夜間頻尿と寝相の悪さを五苓散で改善!3日で効果を実感した漢方治療例

夜中に何度もトイレへ行く。寝相が悪くて布団を奪ってしまう。
一見別々の悩みに見えて、実は“同じ体質”が背景にあります。
五苓散で劇的に改善した男性の症例を紹介します。

📌 この記事で分かること

  • 夜間頻尿と寝相の悪さが同時に起きる体質的背景
  • 五苓散が効いた理由
  • ヨガ講師の夫の改善症例
  • 五苓散を最大限に効かせる飲み方
  • 鍼灸で寝相の悪さ・寝汗を改善する方法
寝相が悪く布団から足が出ているパジャマ姿のイメージ
寝相の悪さで布団から足が出る…五苓散で改善した事例を紹介!

※アメリカの中医師、鄭智城先生1の漢方薬治療例、睡觉时身体四肢总是不自觉的乱舞是怎么回事?_郑智城を翻訳しました。

目次

夜間頻尿と寝相の悪さが同時に起きる体質

夜間頻尿と寝相の悪さが同時に起きる人は、体内の水分バランスが乱れやすい体質であることが多いです。体内の水の巡り(中医学でいう水毒)が滞ると、喉の渇き・頻尿・汗のかきすぎ・睡眠中の多動など複数の症状が一緒に現れます。

この症例の男性も、同じ体質が背景にありました。

ヨガ講師が漢方薬に感動!不妊症からファンに

最近、私の診療所にはたくさんの白人男女が来ています。きっかけは、一人の白人女性がこちらに来てから。この白人女性は不妊症が治った友人が紹介してきたけど、最初はやはり半信半疑でした。しかし、漢方薬を飲んでから効果を実感し、彼女は漢方薬の大ファンになりました。

彼女の職業はヨガの先生。
しょっちゅう生徒さんを連れてきています。

李哲の説明:
皆さんがびっくりするかも知れませんが、私も中医学を信じない時期がありました。いろんな経由があって、今の中医学をもっとも支持している者に変わったのです。詳細は以下の記事をご覧ください。

🔗鍼灸・漢方薬への不信感・絶望から堅実な擁護者へ:中医学の信者の道

ヨガ講師の夫が悩んだ症状(喉の渇き・頻尿・寝相の悪さ)

ある日、彼女は漢方薬を待っている時、残念な顔で私に話しました。
「主人こそ漢方薬が必要な人です。でも、主人は漢方薬をあまり信じない」

私「なぜご主人は漢方薬が必要ですか?」
彼女「主人は喉が渇くのがすごいです。毎日大量の水を飲まないといけない。そして、頻尿。トイレの回数が頻繁すぎて、恥ずかしいくらいです。外食する時、少しの間でもすぐトイレに走ります。ウンザリじゃないですか?」

私は聞いてすぐ興味を持ちました。
聞いた感じでは、八味地黄丸はちみじおうがんか五苓散ごれいさんの症状っぽい。

李哲の説明:
八味地黄丸はちみじおうがんは頻尿・尿もれを治すことで有名な漢方薬です。ただし、すべての頻尿を治すとは限らない。必ず腎虚証が原因の頻尿です。以下の記事、参考になると幸いです。

🔗尿もれ、頻尿など前立腺肥大、前立腺炎を治す「八味地黄丸(はちみじおうがん)

中医学で夜間頻尿と寝相の悪さを診断

彼女「主人のまた泌尿器の問題があります。尿がチョロチョロで、うまく出ないそうです」私はすぐ「小便不利」の文字を思い出しました。

彼女「主人は睡眠中に動き回って、私の布団まで全部持っていくので良く眠れません。文句を言っても主人は知らない顔をしているし」

『假令瘦人,臍下有悸,吐涎沫而癫眩、此水也。五苓散主之』。私はまた『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん』2の文字を思い出して、すぐ彼女に質問しました。

私「ご主人は太っていますか?」
彼女「いやいや、主人は標準体型、細長いです。運動と筋トレを良くしています」

🔎あわせて読みたい:プロテイン副作用で腎臓壊れ腎虚証に!筋トレ黒人男性が漢方薬で別人級元気に回復した症例

ハッハッハ、これを聞いて十中八九は五苓散ごれいさんであるのが分かりました。でも、ちょっと待って。もう一つ確認しないと。

私「ご主人は汗かきですか?」
彼女「あいや!たくさん汗をかきます」

『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん』に書いたのは、『傷寒,汗出而渴,五苓散主之』。
もう一つのビンゴ。

