を飲んだら下腹部痛が消えて、その後は頻尿の症状も消え、彼女は大喜び。
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不眠症が改善し、気持ちまで晴れた男性の変化
| 項目 | 治療前(Before) | 治療後(After) |
|---|---|---|
| 主症状 | 毎日悪夢、睡眠の質が極端に悪い | 当日から熟睡できるようになる |
| 胸の詰まり | 胸が詰まるような違和感 | 違和感が軽減 |
| 手のマヒ | 事故後の両手のマヒが進行 | 睡眠改善で気血が回復傾向 |
| その他 | 寝る時に勃起して眠れない/いびき/息苦しさ | 睡眠が深くなり症状が軽減 |
| 精神状態 | 顔色が黒く、気力が弱い | 気持ちが明るくなり前向きに(心主喜) |
| 使用した漢方 | 心臓の処方(4日分)+肝臓の処方(2日分) | 心血の補強・肝気の調整で睡眠が改善 |
私「前回の友だちの不眠症はどうですか?」
彼女「あいや!彼はめちゃくちゃ寝ているそうです。彼が言うのは久しぶりにこんなに寝れた。もう少しよく寝て、身体が良くなったら今度は田舎の実家に帰って、奥さんになる人を探して結婚するらしいです。」
ほら、中医学でいう『心主喜』。
心臓が弱い人は、気持ちまで暗い。
心臓が良くなれば、気持ちが晴れて良い事ばかり考えるのです。
これがなまなましい事例です。
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