私はすぐ3日分の五苓散ごれいさんを処方しました。

🔎あわせて読みたい:みぞおちが詰まってご飯も食べられない男性、3日の「五苓散」でほぼ治った

五苓散で改善した症例:3日で夜間頻尿と寝相が大幅変化

1週間後、彼女はまた再診察に来ました。

私が質問する前に、彼女がご主人の状況を話してました。
「この漢方薬は飲みやすいそうです。でも、主人は特に変化がないそうです。」

私「睡眠中の手足が踊りだすのは減りました?」
彼女は目が光って、「だいぶ減りましたよ。でも、主人は分からないですね。知っているのは私だけ。おう、そうだ、主人の夜中のトイレの回数も減りました」

たくさんの患者さんは変化に気づいていません。だから再診察の時、一つ一つの症状を確認して、漢方薬が有効であることを伝えないといけない。

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五苓散を最大限に効かせる飲み方(粉薬が最強)

五苓散ごれいさんは粉薬を温かい水で飲むのが一番効果的です。
煎じ薬になると逆に効果が落ちる。

たくさんの伝統的な散と丸薬は、今やっているメーカーが少ないけど、とても惜しいです。例えば烏梅丸うばいがん、煎じ薬になると胃を冷やす可能性があるけど、丸薬にすると胃を冷やしません。

李哲の説明:
烏梅丸うばいがんは以下の治療例でも使われています。どうぞご参考に。

🔗恐怖症・不安障害のお母さんと排尿痛がある娘さんは、同じ烏梅丸で治せる

李哲が解説!五苓散の効果と注意点

漢方薬の製剤は様々である理由

先に説明しますが、烏梅丸うばいがんの材料には梅があります。中医学では一番酸っぱい梅を選んで、しかもお酢に何日か漬けてから生薬に入れます。どのくらい酸っぱいかは、考えてみれば分かるでしょう。

こんな酸っぱいものを煎じ薬にしたら、貴方は飲み込めますか?

無理です。
誰でも飲んだら、気持ち悪くてすぐ吐いてしまう。
だから、昔の聖人たちは丸薬にしている。外側に蜂蜜の膜があるので、胃の中に入っても吐いたりはしません。

漢方薬の組み合わせと作り方は、その実用性と効能を考えてから配合されているのです。詳しくは以下の記事をご覧ください。

五苓散が効くタイプ/効かないタイプ

上記の男性、睡眠中に手足が無意識に踊りだすのは、皮膚の下に水が溜まっているからです。解決する漢方薬は鄭先生が処方した五苓散ごれいさん。

一つ注意しないと行けないのは、睡眠中に動き回る=五苓散ごれいさんではないのです。水毒が原因で寝相が悪いので、水毒を治す五苓散ごれいさんが功を奏する。水毒以外の原因で寝相が悪い場合、五苓散ごれいさんを飲んでも効きません。

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鍼灸で寝相の悪さ・寝汗を改善する方法

鍼治療の場合は、漢方薬と考え方が違ってシンプルです。

合谷、太衝で安神作用を果たし。
中脘で五臓六腑の腑の働きを良くする。
そして、陰郗と後渓で寝汗・汗をかきすぎるのを治す。臨床では心兪と内閣、巨闕だけでも寝汗を止める時があったので、どのツボを選ぶかは臨機応変。

寝相が悪くて動き回る鍼治療例が一つあるので、以下の記事が参考になると幸いです。

🔗寝相が悪い原因!唇の乾燥も同時に改善した鍼灸症例

水毒が原因なのか、胃腸が原因なのか、もしくはほかの内臓が原因なのか、中医学は原因を分析してから関連の治療をします。

まとめ:複数症状が同時に改善する中医学の強み

夜間頻尿と寝相の悪さは別々の症状に見えますが、実際には「睡眠の質を下げる同じ体質」が背景にあります。

中医学は、寝付きの悪さ・中途覚醒・寝相の悪さ・夜間頻尿などを「臓腑のどこが乱れているか」で体系的に判断できます。したがって、治療方法が体系的に整っています。

今までの経験だと、鍼灸だけでも睡眠の質を改善できます。漢方薬の併用があったら、さらに改善が早まり、治療効果が大きくなります。多くの症状に対応できるほど、治療の幅が広いです。

夜間頻尿、寝相が悪いことで悩んでいる方、ぜひ鍼灸も試してください。4~5回で効果があるかないかが分かります。

睡眠の質を改善したほかの症例

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  1. 鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。

    ↩︎
  2. 傷寒雑病論の解説は、傷寒雑病論の詳細:歴史的偉大さと衝撃的な影響をご覧ください。 ↩︎
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